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お名前: 杏樹
投稿日: 2004/6/23(22:58)
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れなさん、Raquelさん、こんにちは。
タニス・リーは「闇の貴公子」とかで知ってるので、たしかに「ハーレクイン?!」って驚きました。
〉彼の設定として、アイルランド系と書いてあったんですが、これが大事なことだったんです。
〉後日、ノーラ・ロバーツにも、同じようなアザラシ男の話が出てきて、あれっ?と思って調べてみると、
〉アイルランドでは、アザラシは神秘的(?)な動物と思われていて、海からあがってアザラシの皮を脱ぐと
〉人間になるという伝説(?)があるそうです。
〉実際、天の羽衣「アザラシの皮」版と言うような話がありました。
〉(アザラシの皮を隠されて、海に戻れなくなって嫁になるような話)
〉笑ってごめんなさい、と思いました(笑←こら、笑うな〜)
確かにアイルランドには天女の羽衣にそっくりな話があります。
アザラシが皮を脱ぐと美しい女性になって、それを見た漁師がこっそり皮を隠し、自分の妻になってくれといいます。そして子供も生まれるのですが、ある時妻はアザラシの皮を見つけ、子供を残して海へ帰ってしまうのです。その「あざらし男」はこの子供の子孫、という設定なのかもしれませんね。
このお話をベースにした「フィオナの海」という映画もあります。
東洋と西洋に似たお話が伝わっている、ということは偶然の場合もあり、はるばる交流して伝わった場合もあります。モンゴルよりもはるか昔、漢とローマの時代から後に「シルクロード」と呼ばれる交易ルートがありまして、ローマには中国の絹、漢にはローマのガラスが伝わっています。もう少し時代が下りますと、日本から遣唐使がやてきて、西方の品々を日本に伝えます。おかげで日本の正倉院に、現地ではすでに失われたものがきれいに残っていたりします。世界は昔から盛んに交流していたのですね。
ついでに、「シンデレラ」のもとネタは中国の唐の時代のお話です。
…世界史クラブができてから、ついこういう話題を広げてしまうクセがついたような…。
それではこのへんで…。
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