Re: WORDSWORTH CLASSICS(安い・薄い世界文学のシリーズ)

[掲示板: 〈過去ログ〉本のこと何でも -- 最新メッセージID: 3237 // 時刻: 2024/11/25(19:48)]

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[喜] 1541. Re: WORDSWORTH CLASSICS(安い・薄い世界文学のシリーズ)

お名前: 泊義 http://d.hatena.ne.jp/hakugi/
投稿日: 2006/4/13(23:40)

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momijiさん、こんにちは。

泊義です。


〉私も、世界文学には非常に興味があって、
〉ゆくゆくは読んでいきたいなと思っています。
〉今のところ、児童文学で読みたい本がたくさんあるので、
〉なかなかたどりつけませんが・・・。

私も世界文学をまだ読めるレベルではないのですが、日本語訳で馴染んだ
ものから読んでいくつもりでおります^^;)。


〉〉・各シリーズの特徴(完訳か抄訳か、など)。
〉少なくとも、WORDSWORTH CLASSICSシリーズは、
〉表紙に、「complete and unabiridged」と書いてあれば、
〉完訳だと思います。
〉ちなみに、このシリーズは、安い(525円!)のと薄い(軽い)ので、
〉私のお気に入り(通勤時のお供にぴったり)です。
〉字がちいさく詰まっているのが欠点でしょうね。
〉(安い・薄い→字が小さい、詰まってるという関係ですけどね)
〉ジュンク堂池袋店でみかけました。
〉amazon.co.jpでも売っています。

なるほどー。WORDSWORTH CLASSICSシリーズは、初めて知りました。
「二長一短」といったところですね^^。
ぜひ、書店で手にとって、字の大きさ・字の詰り具合を見たいと
思います。


〉泊義さんが期待されているものとは若干異なって、
〉特定の作品の完訳版を探すときのテクニックですが、
〉参考になるかと思い、投稿しますね。

〉「Heidi(アルプスの少女ハイジ:元はドイツ語)」の
〉完訳はないか探したときの経験です。

〉どうやら、ヨーロッパ圏の言語間の翻訳は
〉言語間の類似度が高いということもあって、
〉翻訳は簡単なことと思われがちで、
〉翻訳者へのrespectが低かったみたいです。
〉そのため、翻訳者の名前が出版された本に書いてないという
〉ことも多いようです。
〉私の手元にあるHeidiにも翻訳者が記載されていないものがあります。
〉というわけで、必ずしも翻訳者が誰かわからないかもということが1つ。

〉#逆に、日本の場合は、
〉#ヨーロッパ圏の言語(英語など)から日本語などの
〉#翻訳は難しいと思われているため、
〉#翻訳者は大変respectされてます。
〉#そこで、誰が翻訳したかが重要だと思われているので
〉#必ず翻訳者の名前が記載されています。

「翻訳」という仕事に関する認識の違いは、大変興味深いですねー。


〉あと、私が完訳版を探したときに使ったテクニックは、
〉・complete and unabiridged などが書いてあるかどうかチェック
〉(amazon.comの表紙画像、中身一部閲覧などを利用)
〉・amazon.comで翻訳者の名前がわかるかどうかチェック
〉(書誌データ、表紙画像、explore: Copyrightなど)
〉・amazon.comのtext statsの総語数(Number of Words)をチェック
〉(注:text stats がない本も多いです。)
〉・amazon.comの中身が一部閲覧できるようなら、
〉Copyright, Table of Contents、最初のページなどを見る
〉・http://www.gutenberg.org/catalog/(著作権の切れた文学作品の全文があるサイト)
〉を検索して、ヒットしたら、全文をダウンロードして、
〉↑にあげた書誌データや総語数、最初のページなどの情報を一通りチェック

〉これらの情報を総合的に使って、完訳かどうか判断しました。


非常に具体的かつ実践的で、とても参考になります。
完訳か抄訳かを見分けるために「著作権の切れた文学作品の全文が
あるサイト」を活用するなど、私には思いも寄りませんでした^^;)。

そのシリーズ(すべて)が完訳どうか、というより、やはり各シリーズ
所収の(英訳)作品ごとに完訳か抄訳かが分かれるようですね。
よく考えたら、日本語訳の本でもそうでした^^;)。
新潮文庫にも、完訳作品も抄訳作品もありましたね。


〉それでは、Happy Reading!

とてもためになる情報をご提供いただき、ありがとうございました。
今後とも、よろしくお願いいたします^^。


	泊義

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