[掲示板: 〈過去ログ〉本のこと何でも -- 最新メッセージID: 3237 // 時刻: 2024/11/24(09:37)]
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お名前: みちる
投稿日: 2004/6/19(15:18)
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れなさん、こんにちはー。みちるです。
〉まあなんだか公私ともにいろんなことがあって、本を読んでる場合じゃなかったなあ、
〉って感じの春でした。おかげで、すっかり皆様に遅れをとって(笑)。
〉いえまあ、競ってるわけじゃないし、いいんですけどねー。
お引っ越し、だいぶん落ち着かれたでしょうか?
お疲れ様です。
〉というわけで、すっかり遅くなりましたが、最近(?)読んだPBです。冊数少ないです。
〉しかも、PBじゃないものまで混ざってます。ご存知の皆様はご存知の通り、最近の私は
〉「現代物リベンジ」中。おなじみの異世界ファンタジーを離れて、色々読むようにしています。
〉ちょっと、かなり、疲れますねー。ってことでこういう真似はPB初心者の方にはおすすめ
〉できませんー。やっぱり、好きな本を読むのが1番。
ほんとそうですよね。
〉「読みたい本がある間は読みたい本を読んでろ」
読みたい本がなくなることなんてことは・・・・・・。
〉今回最大のおすすめはこの本。
〉Nina Kiriki Hoffman
〉"A Fistful of Sky" 111000 LV7 ★★★★★
〉以前ご紹介したHoffmanの新作です。前の本はシリーズ2作目で、1作目は入手困難本(泣)
〉でしたが、こちらは単独の作品。HCで出たのは昨年ですが、PBにはなったばかり。今なら
〉簡単に手に入ります。私は予約してました。「日本中の誰よりも先に(HC派をのぞく)
〉読む」。洋書読みになった醍醐味を味わうには、やはりこれをやらないとー(爆)。
〉別にホラーではないですし、爆笑シーンも盛りだくさんの楽しいお話です。でもって、
〉これに出てくる食べ物がそれはもう美味しそうでー(笑)。ヒロインが魔法で作る
〉ブラウニーの壁とか、うっとり。ラストがちょっと弱いかなって気がしますが、これは
〉途中を楽しむ物語なので、評価は★5つ。異世界ファンタジーはちょっと、という方にも
〉楽しくお読みいただけるのでは? 一応一般向けに分類されていますが、実際には
〉ジュブナイル向けの成長小説です。
最大のおすすめといわれると、チェック!という感じですね。
美味しそうな、ジュブナイル。結構はまりそう。
洋書読みの醍醐味を味わおうと思っているうちに、翻訳でちゃうことが多いのですよね。
〉Robin McKinley
〉"Beauty" 64000 LV7 ★★★★
〉"Rose Daughter" 72000 LV9 ★★★★
〉関連書籍:っていうか関係はないんですが「英雄と王冠」他(早川文庫FT)
〉両方とも「美女と野獣」のノベライズです。"Beauty"のほうはこちらにも書評がありますね。
〉作者にとって、「美女と野獣」は特別な物語なのだそうです。デビュー作として"Beauty"
〉を書き、近年、ある種の記念碑として新たに"Rose Daughter"を書き下ろしています。
〉この2作、ベースは同じでも全然違うお話に仕上がっていて、比較するのもなかなか面白かった
〉です。原作により近いのは"Beauty"の方。"Rose Daughter"は、「この終わりって………」とか
〉思ったりします(笑)。
読み比べ面白そうですね。園芸シーンも読んでみたいなー。
〉David Almond
〉"Kit's Wilderness" 45000 LV6 ★★★★★
〉関連書籍:「闇の底のシルキー」(東京創元社)
〉ええとこれは私がご紹介するまでもなく、色々な方がすでにご紹介くださっている作品。
〉大体、PBの広場の本じゃないですよねー。でもまあ、一応。
〉私は去年"Skellig"を読んで、「もう何冊か読んでみよう」と思ってこの本ともう1冊を
〉買いました。で、そのまま積んであったんですが、先日、あまりにもマイナーな気持ちに
〉なっていたときに、安定剤代わりに読みました。もう1冊は、次にそうなった時のために
〉とっておきます(笑)。
〉内容は今更語らなくていいですよねー?
〉この本を読んだのと前後して、梨木香歩の「エンジェルエンジェルエンジェル」(新潮文庫)
〉を読みましたが、この2冊、対になっているかのように似て非なるものでした。少年と、少女。
〉おじいちゃんと、おばあちゃん。西洋人にとっての死者と、日本人にとっての死者。
〉同じ頃にこの2冊を手に取ったのは偶然ですが、どちらかを先に読んでいたとしても、
〉やっぱりもう片方を取り出して読み返したかもしれません。
〉どちらか1冊を、と言われたら、私は"Kit"の方を選びますけれど。
〉でも、よろしければ両方手にとって読んでいただくと、より深い味わいがあるかなと
〉思います。
うれしいなー。
大好きなんですよ、この本。
「Heaven Eyes」も好きなのですが、どちらかというとこちらの方が。。
大好きというよりも、大事な本かな。
そういえば、ローレン・アイズリーという方をご存じでしょうか?
ボーン・ハンター(古生物学者?)なのですけれど、この方の「夜の国」工作舎
という本の中の「地の底の世界」という章が「闇の底のシルキー」と、とても
近しい感じでよかったです。。
余計で、しかもコピペですが、ちょっと感想をあげておきます。
ローレン・アイズリー「夜の国」工作舎(1994)
一人の人の人生は長くても100年がせいぜいだ。だけど、一人の人が生まれるまでには悠久の時が流れている。その時の流れが、少し違うだけでも、生まれてこなかった人はいる。一人の人の人生には、悠久の時がかかわっているのだ。ボーン・ハンターのアイズリーは、悠久の時を旅する旅人でもある。それは、「自分がいること」をたどるような旅でもある。時が流れて、個人は変わっていく。それでも伝えられていくものはある。受け継いでいくものはある。宗教とは関係ない、偉大な自然に触れたときの恐怖や祈りはそのひとつなのかもしれない。言葉では表しにくいが、この本は、アイズリーが受け継いできたものを通しての、彼の時の旅の記録なのだと思う。この作品の中では「地の底の世界」が、圧倒的に一番好き。心の闇と実際の闇、闇への記憶はやっぱり個人の記憶ではないのだろう。彼が経験した闇の記憶は、体験していない自分にもまたあるものだから。そして、デイヴィッド・アーモンドの「闇の底のシルキー」も、この章と同じモチーフで書かれている。同じような経験を、彼もまた味わったのだろうか。あとは「心と自然」も心に残った。この章の最後に書かれている少女の言葉が素敵だ。
「宝さがしは一人でいかなきゃだめなのよ。夜にね。宝を見つけたら自分の血を少しだけ残してこなくちゃいけないの」
「エンジェルエンジェルエンジェル」と並べてというのがおもしろいです。
男の子とおじいちゃん、女の子とおばあちゃん。
この本は、原生林の方しか読んでいないのですが、新潮文庫では書き直しがあるそうなので、
そちらも読んでみようと思っていたのでした。
〉David Handler
〉"The Man Who Loved Women to Death" 99000 LV8 ★★★★★
〉関連書籍:「フィッツジェラルドをめざした男」他(講談社文庫)
あぁ、幸せそう。
私も、日本語ででもいいから読んでみようかな。
〉Donna Andrews
〉"Click Here for Murder" 72000 LV8 ★★★★
〉関連書籍:別シリーズは「庭に孔雀、裏には死体」他(早川文庫HM)
〉皆様にはメグ・シリーズの方が受けがよかったみたいですが、私はこちらもお気に入り。
〉超AIが主人公の近未来(?)ミステリのシリーズ2作目です。今回は前よりもっと
〉遊び心がある感じで、ドタバタ度も上がってきました。実はすごく「続く」って感じの
〉ところで終わっていて、それなのに次の巻が出てなくて気になってたんですが、最近、
〉予約受付始まってたので一安心。でも、PBになるまでは長いです(遠い目)。
「庭に孔雀、裏には死体」は日本語で、この間買ってきたのですよね。
面白かったら、英語でも読んでみたいなーと思っています。わくわく。。
〉J.D.Robb(Nora Roberts)
〉"Ceremony in Death" 91000 LV8 ★★★
〉関連書籍:「この悪夢が消えるまで」他(ヴィレッジブックス)
〉近未来サスペンス体裁のロマンス小説シリーズ(笑)「イヴ&ローク」の未翻訳の
〉第5巻。4巻までは日本語で読んでいて、結構面白く読んでいるので、「よし、これ
〉だけ面白ければ英語でもいけるぞ」と思って買ってみました。
このシリーズは、友達がいいといっていたので、日本語で一冊買いました。
(まだ未読ですが。。)
〉結論から言うと、「ロマンス小説はかっとばすからこそ面白いので、英語で読むと
〉いまひとつ」でした(爆)。やっぱり、ロマンス小説読むのに5日もかけちゃダメ
〉ですよねー。少なくとも、私は嫌です(きっぱり)。もうちょっとかっとばせるように
〉なるまで、やめとこうかなー、とか思ったり(笑)。
あはは。これは分かる気がします。
〉
〉3.その他の本
〉全部「一般向け」でもいいんですけれど、最後に毛色の違う本達を。
〉Kate Banks, Georg Hallensleben
〉"The Cat Who Walked Across France" 750 LV3? ★★★★
〉絵本!
〉驚きですよね(笑)。
〉この本もちょっと心がすさんでた頃に、アマゾンでおすすめされて勢いで買って
〉しまいました。私は誰がどう見ても猫派の猫好き。アマゾンにもそのように
〉カウントされている模様です。
ちょっとみてきたのですが、「リサとガスパール」の絵の人のなのですね。
せつなそうだし、面白そう。
〉Paul Auster
〉"In the Country of Last Things" 62000 LV8 ★★★★
〉関連書籍:「最後の物たちの国で」(白水社)
〉というわけで、この本、読み始めはすごく苦労しました。なんていうのかな、
〉死と狂気の支配する世界を、どこまでも透明で淡々とした文章で緻密に描写されると、
〉さすがにくるものありますね。慣れる慣れない、読める読めないという次元ではなくて、
〉もっとメンタルな部分で、最初の部分はとてもつらかったです。日本語で読んでたら
〉違った感想を持ったかもしれません。英語の方が感情に切り込む度合いが強いです。
オースターは何冊か英語で買ってあるのですが、一冊通しては読んでいないのですよね。
ただ、音楽的な文章が、気持ちがいいなぁって、ときどき、数ページ読んだりします。
(内容は読んでいないのかも。)
この本は、時間をつくって浸るように読むとよさそうですね。
とても読んでみたいと思いました。
〉Richard E. Nisbett
〉"The Geography of Thought : How Asians and Westeners Think Differently … and Why"
〉48800 LV9 ★★★★
馬とぶたはくさよりも選ぶけど、鶏は同じっぽいイメージはないですね。
と思った私は東洋人。
今、人からお借りした「ねこのみち」という本を読んでいて、(孔子などの文章に
水墨画をあわせて英語で出版されたものの日本での出版で、日本語訳と英語とが
載っている本。)英語で論語を読むの楽しいかもとサイトを探したりしていたところ
だったので、なんだか猫の絵本に続いて、面白い偶然のような本でした。
「ねこのみち」英語版はこちら。
[url:http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0434009997/sss-22]
この本も読んでみたいです。
〉ということで、今回はここまでです。な、長かったー。
〉長くなりすぎたので日本語本はパスしまーす。だって多いんだものー(笑)。
〉では皆様、楽しい読書を。
〉1冊でもお気に召す本があったら嬉しいです。
面白そうな本がたくさんておもしろかったです。
まずは、日本語でとなってしまいそうですが、英語でもと思う本に出会えるといいなー。
どうもありがとうございました。
次回のご報告も楽しみにしております。
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