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1059. ブラティスラヴァ世界絵本原画展(〜8月28日まで):千葉にて
お名前: 成雄 http://nariosky.blog12.fc2.com/
投稿日: 2005/8/15(01:00)
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こんにちは、成雄です。
あと2週間で終わってしまいますが、
素敵な絵本原画展に行ってきたので報告と紹介です。
展示している原画の絵本も1冊ずつテーブルに並べてあります。
必ずしも英語の絵本ばかりではありません。日本語の絵本、日本語訳の絵本が多いです。
絵そのものを楽しんだり、原画と絵本との色の違いも比較できて楽しいですよ。
ブラティスラヴァ世界絵本原画展−広がる絵本世界
[url:http://info.yomiuri.co.jp/event/01001/200507288008-1.htm]
・2005年7月9日(土)〜8月28日(日) 千葉市美術館
・一般800円、大学・高校生560円、中学生以下無料。
・月曜休館
・企画協力 : BIB委員会
BIB: Biennial of Illustrations Bratislava Slovakia
1967年、ブラティスラヴァにて第1回絵本原画展が開催される。
1993年、チェコ共和国、スロヴァキア共和国に分離独立。
スロバキアの首都でもあるブラティスラヴァで継続開催。
ビエンナーレ(隔年開催の展覧会)形式で奇数年の9月初旬から10月末まで開催。
この絵本原画展は、ボローニャ国際絵本原画展に並ぶ世界規模の原画展で、
第19回展、2003年9-10月では、38ヶ国、311人が参加。
グランプリ 1名
金のリンゴ賞 5名 :スロヴァキアの昔話に用いられるモチーフとのこと
金牌 5名
で、グランプリに日本の出久根育(でくね いく)が受賞。
受賞作品は『あめふらし』
[url:http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4894192462/]
日本人の歴代受賞者
第1回 瀬川康夫 『ふしぎなたけのこ』
[url:http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4834000680/] 表紙の画像なし
第17回 中辻悦子 『よるのようちえん』
[url:http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4834015394/]
第19回 出久根育 『あめふらし』
[url:http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4894192462/]
となります。
たぶん、今回の受賞を受けて企画された展覧会だと思います。原画展示は4部構成になっています。
第1部 2003年受賞者の原画展示 11人、47点
第2部 日本の作家の原画展示 18人、54点
これがすごくよかったです!!
第3部 原画の素材と技法 10人、21点
これも面白かった〜!
第4部 過去の受賞者の作品から広がる絵本の世界の紹介 9人、101点+118冊
このパートで、
安野光雅の装丁した本118冊全部の実物の表紙を展示してあります。
これがひとつの目玉かも。
中辻悦子のオブジェ(椅子2点)を展示していたり。
この人のオブジェはたしか写真で見たことがあったと思う。実物は初めて!
で、どのパートもよかったです (^_^;)
ー 私のお気に入りの原画 ー
◆ ながぐつをはいたねこ / ペロー童話
[url:http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000018611117]
スタシス・エイドリゲヴィチウス(またはシウス)
暗〜いなかで描かれる猫、履いている赤い靴。これが一番のお気に入りの原画
後でわかったのですが、1991年のこの原画展のグランプリ受賞でした!
私のセンスもなかなかじゃないですかー (笑)
◆ The Blue Sky
英語版
[url:http://www.icdlbooks.org/icdl/BookPreview?bookid=husblsk_00040002&summary=true&route=text〈=English&msg=]
表紙の画像をクリックしてみて下さい。全てのページの絵が確認できますよ。
もし、うまくページが表示されなかったら、検索窓に blue sky と入れて English を選択して検索すれば表示されます。
クロアチア版(原本)
[url:http://www.icdlbooks.org/icdl/BookPreview?bookid=husblsk_00040002&summary=true&route=text〈=English&msg=]
作者: Andrea Petrlik Huseinovic
アンドレア・ペトゥルリック・フセイノヴィッチ (ペトリック)
これ、英語版の絵本が置いてありました。
いい〜んだ、これがっ!
青色と灰色、そしてお話も。
BIB2003の金牌受賞
彼女が描いた「不思議の国のアリス」の表紙がネット上で見れます。
[url:http://www.croatiabooks.com.au/9536613395.jpg]
この作家が青色に思い入れがあるのがわかります。
あと、日本人関係ですが、BIB2003に出展した
日本の作家の1冊づつ、絵本原画はそのなかから3枚づつ展示してあります。
もちろん、私は初めて知る・見る作家ばかり。
酒井駒子、松本州平、田中清代、これが私のお気に入り。
さらに
菅野由貴子の『へんしんねこた』 女の子が好きになりそうなかわいい絵
一ノ関 圭の『夢の江戸歌舞伎』というのは原画(横幅1m近)が素晴らしいことこのうえない!
絵本にすると、縮小してしまうので、絵の迫力が弱まっているのがよ〜くわかります。
あと、クレイアートを写真にとって絵本にしている技法を紹介していて絵本にした実物のクレイアートもあります。
2人の作品を1点ずつ。そのうちの1冊ですが、これが絵本にするとなんと色が違ってしまっているんですよ!!
なんて残念?な印刷なんだ!!
面白いですねー。ひどいですねー。
私はクレイアートを絵本にしている作品を読んでいるので、この技法は知っていました。
あと、Ezra Jack Keats のように、コラージュ技法の紹介もありましたよ。実物のレースを貼り付けてあったり。
場所は、千葉市です。地図を見たら、千葉市中央区役所のとなりでした。
一度も行ったことがないところでしたが、迷わず簡単に行けました。
行き方は
JR千葉駅正面にあるバス(7番のりば)で約5分、「中央3丁目」という所で降ります。
現金で100円でした。
バス停の周りは大きな建物も散見できますが、静かな雰囲気(寂れた感じ?)。
そこから少し歩きますが500メートルあるかないかという近さです。
案内地図で確認しておけば間違えないでしょう。
区役所と並んでいるビルで、入口がわかりにくかったです。
大通りに面している建物です。
ビル(美術館)に入ると、1階にショップがあり、出久根育のグランプリ受賞絵本を販売していしました。
他の原画展関係の絵本は「ながぐつをはいたねこ」とか売っていました。
原画展関係の絵はがきは15種類。センダックのポスターなんかもありました。2坪くらいの広さでした。
英語絵本というわけではありませんが、原画が持っている力のスゴイさを知れます。
残り少ない期間ですが、機会と時間があればぜひ観られることをお薦めします。
ではでは
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