[掲示板: 〈過去ログ〉SSS めざせ100万語 交流の広場 -- 最新メッセージID: 9999 // 時刻: 2024/11/25(21:30)]
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お名前: ぷぷ
投稿日: 2002/2/26(09:46)
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ちょうど考えていたところでした。
自分で言うのもなんですが、私は日本語を読むのは早いです。
測ったことはありませんが。
でも私は日本語の本を読むとき、頭の中で音読するのが好きです。
なぜなら私にとって、「いい日本語の文章」とは「音の流れとしてきれい」なこと
が大事で、好きだからです。
それでも頭の中で音読しながらでも、早く読めます。
これは読んできた量の問題だと思うなあ。なによりも。
頭の中での音読の速度そのままで話すと、口が回らないことでしょう。
英語でもこうなるのが理想ではないかなあと思います。
やはり言葉は文字よりも「音」「リズム」「流れ」だと思うから。
じゃあ「多読」よりも「多聴」をするほうがいいのかなというと、私の場合は
それは違います。なぜなら、本を読むのが好きだから(笑)。
そしてあと、実際的な問題としては、SSSの方法で多聴をするには
いろんなレベルのテープをたくさん集めなくちゃならないのが大変そうですよね。
あと、再生の速度を変えられるデッキとか。
でももしかして、人によっては多聴のほうが好きな人もいるかもしれません。
知人のドイツ人で10数カ国語を話せる女性は、外国語の音が好きで、
小さい頃から外国のラジオ放送を、意味がわからないまま聞くのが趣味だった
そうです。その女性は例えば、ドイツ語のなかのさまざまな方言も話し分ける
ことができます。
いきなり質問ですが、SSSでは分速200語が理想とのことですが、
この速さで実際に話しているのは何かありますか?
アメリカ人の会話が分速250語なら、たとえばニュース英語はどのくらいの
速さなのかな? ペンギンリーダーズのテープって、速さとしては
どのくらいなのでしょう?
多読は7万語をこえたところです。
10万語をこえたら、またご報告にきます。
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お名前: SSS学習法研究会 河手真理子
投稿日: 2002/2/26(10:51)
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ぷぷさん こんにちは
〉でも私は日本語の本を読むとき、頭の中で音読するのが好きです。
〉なぜなら私にとって、「いい日本語の文章」とは「音の流れとしてきれい」なこと
〉が大事で、好きだからです。
この感じよくわかります。
〉それでも頭の中で音読しながらでも、早く読めます。
〉これは読んできた量の問題だと思うなあ。なによりも。
〉頭の中での音読の速度そのままで話すと、口が回らないことでしょう。
わたしも、本の内容がすっと頭の中に入ってきて、軽快に読めていると感じるときは、英語にリズムを感じます。
音が聞こえてくるような感覚です。
たぶんこのときは頭の中で声を出さずに音読しているのだと思います。
音が聞こえるというのは、耳からの振動が脳に伝わることが正しいルートなのでしょうけれど、
こういうときは、目からの情報が、口や耳を介さずに、脳の中で直接伝達されているような感じがします。
口の運動、発声という運動機能による抑制がない状態だと思います。
視覚から聴覚へ直接情報が伝わるというのは単にわたしのイメージです。
そういうことが実際おきるのかどうかはわかりません。
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お名前: sakigoro
投稿日: 2002/2/26(13:08)
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私も頭の中で音声化しながら読んでます。
で、読書スピードが200-250wpmで頭打ちだなと思ってた時に、
たまたま多聴を行うようになったところ、読書スピードが
ポンと300wpmくらいに跳ね上がりました。
多聴を始めてみると、頭の中で流れる音が
とてもスムーズになり、感情ももっとこもるようになりました。
これを実際に自分の音として発することはとても出来ませんが。
主に聴取しているのはAFNか、ネット経由、主にNPR系列局の番組を
毎日2-3時間、2年間くらい聴いています。
一気に読書スピードが跳ね上がった後は、また頭打ちの状態が続いています。
これ以上スピードを上げるためには、無意識の音声化を排除する必要が
あるのかもしれません。 情報収集が目的なのではなくて、単に楽しみの
ために読書をしているのだから、これ以上のスピードを真剣に求めている
わけではないのですが。それに、音が流れなくなると、読書の楽しみが
損なわれるのではと思います。 まあ、私がそこまでの境地に
行けるとは思えないので、心配する必要はないでしょう。
英語のスキルを、話す、聴く、読む、書くの四つに分けて語られることが
多いですが、想像以上に、このスキルはお互いに密接に結びついているような
気がします。
今は、苦手な喋りをなんとかしたくて、酒井先生も奨めていらっしゃる
シャドウイングに挑戦中です。もっとも、学習教材にあらためてむきあうのも
億劫なので、多聴のついでに、しょっちゅう繰り返されるAFNのスポットアナウンスや
ニュースをいきなりシャドウイングしています。
うまく自分の言葉として発することができるようになってきたら、
読書の感覚もまた変わってくるのではないかと期待しています。
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sakigoroさん貴重な意見を有り難うございました。
〉多聴を始めてみると、頭の中で流れる音が
〉とてもスムーズになり、感情ももっとこもるようになりました。
〉これを実際に自分の音として発することはとても出来ませんが。
以前から、音読が読むのを遅くする原因は、頭の中に
流れる英語が遅いせいではないか?と考えていたので
「やっぱりそうか!」と思いました。文字をすべて読見上げる
カタカナ発音あるいはスクールイングリッシュではなく、
子音の発音を落としたり、単語の前後の文字を続けて発音して
語と語の間が無くなったりするネイティブ発音が頭の中に流れる
なら、そんなにスピードは落ちないんじゃないかという予想を
実証してくれましたね。
〉主に聴取しているのはAFNか、ネット経由、主にNPR系列局の番組を
〉毎日2-3時間、2年間くらい聴いています。
〉一気に読書スピードが跳ね上がった後は、また頭打ちの状態が続いています。
〉これ以上スピードを上げるためには、無意識の音声化を排除する必要が
〉あるのかもしれません。
これ以上速く読むためには、斜め読みにして、いらなそうな
単語をとばす、いらなそうな行もとばす必要があるでしょう。
私は英語をそんなに速く読めませんが、日本語を読む場合から類推
して多分そうだと思います。
〉情報収集が目的なのではなくて、単に楽しみの
〉ために読書をしているのだから、これ以上のスピードを真剣に求めている
〉わけではないのですが。それに、音が流れなくなると、読書の楽しみが
〉損なわれるのではと思います。 まあ、私がそこまでの境地に
〉行けるとは思えないので、心配する必要はないでしょう。
そうですね。小説などは、読む楽しみを味わうために読むの
ですから、むやみに速く読む必要もないでしょう。300wpmまで
いっているなら、レポートを作成するために資料をあさるとか、
必要に迫られる場面ではどんどん斜めに読めるのではないかと
思います。
〉うまく自分の言葉として発することができるようになってきたら、
〉読書の感覚もまた変わってくるのではないかと期待しています。
そのときはまた書き込んでくださいね。
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SSSの酒井です。
このところの書き込みはすごいですね。
返事がおそくなりがちです。ご容赦を。
〉これは読んできた量の問題だと思うなあ。なによりも。
〉頭の中での音読の速度そのままで話すと、口が回らないことでしょう。
こういうあたりはきっと何か研究があると思いますが、
ぼくは知りません。今後の課題ってやつですね。
〉あと、再生の速度を変えられるデッキとか。
ゆっくりの方は変えてみたことがあります。
MP3でしたが、80%まででしたね。それ以下だと
クリップ音が出て、聞くに堪えなかった。
ソフトによってはもっとよい音で、ピッチを変えずに
速度をかえられるのかもしれませんが。
〉いきなり質問ですが、SSSでは分速200語が理想とのことですが、
〉この速さで実際に話しているのは何かありますか?
ハリー・ポッターの朗読CDが1分間190語だという計測が
あります。当研究会のまりあさんがはかってくれました。
〉アメリカ人の会話が分速250語なら、たとえばニュース英語はどのくらいの
〉速さなのかな? ペンギンリーダーズのテープって、速さとしては
〉どのくらいなのでしょう?
アメリカのニュース英語は測っていません。
スクリプトのある録音をダウンロードすれば簡単なんだけど、
いまはちょっと待ってください。そのうちね。
BBCの Letter from America では前に測ったことがあります。
いま90歳くらいのお年で、1分間128語。約40年前には
おなじ人が1分間158語でした。(昔の録音がダウンロードできる!)
ニュースはこれより早いでしょうね。1分間200語は
言っているでしょう。
会話の速さはいわば瞬間風速です。せいぜい一文が5語くらいか?
ほとんどが決まり文句なので、相当早くしゃべっているとは
思いますが、これもぼく自身は測っていません。
なお、GRの朗読テープはレベル0で100語ちょっとくらい
(ペンギンのBlue Moon Valley)
そんなとこかな、今のところ
興味のある方はいろいろ測ってみてください。
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お名前: まりあ
投稿日: 2002/2/26(23:11)
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この投稿にはさっき返事を書いたのですが、間違いがあることに気付いて
再度やってきたら、さっきの書き込みが消えていました。事務局長さん、
削除してくださったのかな? それとも私は運良く投稿ミスをした?
〉いきなり質問ですが、SSSでは分速200語が理想とのことですが、
〉この速さで実際に話しているのは何かありますか?
〉アメリカ人の会話が分速250語なら、たとえばニュース英語はどのくらいの
〉速さなのかな?
DHC刊の「ニュース英語のリスニング」という本によれば、
ABC、CNNなどのニュースは200〜220wpmだと書いて
あります。私の体感ではFOXニュースがABC、CNNよりも
分かり易いと感じますが、スピードが少し遅いのか、英語が易しい
せいなのかは良くわかりません。VOAスペシャルイングリッシュは
およそ100wpmと公表しています。
またジョン・グリシャムやパトリシア・コーンウェルの
ペーパーバックを朗読したテープを持っていますが、
(特に英語学習用として売られていた物ではない)160wpm位
です。ですから、実用的には200wpm以上、ストーリーをじっくり
楽しむには160wpm位と考えて良いのではないでしょうか。
アメリカ人の会話は250〜350wpmといわれていますが、
短く定型的なセンテンスのやりとりがその位のスピードになる、
ということなのでしょう、長い文章をニュースよりさらに速い
スピードで読み上げたものはまだ見た(聞いた)ことがありません。
テープスピードを変えられる高級カセットレコーダーが
ありますが、英語学習にはお奨めしません。日本語はどんな
スピードでもすべての音(母音+子音のセット)を読むのに対し、
英語ではスピードが上がるに従って、子音の発音が脱落したり
前の単語の最後の音と次の単語の最初の音が一緒になって単語の
間隔が無くなったりの現象が増えていくものなので、ゆっくり
読んだ英語を早回ししたものと、速く読んだ英語は違うからです。
テープ起こしなどの作業を能率的にするためには便利な機能ですが、
速い英語を聞き取る練習をするためには、速く読まれたテープを
買うしかないでしょう。
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お名前: 酒井邦秀
投稿日: 2002/2/27(00:18)
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SSSの酒井です。
〉 テープスピードを変えられる高級カセットレコーダーが
〉ありますが、英語学習にはお奨めしません。日本語はどんな
〉スピードでもすべての音(母音+子音のセット)を読むのに対し、
〉英語ではスピードが上がるに従って、子音の発音が脱落したり
〉前の単語の最後の音と次の単語の最初の音が一緒になって単語の
〉間隔が無くなったりの現象が増えていくものなので、ゆっくり
〉読んだ英語を早回ししたものと、速く読んだ英語は違うからです。
これは卓見です。ぼくは気がつかなかった。
その通りですね。すばらしいgood pointです。
脱帽!
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酒井先生、皆様
いろいろたくさんのお返事ありがとうございました。
私ってば多読は始めたばっかりだし、そもそも英語は全然ダメなのに、
いつもエラソウに発言しててすみません。
でもあくまでSSSの目指しているのは、母語と同じような感覚で
外国語を読むことだと思うので、とりあえず日本語のできる私は
そこからいろいろ類推しても、そんなに的外れでもないだろうと予想しています。
たぶん。
そこで日本語の場合、丁寧に読む時の「頭の中での」音読の速度が
ニュースのアナウンサーの読む速度より少し早いくらい、と思っていたので、
英語でもだいたいまずはその程度を目指せばよいようですね。
なんせいちいち時間を計るのが面倒なので、感覚的なところで知りたかった
のです。コーンウェルのテープの速度であの本が読めるようになれば
まずは合格!という感じでしょうか?
ところで今レベル1,2のあたりをうろうろしている私は
その境地に達するのはまだまだなので、先の楽しみがあって良い人生です。