文法のこと。

[掲示板: 〈過去ログ〉SSS めざせ100万語 交流の広場 -- 最新メッセージID: 9999 // 時刻: 2024/11/24(12:46)]

管理用 HELP LOGIN    :    :


上へ上へ | 前のメッセージへ前のメッセージへ | 次のメッセージへ次のメッセージへ | ここから後の返答を全表示ここから後の返答を全表示 | 返答を書き込む返答を書き込む | 訂正する訂正する | 削除する削除する

8458. 文法のこと。

お名前: ぷぷ
投稿日: 2002/12/27(11:17)

------------------------------

こんにちは。

昨日の書きこみはちょっとかっこつけすぎだったかな〜と反省しております。
最近掲示板を見てなかったのは、忙しかったのもあるけど、多読が進まないで
いたので見たくなかった・・・というのもあるのです。
掲示板で活発な方々をみてると、なんだか(どーせあたしなんか全然読めないし
進まないしダメなんだ・・・)という後ろ向きの気分に落ち込みそうでねー。

それがなんだか復活して、「赤毛のアン」も無事読み終わったし、気分が
よくなってきた、ちょうどその時に酒井先生が呼んでくださったのでした。
超能力か霊感か? というようなタイミングでしたのですよ。
もう一度、ありがとうございました。

というところで、書き始めると長くなる私なのですが、ちょっと書きたくなる
ようなことを発見したので、まあ書かせてください。

多読が進まないでいた期間、実は(翻訳ってなにしてるんだろう?)という
長年の疑問が浮上して、翻訳に関する雑誌や本を何冊か読んだのです。
以前ならまったく読む気がしなかったのですが、やっぱり「英語」にずいぶん
慣れたんだな〜と思います。その中の練習問題なんかもやってみたりして。
文法的な解説も読んでみたりして。(眺めただけですけど)
そしたら、実にさりげなく、すごいことが書いてあったのです。

あるプロの翻訳家で、翻訳学校でも長年指導しているような方の文章なのです。
つまりあくまで、「翻訳のための文法」で、つまり「まずは英文の内容を
正確に理解するための文法」だと断ったうえでのことなのですが。

例えば分詩構文について、とても細かく分類して、時制とか態とか位置とか、
それぞれどういう意味か何種類にもわけて、それぞれの翻訳するときのコツ
なんかも書いてあるのですが・・・

それが実は、「その分詩構文がどういう意味かは、文脈から判断するしかない」
のだそうです・・・

なんだかこれって、すごいことだと思いませんか?
少なくとも私にはすごいショックだったのです。
どこかで私はまだ、(難しい英語の文章を理解するのに、いつかは文法が
必要だったり役に立ったりするときが来るに違いない)と思っていたのですね。
そのために、あの受験英語でのややこしい文法の勉強があったのだろうと。
多読という他の道があるにしても、「文法」を通って行く道もあるのだろうとか。

ところがこの方は、文法用語を駆使して分詩構文を分類した挙句、「どういう
意味かは文脈から目星をつけるしかない」というのです・・・

ところで私達は一般に、英文を読むときには、その内容が知りたいのでは
ないでしょうか? 文法的に分析することが目的なのではなく、意味内容を
知りたくて、読むのではないでしょうか?
でもなかには、文法的に分析することそのものが好きな人もいるでしょう。
そういう人はもちろん、どんどん分析すればいいのです。
でも少なくとも、分詩構文に関しては、「意味」を理解したければ、
その一文だけではなく、「文脈」が必要なのだそうです。
文脈って、文法用語ではなく、「意味の流れ」ってことですよねえ。

・・・これってたぶん、酒井先生が以前に書かれた本の内容だったのでは
ないでしょうか?
すみません。実は読んでないんです・・・
ですから、酒井先生にはまったく当然のことなのでしょうが、そういうことを
期待しないで読んでいたときだったので、とてもびっくりしたのです。
翻訳という、内容を正確に理解することが第一目的なところでは、やっぱり
文章全体が必要なんですねえ・・・

でもここでわざわざ「内容を理解するための文法」などと断るところが
おもしろいですよね。それ以外の目的のための文法というものが存在する
ということですものねえ。

さて長々とした書きこみの最後に、ちょっと自慢な報告をさせていただきます。
(なんかイヤミな書き方だなあ?)
翻訳雑誌の練習問題で、一文が長〜〜〜いのがあったりしたんですね。
コンマでいくつにも区切られていて、ピリオドまでが何行もあるようなの。
そういう文の基本構造が、すんなりわかったのですよ。
わからない単語はいくつもあるのです。それなのに、長〜〜いなかの、
どれが全体の主語で動詞で、どの節がどの単語にかかっているのかというような
ことはスムーズにわかるのです。ただわからない単語が多すぎて「翻訳」は
できません(笑)

でもこれってすごいことですよね?
長〜〜い文になると、骨格がわからないことには、いくら辞書を引いても
結局全体の意味がわからないということになりがちだった気がする。むかし。
でもいまだにレベル3が居心地がいいような私が、文法的にはず〜〜っと
難しいレベルのはずのものの、その骨格だけはだいたいわかるのですよ。

これもそろそろ200万語になる多読の効果であることは間違いないです。
だって他の勉強はな〜〜〜んにもしてないのですから!

とうことで、皆様、happy reading!


▲返答元

▼返答


Maintenance: SSS 事務局
KINOBOARDS/1.0 R7.3: Copyright © 1995-2000 NAKAMURA, Hiroshi.