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お名前: SSS英語学習法研究会 古川 http://www.seg.co.jp/fakio/
投稿日: 2001/11/25(12:17)
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柴田武史さん こんにちは
〉 シュリーマンの方法についての情報です。古川さんが覚えておられるのは次の内容でしょうか。
〉 「この簡単な方法とはまず次のことにある。非常に多く音読すること、決して翻訳しないこと、毎日一時間をあてること、つねに興味ある対象について作文を書くこと、これを教師の指導によって訂正すること、前日直されたものを暗記して、つぎの時間に暗誦することである」
はい。 そうです。
〉 四冊はいずれもドイツ語で書かれた同じ本を邦訳したものです。「岩波文庫」「新潮文庫」「角川文庫」「小学館」から出ています。題はみんな「古代への情熱」となっていたと思います。上記の、シュリーマンの言語学習法の最初の三点は
〉 1大量の音読
〉 2翻訳をしない
〉 3毎日1時間をあてる
私達は、音読にはこだわっていないのですが、
大量の読書、翻訳をしない、できるだけ毎日読む
という点では、一致していますね。
〉となっていますが、このうち、2と3の部分が四冊の訳本の記述が一致しないのです。どの会社の本にどう書いてあるかは正確には覚えていませんが、2については
〉 2決して翻訳をしない
〉 2ちょっとした翻訳をする
〉 2短文の訳をする
〉と、まるで正反対のことが書いてあります。3は
〉 3毎日1時間をあてる
〉 31日に1時間は勉強する
〉 3毎日授業を受ける
〉と書いてあるものに分かれます。
うーん。
〉「keine か kleine か、それが問題だ!」
kine は no
kleine は little ですね
の訳者は「小さい翻訳をする」ではシュリーマンが他のところで述べている学習法と矛盾するから、英語版(後述)を参考にして、kleineはkeineの誤植であると判断
し、「訳をしない」と訳したと回答をくれました。
英語と同じで、 a little 少し little ほとんどなし という区別も
あるかもしれないですね。
〉 本当に誤植なのかどうかは私にはわかりません。しかし、この謎を解くために私も古本でこの本の原書の英語版を入手して調べてみました。岩波文庫の注釈の中で訳者はシュリーマン自身が同じ本をドイツ語でも英語でも書いたと述べ、この英語版を参照したことを明らかにしています。しかし、今回返事をもらった訳者たちの中には、この英語版はシュリーマンが書いたドイツ語版をだれか別の人が英訳した翻訳本だと言っている人もいて、この点の真偽も私にはわかりません。ただ、この英語版はシュリーマンが著者であることしか出ておらず、訳本であるということをうかがわせるような記述(訳者名など)が一切ありません。
うーん。
〉
〉 ではこの本には何と書いてあったのでしょうか。以下、引用します。
〉 Necessity taught me a method which greatly facilitates the study of a language. This method consists in reading a great deal aloud, without making a translation, taking a lesson every day, constantly writing essays upon subjects of interest, correcting these under the supervision of a teacher, learning them by heart, and repeating in the next lesson what was corrected on the previous day.
〉 いかがでしょう。「翻訳をせずに大量に音読をする」と「毎日(1)授業を受ける」となっていますね。この英語版に従うとシュリーマンの言う理想的外国語学習法は
〉 1翻訳をしない大量の音読をする。
〉 2常に興味のあることについて作文を書く。
〉 3毎日授業を受ける。その際に教師にその作文を添削してもらい、
〉 それを翌日の授業で暗誦する。
〉となりませんでしょうか。
なるほど、シュリーマンさんのは、むしろ、暗唱による
学習法ですね。
〉 残る謎は「英語版はだれが書いたか」「kleine は keine の誤植か。誤植であるとすれば、いつ生じた誤植か(ドイツ語版は1961年までに9版を数えています)。もしかしたら初版から kleineとなっていたのかも」「eine Stunde nimmtの意味は何か」です。
〉 以上、ご参考になれば幸いです。
ドイツのシュリーマンの研究者とかに聞いてみれば
なにかわかるかも知れませんね。
情報提供ありがとうございました。
シュリーマンの考えたは、大筋で私達と同じであるものの
detail では、かなり違う方法であるように感じました。
研究会の名前を改名しないといけないかも知れませんね。
Sikkari Siteyo Sakai sensei
の略称でしょうか(笑)
〉
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