Re: 資格試験と多読

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6272. Re: 資格試験と多読

お名前: sakigoro
投稿日: 2002/11/6(20:03)

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ジアスさん、こんばんは。 sakigoroです。

〉 多読を続けている方は私の得点なんか飛び越えてもっといいスコアが出る方も
〉たくさんいらっしゃると思います。客観的な指標が欲しい方は受けてみると自信が
〉つくと思います。

実は、私もTOEICを受けたことがあります。
スコアカードをみると、Jan/28, 2001 で、スコアの方は、
L-490, R-480 TTL-970 でした。
このテストを受けるまでやったことは、多読と多聴だけです。
多読をやってた期間は20年以上。読んだPBは200冊くらいになってたと思います。
多聴の方は、この試験を受けるまで、主にAFNを1年間聴いていました。
それ以外にやったことといえば、試験の直前に、こう書房というところが出している
「TOEICテスト860点突破のための実戦問題504」というのを正味5時間くらいで
一冊目を通しただけです。
それ以外の資格試験は、Nov/26, 2001に英検一級を初めて受験して合格しました。
これについては、問題集も単語集も一切やっていません。
ただ英語を話す機会がないので、3ヶ月ほど、縁あって、週一回、2時間、
喫茶店で上智の大学院に通ってる留学生の方と会話をしていました。
英語圏には今年初めてサンフランシスコに4日間、仕事で滞在した他は
行ったことがありません。 業務で英語を使うこともほとんどありません。
私の例は極端な例かもしれませんが、自分の経験からも、こういったテストで
好成績を収めるためにも、多読が一番と思ってます。
聴くことがあるていどできるようになったのも、私の場合、多読が
基礎となっています。

私の場合は、ジアスさんより読んでる量がかなり多いので、
参考とするには抵抗がある人も多いかもしれない。
読み続けてきた年月も長いし。
だから、多読が資格テストにも絶対有効だとの思いを裏付ける
ジアスさんの投稿に、我意を得たりの思いで、嬉しくなって
先のポストになりました。

でも、こういった資格は、履歴書の飾りにはなっても、英語で本当に
ハッピーになることを保証するものではないので、あまり意味の
あるものとは思ってません。

TOEICでスコアが50や100点伸びることよりも、今まで読みたいけど、
無理と思ってた本が読めるようになるほうが、絶対、ハッピーだし、
そのほうが自分にとって本当に意味のある実力のアップでしょう。

じゃあ多読だけで読み、書き、話し、聴くの四つのスキル全部に
問題なく対応できるのかというと、もちろんそんなことは思ってません。
だけど、他のスキルの基礎となるのに、多読ほど大事なものはないと
思っています。 第一、楽しいし。 まあ、これが一番、自分にとって重要なんですけど。

私は英語をうまく喋ることができません。
だけど、話す必要が生じ、そいうった環境に身をおけば、多読でつちかった
基礎体力が物をいって、短期間でペラペラに(ペラペラというのは大嫌いないい方ですが)
喋れるようになる自信はあります。

この自信のもととなっているのは、私のロシア語体験にあります。

私は大学でロシア語を学び、業務でロシア語を使っており、モスクワにも2年以上駐在していたことも
あるので、ロシア語を喋るほうが、英語より楽です。
これは必要に応じて喋れるようになった。ただし、ロシア語の読書をしていないせいで、
中身が薄っぺらで、間違いだらけのロシア語。
ロシア語を知らない人が聞けば、ペラペラに聞こえるかもしれないが、本人は、
ロシア語で読書をしている同僚の立派なロシア語の文章や話し方とひきくらべて
ため息をついてたりします。

でも、そんな貧弱なロシア語の基礎体力で、何とか業務にさしつかえないていどに
話したり、書いたりしているのだから、英語で話すことも、
それが必要な環境に身をおけば、急速に伸ばすことができるのではないかと思っています。

私の大嫌いないい方に、「英語はしゃべれなければ意味がない」というの
があります。
自分がうまく喋れないもんだから、「すっぱいぶどう」なんだろうと
ささやくもう一人の自分がいることも否定できませんが....
でも、こういったのを耳にするたびに、本当に喋れるようになるために
重要なことを無視している、いや、無視する以前に、考えても
いないという軽薄さを感じてしまうのです。

英会話能力が必要となるのは、業務のためだとか、就職のためとか
といった理由だけではさびしすぎる。
本当は、この人とだったら楽しくて、何時間でも有意義な時間を
すごすことができる。 だけど、そのコミュニケートをとりたい人の
話す言葉が、たまたま英語だった。 こういった時に、英会話ができて
幸せだという風にありたい。

だけど、この日本に住んでて、そんな人とめぐり合える機会なんて
なかなか期待できない。

読書だったらそんなことはない。
気のすむままに、登場人物を通じて、著者とコミュニケートできる。
作品世界の人物の気持ちや感情に同情したり、反発したりして。
そして読書を通じて培ったコミュニケート能力は、無骨であっても、
会話の際に活きると信じてるのです。
その無骨さは、会話の機会があれば、だんだんスムーズになってくる
ものでしょう。 そんな風に信じています。

そうはいっても、今は英会話能力の獲得にとても興味をもっています。
これは、多読ばかりを続けて、生の英語を聴くことがなかったのが、
多聴を始めてみると、本の中の人物の喋る英語に、イントネーションや
リズムが生まれ、感情がもっとこもるようになって、読書がもっと
楽しくなったという経験からです。

今度は、自分の言葉として発することができるようになれば、
さらに別の変化がおこり、読書がもっと楽しくなるのではないかと
期待しています。

ごめんなさい。 書いてるうちに、どんどん脱線してしまった。


〉 確かにDictationは時間がかかってなかなか進みません。
〉 でも、書いてみると細かい所に注意がいくようになります。例えば a と the の
〉違いとか、Shadowingだけだと適当に音感にあわせて次に進んでしまうところですが、
〉書くことで次回以降の聞き取りの集中の仕方が変わってくるのです。
〉 自分がよく聞き間違いやすい単語の傾向がわかるのもメリットです。

うーむ。 実は今シャドーイングをしているNPR Weekend Editionで
どうしてもわからないところが気になって気になって、
スクリプトを手に入れたんです。
すると、おっしゃる通り、自分では聴き取れていたと思ってたけど、
間違ってたというところが、けっこうあったんです。

だから、Dictationは効果があるのだろうなとは思うのですけど、どうも
あまりに「勉強」といった感じがして、気がむかないのですよ。
私にとって、最大の障害は、机に向かわなくちゃならないということです。
多読や多聴、それと、最近始めた、シャドーイング。
どれも、どんな姿勢でも、ほとんどどこでも、気が向いた時に
できますものね。
考えてみると、受験生の時から、机に向かって勉強したことのない
なまけものです。


〉 まさに同感です。
〉 今後もよろしくお願いします。
〉 Happy Reading & Shadowing!

あまり関係のないことまで、ごちゃごちゃ書きまくってすみませんでした。
これからもよろしくお願いします。

ではでは、Happy Reading & Shadowing!

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