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お名前: まりあ
投稿日: 2002/11/5(18:56)
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まりあです。今晩は。
〉last cigaretteという言葉に絶望感を感じました。ラジオは何も放送しない。食料も残りすくない。助けはこない。鳥は相変わらず襲ってくる。26頁で「タバコを吸えば、鳥のことは忘れられるんだ」と言っていますが、そのタバコがとうとうなくなってしまったんです。でも、とりあえず今だけは忘れるかって笑ってますが、絶望感が余韻として残るようにしているのかなぁと思ったわけです。なら、とってくればいいじゃんとも思いますけど。
ヒッチコックはサスペンス映画に独自の境地を拓いた人ですが、
それでもアメリカ映画のお約束は守ったと言うことなんだと思います。
つまり「強くて知恵があって、なんとしても家族を守り抜くおとーさん」
ですね。大草原〜のローラのお父さんと同じ..
The Birdsのお父さんも賢いですよね。命がけで家の防御をしっかり
やって食料も確保して。やらなかったお友達は死んでしまった。そして
無人の家から、必要なものは頂いてくる。これはあくまでも、妻子を
食べさすためにやったこと、妻子の保護者として自分の命を守るための
行動で、正当防衛みたいなもの(法律では緊急避難というんですが)。
自分は鳥に負けて泥棒になりさがったんじゃないんだ、自分にしか必要の
ない、命と関係のないたばこはとってこなかったじゃないか、ここまで
追い込まれたって、まだまだ鳥には負けないんだ、そういう主張なんだと
思います。
ハッピーエンドとは言えないけれど、絶望的な状況でも、人間と
しての尊厳を失わず、あくまで動物とは戦い抜くことを暗示して
終わっているのだと思いますが..
というプライド、
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