Re: まりあさんへのレスです(長いです。)

[掲示板: 〈過去ログ〉SSS めざせ100万語 交流の広場 -- 最新メッセージID: 9999 // 時刻: 2024/7/1(05:22)]

管理用 HELP LOGIN    :    :


上へ上へ | 前のメッセージへ前のメッセージへ | 次のメッセージへ次のメッセージへ | ここから後の返答を全表示ここから後の返答を全表示 | 返答を書き込む返答を書き込む | 訂正する訂正する | 削除する削除する

[哀] 6061. Re: まりあさんへのレスです(長いです。)

お名前: まりあ
投稿日: 2002/11/1(11:21)

------------------------------

アリーさん、おはようございます。 まりあです。

〉受験生ではありませんが、仕事でTOEIC義務付け、スコアアップが必須なので、
〉私の場合は少々難行苦行でも頑張るしかないのです。

  最近のTOEICブームは、受験のために英語を勉強する期間を伸ばして
しまいましたね、困ったことです。

〉英検も受けていますので、ネイティブでも見た事が無いような、一生使いそうもない語彙でも覚えざるをえません。

  英検1級の単語は、アメリカの義務教育教科書から拾っていますので、
中学までの学習をちゃんと終えた学生なら知っている単語です。一生使い
そうもないと心配する必要はありません。英米の大学・大学院留学を目指す
ならばTOEFL対策でもっと覚える必要があります。
  ただし、それを覚えるのにはかなりの努力を必要とするので、
せっかく苦労するなら、日本語訳の単語帳でなく、ネイティブ用の
単語学習用の教材をお奨めします。そうしないと学校英語のunlearnと
英検単語帳のunlearnが必要になり、いつまでも二重手間で時間が
もったいないですから。もし英検1級単語よりもっと難しい単語を勉強したい、
と言う場合も、SAT(高校卒業資格)やGRE(大学院入試)対策本があります。
  
〉DUOや速読・速聴もナンセンスといえば、そうかもしれませんが、
〉私は今の自分の英語力を底上げできたのは、紛れも無くそれらのお蔭だったと思っています。
〉それらのお蔭で、基礎的な語彙のベ−スがしっかりできていたので、Greaded Readersを読む時も、未知語は数えるだけしか出てこないし(Level6に当る本はまだ読んだ事がありませんが)、英字新聞やTIME、NEWSWEEK(これらは辞書無しではまだ
〉読めないですが)を読むときのベ−スにもなっています。
〉賛否両論あるとは思いますが・・・・。

  私の経験からすれば、残念ながら 否 です。 私の大学受験の頃は、まだ
しゃにむに単語を暗記して乗り切ろうとする学習法しかなかったので、若さに
ものをいわせて見出し8000語の単語帳を叩き込んだものです。実際今でもGRに
未知単語はあまりありません。これがせっかく200万語を越える多読をしても
吸収力を妨げていると感じます。どうしても自分の手持ちの単語知識を当てはめて
読めているつもりになってしまい、本来インプットであるべき英語を読むことが、
アウトプットになってしまうのだと思います。2,3000語の単語知識しか持たずに
多読を始めた子供達の方が、私の半分も読まずに本当の意味での英語力で、私を
追い抜いています。

  単語を叩き込むとある程度読める(ような気に)なれますが、英語が書ける
ようにはなりません。
  ネイティブの感覚では、日常身の回りの話は、やさしい構文と易しい単語で
表現すべきだし、少し思索的な話題には、その程度によって単語も構文も難しく
していくのです。それがずれるととても違和感を与えるはずです。単語帳で
単語を覚えてしまうと、そのバランス感覚が身に付きません。英検1級の単語
などは、掲載例文のあんなに短い単純な構造の文中で使うと奇妙なものなのです。
TOEIC、英検はエッセイを書かせないので、単語の暗記で得点を上げられますが、
海外でも通用する英語資格、TOEFLやケンブリッジ英検などではエッセイが必要に
なるので、単語の暗記だけではボロボロになります。

  どなたかも書いていらっしゃいましたが、私の学生時代、多読による英語学習
が紹介されていたとしても、「洋書」はとても高価で100万語読むのに当時の
お金で100万円もかかったことでしょう(私立大学でしたが納めた学費は4年間で
36万円です、国立の人は5万円位だったかな?)。あの時代には単語暗記しか方法がなかったと諦めています。しかし今、5,6万円で100万語読める良い時代に、
若い人が単語の暗記に走るのは、とても時間と労力がもったいないことだと思い
ます。それでもどうしても必要だと感じられるなら、せめて英語のTOEIC対策本に
なさって下さいますよう切に望みます。


▲返答元

▼返答


Maintenance: SSS 事務局
KINOBOARDS/1.0 R7.3: Copyright © 1995-2000 NAKAMURA, Hiroshi.