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お名前: 柴田武史
投稿日: 2002/2/16(10:26)
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〉700選は何がいけないんですか? 他に英作文の本で何かいい物はありますか?
↓ここで700選についての色々な意見を読むことができます。
この本のどういうところがいけないのかを具体的に知ることができます。
何百もの書き込みがあるのでちょっと大変だけど、読んでみたらどうでしょう。
http://mentai.2ch.net/test/read.cgi/english/1005934885/
私は700選はだめな本だと思っています。理由は↑にたくさん出ているのと同じで
古い英語、不自然な英語、難しすぎる英語、文脈がなく意味がよくわからない英語、
文脈がなく使い方がわからない英語、などがたくさん出ているからです。
英作文の本は確かに酒井先生と同様、私も推薦できるものはほとんど知りません。
学校英語(受験英語)の英作文はどうしても和訳中心の練習になりがちで、
知らない単語は和英辞典で調べて、不確かな文法力を用いて英単語の並べ方を
考えながら日本文からの妙な直訳の英語らしきものを作り出すという作業に
なってしまうことが多いのです。これではだめです。
英語が書けるようになるにはまず、自然な英語の言い回しをたくさん知らねば
なりません。英語を知る前に難しいことを英語で書こうとすると、わけのわからぬ
英語しか書けません。日本語からの直訳では正しい、自然な英語にはなりません。
自然な英語をたくさん知るために一番いい方法は英語をたくさん読むことです。
高校1年生であれば、学校の教科書も大切な教材です。教科書以外に副教材と
して問題集などもさせられることもありませんか? 左側のページに英文の
一節があって、右側にそれについての内容理解や部分和訳、さらに文法問題などが
付いているようなものですよ。ああいう本の左側のページの英文も大切な教材です。
ことさら、例文集とか英作文の練習帳とかを使わなくても、自分が読んでいる
英語の中からたくさんの例文とか表現とかを拾ってきて自分の英語を書く力を
伸ばすことができます。ただし毎日少しずつでも英語を書く練習が必要です。
私は中学3年生の時から高校3年生の時まで海外の若者たちとの文通に夢中に
なり、何通も英文の手紙を書きました。手紙を書く際には日本語で原稿を
書いたりせず、初めから英語で書きました。その際、和英辞典や英和辞典、
さらには海外文通のガイドブックなども利用しましたが、大いに役に立ったのは
自分自身で英語の教科書類から拾い集めて覚えていた語句や表現でした。
私は英語の教科書を読むときには「ああそうか。この英語の表現は日本語の
『〜〜』に相当する表現だな。『〜〜』と言いたいときには(=書きたいときには)
こういえばいいのか。よし、いただき!」という感じで英文を観察していました。
そして、そのようにして見つけた表現を利用して、文通相手に手紙を書いたのです。
この練習のおかげで私は高校2年生のときには、自分で英語のスピーチを書いて
高校生の英語弁論大会で全国2位を獲得しました。このスピーチは学校の英語の
先生にも訂正を頼みませんでしたので、今思い出せば当然文法的間違いや不自然な
表現も含まれたものでしたが、それでも当時の私が、自分の言いたいことを
高校生としてはかなりの水準で書くことができたということを証明してくれた
わけです。
というわけで、海外文通(今ではメル友?)はおすすめの勉強方法です。楽しいし、
英語を書く力も付く「おいしい」趣味です。でも、海外文通までするつもりはない
という人もいるでしょう。そこでお勧めしたいのは英語で日記を書くことです。
英語で日記を書くことについては↓に詳しいエッセイがあります。非常にためになる
内容のものだと思いますので、一読なさってみてください。著者は大学の英語の先生
であり、エッセイストであり、シンガーソングライターである三浦久さんです。
http://www.nagano.com/journal/miura/980814.html
海外文通をしない人も、英文日記を書くのに大変役立つ文例集があります。これは
700選のように古くさく、堅苦しい単独の文を干からびた昆虫標本のように
ならべた者とは違い、あなた方若い人たちが日常使うのにぴったりの英文が手紙の
形で出ていますので、この本の英語を文通ではなくて、英文日記を書くのに
利用することができ、とてもいい練習になると思います。
「英文手紙のやさしい文例集」(小川妙子/ロナルド・ファード著 新星出版社)
1170円+税
SSS式英語学習方では単なる音読はあまり勧めませんが、SSSの頭文字の一つである
ハインリッヒ・シュリーマンは音読をたくさんしました。三浦さんのエッセイから
シュリーマンの勉強方法についても情報を得られます。シュリーマンは例文集などを
使わず、まとまった文章の内容を理解し、音読し、暗記し、そしてその文章中にある
表現を利用して、外国語を話したり書いたりできるようになったそうです。
私の高校時代の勉強もそのようなものだったと思います。もちろん語学の天才だった
シュリーマンの足元にもおよびませんが。
以上、お役に立てば幸いです。また何か聞きたいことがあれば遠慮なくどうぞ。
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