[掲示板: 〈過去ログ〉SSS めざせ100万語 交流の広場 -- 最新メッセージID: 9999 // 時刻: 2024/11/23(11:55)]
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お名前: shin
投稿日: 2002/9/7(17:23)
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こんにちは、shinです。
少し古い8月の話なんですが・・・。
スティーブン・キングの"IT"とノン・フィクションの"WILD SWANS”というPB
を読みました。というより読むことができました。
前者は1,092ページ(42万語くらい)、後者は(私の買ったのは、現在の版
とは異なり古い変形版なので)678ページ(24万語くらい)ありました。
特に"IT"のほうは、活字の詰まり方が半端じゃなくて、詰まっているページに
は、470語前後入っていました。
300万語を終わり、次を始めたときに"WILD SWANS”を読んでいたのですが、途
中でペースダウンしてしまい、やめたのです。
それで4万語から7万語程度の簡単なPBをいくつか読んでみたのですが、どうも
いまひとつなんです。シェルダンが読めた頃の、あの時なら面白いと思ったはずの作
品が、どうも、読み終えても感動がない。そこそこ面白いんですが。そのうえ、今年
は暑かったことなどもあり、1週間から2週間近く、初めての失速を経験しました。
そんなときに本屋に寄って"IT"を見つけたというか、気になって。
といっても、キングのファンというほどキングを読んでいたわけではなく(邦訳2
冊と、グリーン・マイルを原書で)、翻訳も厚いのが多いので、<外れだったらいや
だなあ、お金ももったいないなあ>といつも思っていて、"IT"の邦訳が4冊でてい
ることは知っていたのに手を出したことはなかったんです。
本屋で迷いに迷った末、"IT"を買ってしまい(いまから思うと"IT"に見つけら
れたような感じです)、読みふけってしまいました。
文章もこってりしているし、最初のほうはゆっくりペースで話がすすんでいくので
すが、最後のほうは、物語り自体がペースをあげていくのにあわせ、私も一部300/w
で読んでいたように思います。
"IT"が読めたら、不思議なことに"WILD SWANS”が面白いように快適に読めまし
た。
作品にも、読めた自分にも感動しました。
こういう厚さのPBを私の場合、PBだけに限っていうと、シェルダンの初級?か
ら上級?まであわせて8冊+それ以外にPB5冊くらい読んだ後に、結果的に読めまし
た。
シェルダン作品を無理なく積み上げていって、折に触れて他のPBを5冊ほど、つ
まり、PBで計100万語前後読んでいたために、「力」としては、こういう厚さの
本を無理なく読めるようになっていたのだと思います。
しかし、「力」以外に、作品との出会いがあるようです。ここがすごく不思議なと
ころです。なんで、私の場合、名前程度しか知らなかった"IT"だったのか。謎で
す。
それに、最初は、"IT"よりやさしいはずの"WILD SWANS”がダメで、"IT"が読
めてしまう。不思議なことだなあ、という感じが残りました。
前に、酒井先生から、<もう、ペーパーバック・リーダーといえるのじゃないか>
という趣旨の言葉をいただいたのですが、自分では、<まだまだ、それほどじゃない
なあ>といまひとつ自信が持てませんでした。しかし、この2冊で、ひとつの壁を超
えたという自信を持ちました。(まだまだ高い山はそびえていますが)
ということで、古い話なのですが、自分にとってはSSS方式で読んでいて、ま
た、ひとつ壁を超えた、また、ひとつすばらしい経験をしたという感じを持ったの
で、報告させてもらいました。
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