[掲示板: 〈過去ログ〉SSS めざせ100万語 交流の広場 -- 最新メッセージID: 9999 // 時刻: 2024/11/24(20:59)]
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お名前: まりあ
投稿日: 2002/7/23(19:20)
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SSS英語研究会 佐藤まりあです。 さて、いよいよ夏休み! 暑い暑いも能がないから、厚い本でも読もうか!という人 GRは少し飽きてしまったけれど、ペーパーバックはまだ無理かなぁ.. という人、そんなあなたに贈る、夏休みに『読める』本 もう100万語近くあるいはそれ以上読み、レベル3位はつるつる素麺のように 読めるんだけど、ハリ・ポタやPBはまだちょっと勇気が出ないという人のコース ★The Famous Five シリーズ 初版はなんと1942年!60年も読み継がれて、今でもイギリスの子供の読書調査 には上位に顔を出しています。シリーズ物を1から順に何冊か読むと、登場人物や 背景がよくわかりますし、同じような単語が出てくる確率も高く、2,3冊目には 加速がついて「急流筏下り」の体験チャンス! Five on a Treasure Islandが第1巻、Five Go Adventuring Againが第2巻。 なせが Amazon.jp では巻により The famous five だったり Famous Five だったりするのが??ですが... ★Brian Keaney のジュニア小説シリーズ 侮れないジュニア小説! 主人公こそ中学生ですが、その親は離婚あり、不倫 あり、未婚の母あり、ダニエル・スティールやノーラ・ロバーツの世界。 そして特に教師出身で、学校での講演活動にも力を入れているBrian Keaneyの 小説には、親世代に反抗期の子供の心理を教えようとする意図も隠されているよう に感じます。背伸びをしてあっぷあっぷとPBのストーリーを追うだけになるよりも、 このレベルの本をしっかり読みとった方が得るものが多いかも知れないと思うこの 頃。面白さでも実用性でも、何もあわててPBにたどりつかなくても、この辺で 楽しみながらじっくり英語力を養うのも悪くないと思います。中学生位のお子さん がいらっしゃる方には特にお奨めできます。 男性にはちょっと..かも知れませんが。 ★My Humorous Japan1〜3、My Humorous World 学校の先生もしている在日20余年のイギリス人の著者から見た日本。 教養ある文章のお約束、シェークスピアや聖書からの引用なども、日本人に解る 範囲のものをちゃんと入れて、やさしい英語で書いてくれています。こうした日本 について書かれたものは、知らない単語でも想像がつきやすく、飛ばし読みに慣れる のには最適でしょう。レベル5、6のGRが少しきついと感じる方は、こういう 内容が予測しやすいものを先に読んでみるのも良いかも知れません。 レベル5,6をもう何冊か読み、だいたい読めていると思う、コンテンポラリーで 刺激的なものを読みたい方のコース ★Wildflowers series 1〜5 両親の不和で、親がいても精神的に孤児状態の4人の高校生の少女が、精神分析医 のセラピーを受け、自分の生い立ちを語るシリーズ。今問題となっている子供に対する 精神的虐待やネグレクトがテーマです。Misty, Star, Jade, Catそれぞれが1冊に なっていて、英語的にも一般PBよりやさしく、分量的に半分位なところが取りかか りやすい。シリーズ最後のInto the Gardenは10万語あり通常のボリュームとなり ますが。ビバリーヒルズのお金持ちの少女Jadeや貧しい黒人の少女Starの日常生活は、 アメリカの多様性を感じさせます。1〜4はどれを先に読んでも解るように出来て いますが、Catは最後にするのが良いでしょう。 ★The Earthquake Bird これも日本で英語教師をした経験のある作者の、東京を舞台にしたミステリー。 こんなにやさしい英語で書かれたPBも珍しい。 S・シェルダン、D・スティールを2、3冊読み終えて、でもまだグリシャムや コーンウェルにはボキャブラリーが足りないなぁ、と感じている人のコース ★女性新聞記者探偵アイリーン・ケリーシリーズ Jan Burke シェルダンと同程度にやさしい英語。それで本格ミステリー、とってもお得感。 みんなに愛されるアイリーン、愛猫Coddyが出てくると思わずにっこり。全体に楽しい 雰囲気です。日本語版には誤訳が多い(と私が言うのは生意気なので、一部酒井先生 に確認済み)。シリーズの最初Goodnight, Ireneから始めて9月に発売される2作目 Sweet Dreams, Ireneを待つか(ここでアイリーンは結婚するらしい)、それとも 6作目Liarを先に読んでしまう?7作目のBonesは初期作品の2倍位ボリュームが あって、ちょっともう少し後にしたいですね。 ★主婦探偵ジェーンシリーズ 夫と死別した3人の子持ちの主婦ジェーンが活躍するドメスティックミステリーの シリーズ。ジェーンは非日常を求めて探偵ごっこもするけど、基本的には主婦。日常 の近所づきあい、子供の学校への送り迎え、反抗期の悩み、姑との確執などが細かく 描かれ、その家庭の雑事をこなす途中で事件の手がかりを追うのです。アメリカの 日常生活が目の前に繰り広げられるのが興味深い。そして主人公のキャラの楽しさ。 私はついK子さんをイメージしてしまいます!また全部映画のタイトルからとった 題名の面白さも。シリーズ第1作はGrime & Punishment ゴミと罰 これは Crime & Punishment 罪と罰 のもじり。うまくはまっていますね。以下 2 A Farewell to Yarns 毛糸よさらば A FAREWELL TO ARMS 武器よさらば 3 A Quiche Before Dying 死の拙文 A Kiss Before Dying 死の接吻 4 The Class Menagerie クラスの動物園 The Glass Menagerie ガラスの動物園 5 A Knife to Remember 忘れじの包丁 The Night to Remember のもじり、ただし この映画の邦題は「SOSタイタニック」でした。 6 From Here to Paternity 地上より賭場に From Here to Eternity 地上(ここ)より永遠(とわ)に。この映画の題名にふり がながついていていなかったら、訳者はもっと大変だったのでは?やっぱり3と6が 傑作だと思います。ところでまだ読み終わっていないので、書評欄に載せていません。 m(_._)m あとは書評欄からAmazonに飛んで頂けます。 7月初めにはこれを投稿して、読みたいものをAmazon に注文して下さったら、 今頃には読み始めて頂けるようにしようと6月半ばから頑張っていたのですが、何分 読むのが遅いし、読んでみてはずれもあったりで、やっと今頃になってしまいまし た。夏休みには『お勉強したい!』という方もいらっしゃりそうなので、文法・辞書 など学習書関連ももう少し充実させたいのですが、今月一杯かかってしまいそう。 もう読んであるので記入するだけなのですが... では Happy Holidays!!
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