satoshiさんへの返答（英語教師とは？）

〉”忘れる”というよりは、いままで読んだ本の内容を”
〉英語”で言えないという感じです。・・
〉ということは意識的に定着させるべきですか？

言えるようになるためにもっと本を読みましょうという
酒井先生の声が聞こえてきそうですが、私もそれは
正しいアドバイスだと思います。しかし、音読や暗唱も
役立つでしょうし、読書記録帳を作って、読んだ本の
あらすじや感想を英語で書いてみるのもいいかも
しれません。その際には本の中の表現を真似て使って
みるとよいでしょう。しかし、読んだ本すべてにこれを
やろうとすると嫌気がさすかもしれません。

〉学校の英語の先生という職業はどうですか。
〉どういうところがやりがいですか？
〉高校に入って、進路について考えるようになって、
〉将来就きたい仕事の中のひとつです。英語の先生以外にも
〉文部省とかにはいって教育制度を変えたいっていうことなど
〉色々あるんですが、なにかご意見よろしくお願います。

英語の勉強が好きな人であれば、好きな学問を勉強しながら、
それを他人の役に立てられるという、やりがいのある仕事で
あると思います。ですが、他教科の先生と違って、英語教師は
何年やってもわからない、知らないことがたくさんあるので
（所詮外国語ですからね）、ベテラン教師といわれる年齢に
なっても、英語のことなら何でもわかるというわけには
いきません。

勉強をする英語教師とそうでない教師の間には非常に大きな
英語力の差が生じますし、受験英語しかわからない、それしか
教えないという先生もいます。

日本の受験英語というのは非常に特殊な世界で（詳しくは
酒井先生の「どうして英語が使えない」を読んで下さい）
外国語学習の常識が通用しない部分が多々あり、純粋に
英語の勉強が好きでそれを使って仕事をしたいという
人は欲求不満がたまる可能性もあります。

ただ、様々な高校があり、生徒の学力もばらばらなので、
どのような生徒にどのような英語教育をするのかという
ことは、学校により異なます。大学受験教育とは無縁の
英語の授業をしている教員もいるし、受験英語だけして
いればいいという教員もいます。

英語を教えるだけが仕事ではなく、生徒の生活指導や
部活動顧問、種々の雑用（書類書きなど）で、高校英語
教員の仕事は忙しいものです。特に、英語力向上を
目指して、自分の時間を使って英語の勉強に励んでいる
先生たちは、大変でしょう。

英語を教えるだけでなく、若い人たちを相手に仕事を
し、彼らの人生に何らかの影響力を持ちうる、責任のある
仕事ではあると思います。

文部科学省の仕事についてはよくわかりませんので、
勘弁してください。