SSS多読通信 第177号 (2007/5/24)

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826. SSS多読通信 第177号 (2007/5/24)

お名前: さやか http://appletree.penne.jp/
投稿日: 2007/5/24(12:08)

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        SSS多読通信 第177号 (2007/5/24)

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【1】今週の100万語通過者 (5/14-5/20)
【2】今週のお薦め本  「お母さんがテーマの本」特集
【3】今週の掲示板ダイジェスト (5/14-5/20)
【4】SSSコラム 「オランダの教育レポート その8」(Kian)
【5】SSSニュース
【6】編集後記                    編集:さやか
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【1】今週の100万語通過報告者(5/14-5/20)
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 今週の100万語通過報告は1+1名でした。おめでとうございます!
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■はじめの1冊から100万語へ!!
(多読開始8周年&リスタート100万語&500冊通過)    dr-patchさん
……………………………………………………………………………………………
「Harry Potter and the Philosopher's Stone (UK)」で100万語
通過し、500冊目の通過本だったdr-patchさん。多読を始めたのは、
1999年だそうですが、語数記録をしていなかったので、「もう一度
(はじめて)、きちんと100万語通過の感動を味わってみたい!」」と、
思ったそうです。「先を急ぐ事ではなく、本当に簡単な本に沢山触れること」
にした、dr-patchさん。その過程で、目から鱗の体験をしたと報告されて
います。これからも、Happy Reading!そして、100万語通過おめでとう。
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-million&c=e&id=6762]
……………………………………………………………………………………………
■はじめまして                     なみひろさん
……………………………………………………………………………………………
はじめまして!の掲示板に投稿されたなみひろさん。去年の6月から始めて、
100万語通過しているそうです。「子供のように沢山読んで、聞いて、
そして喋るぞ〜!」の言葉通り、これからもHappy Reading!
詳しい100万語通過報告、楽しみにしています。
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-debut&c=e&id=5655]
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【2】今週のお薦め本 「お母さんがテーマの本」特集
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児童書や絵本を読んでいると、お母さんが出てくる事があります。
子どもにとって、一番身近で大切な存在のお母さん。
母の日は過ぎてしまったのですが、1冊いかがですか?
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■Mama Loves                    YL1.1 233語
……………………………………………………………………………………………
6匹の子どものお母さん豚。子どもと、お母さん豚の季節の出来事を
描いています。柔らかいイラストに、Mama lovesで始まる繰り返しが、
美しい本です。
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000012756]
……………………………………………………………………………………………
■Mouse's First Spring               YL1.3 253語
……………………………………………………………………………………………
ねずみの子どもは、お母さんとお散歩。そこで、色々な動物に出会います。
まずは、チョウチョ。その次は。。。ねずみの視点から描かれているので、
葉っぱも、草も大きく新鮮な1冊です。
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000012757]
……………………………………………………………………………………………
■Mr. Rabbit and the Lovely Present        YL1.5 700語
……………………………………………………………………………………………
女の子はMr. Rabbitと一緒に、お母さんのバースディープレゼントを探し
ます。赤い物は、黄色は、緑は。。。と、考えますがぴったりの物は、
見つかるでしょうか?モーリス・センダックが、イラストを描いています。
コルディコット賞オナー受賞作品
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000004487]
……………………………………………………………………………………………
■Sarah, Plain and Tall              YL3.5 8251語
……………………………………………………………………………………………
新聞広告に花嫁募集の広告を出した、お父さん。AnnaとCalebはその広告を
読んで、手紙をくれたSarahに興味を持ちます。何度か手紙のやり取りの後、
Sarahがやってくる事になりますが、ホームシックにかかってしまいます。
Annaの視線が温かい1冊です。ニューベリー賞受賞作品
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000001676]
……………………………………………………………………………………………
■A Gift for Mama                YL4.0 8400語
……………………………………………………………………………………………
もうすぐ母の日。Saraはプレゼントを考えます。今年はいつもの年と違って、
何か買って贈りたいと考えお店のショーウインドウを覗き込みます。
ところが、見つけた物はとても高い物でした。なんとかプレゼントしたいと、
叔母さんのMargolaに、相談します。家族の絆の強さを感じた、1冊です。
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000012723]
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【3】今週の掲示板ダイジェスト(5/14-5/20)
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■20万語突破しました                  円盤人さん
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レベル2〜3を読んでいる、円盤人さん。GRと児童書をうまく組み合わせて
読まれています。中でも興味深かったのは、"The Knight at Dawn"を読ん
でいたときに、イメージが浮かんだと言う下り。その感覚が味わえるのは、
多読ならではだと思いますよ。
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss&c=e&id=23865]
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■80万語を突破しました               ひろのすけさん
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「多読を始めてから『多聴多読マガジン』で紹介されているもの以外はすべて
GR」だったという、ひろのすけさん。でも、通過本の「My Father's
Dragon」を読んでから、もっと読書の幅を広げたいと思ったそうです。
目標本もこれから読みたい本もあって、ますます楽しくなりそうですね。
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss&c=e&id=23867]
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■500冊読んで750万語通過、Heartlandも読破です!     もつこさん
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750万語と同時に500冊も通過したもつこさん。また、Heartlandも20巻
読破したそうです。シリーズ物をコンプリートすると、達成感があります
よね。本の紹介も、充実している報告です。
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-report&c=e&id=9608]
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■A to Z シリーズ、コンプリ!             ソレイユさん
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「A to Z Mysteries」のシリーズを順番通りに読んで、コンプリートされた
ソレイユさん。もうすぐ多読2周年。そして、777冊の通過本。
楽しみはつきませんね。
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-report&c=e&id=9624]
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■理解度をあげるには?                   ma!さん
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390冊500万語でレベル7の本を主に読んでいる、ma!さん。普段本を
んでいて、「簡単な単語の羅列でも意味が分からない事がある」そうです。
イディオムや背景知識の問題かとおもいきや、それだけでもなさそうです。
寄せられたアドバイスには、参考になる事が多く、私さやかも頷いてしまい
ました。
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-english&c=e&id=1393]
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【4】SSS コラム  「オランダの教育レポート その8」   (Kian)
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 こんにちは、Kianです。前回に引き続き、様々な小学校があるオランダのひ
とつの教育方法、イエナプラン教育について報告します。

 イエナプラン教育の特徴の一つに「輪になる」ということがあります。クラ
スで話し合いをする時などに、皆で輪になって座るのです。その輪の中には、
もちろん先生も入ります。色々な場面で輪になるのですが、「これが鍵なんだ
ろうな」と思うことが二つあります。一つは、同じ輪の中にいる子ども達に先
生が、「とても静かな声で語りかける」ということです。少しざわついていれ
ば聞き取れないくらいの柔らかい声で、先生は語りかけるのです。学校の先生
は「クラスの皆の前に立って大きな声で話す」と思っていた私にとって、とて
も印象に残ったことがありました。うちの子ども達がまだグループ1(幼稚園
年中)と2(年長)の混合クラスにいた時です。朝一番の輪で先生は、子ども
達一人一人に「おはよう、○○」「おはよう、△△」と目を見ながら、低い穏
やかな声で名前を呼び挨拶をしていたのです。朝の挨拶は元気に!と思ってい
た私にはとても意外でしたが、落ち着いた気持ちで共同生活を始められる、い
い習慣だなと感心しました。

 二つ目は、クラスの人数が少ないということです。今、我が家の上の子がグ
ループ5(3年生)19人、グループ6(4年生)7人の混合クラス(合計26人)で、
下の子がグループ3(1年生)12人、グループ4(2年生)11人の混合クラス(合
計23人)です。このくらいなら、一重の輪になれます。また、全員が自分の椅
子を持ってすぐ輪を作れるように、持ち運びのしやすい小さく軽い椅子が使わ
れています。グループ1、2の小さい子達のクラスでは、いつでも輪になって座
れるように、小さいベンチやソファで輪を作ってクラスの一つのコーナーに置
いてあります。

 月曜日の朝は楽しいひと時です。どのクラスでも、週末のできごとを皆で輪
になって話すからです。うちの二人の子も、月曜日の朝には「○○のことを話
そう!」と、楽しみに学校に向かいます。

 輪になるのは、楽しい時間を共有する時だけではありません。下の子のクラ
スの子のお父さんが危篤に陥った日がありました。その日先生は、欠席してい
るその子のお父さんがもうすぐ死んでしまうことを皆に伝え、「死ぬ」という
ことについて皆で話し合ったそうです。「自分は何歳くらいでどうやって死ぬ
だろうか」と、真剣に話し合ったのです。次の日、そのお父さんは亡くなりま
した。クラス全員が、悲しい思いをしているクラスメートに手紙を書きました。
前の日、「自分の死」を考えた子ども達の手紙にはどんなことが書いてあった
のでしょう・・・。

 上の子のクラスでは、毎日楽しい輪になる時間があります。上に書いた月曜
日以外、曜日ごとに「歌の輪」「遊びの輪」「本当?うそ?の輪」「おいしい
食べ物の輪」だそうです。これらの「輪」は、あらかじめ選ばれている一人の
子が、皆に紹介する形で進められます。「歌の輪」では、好きな歌のCDを持っ
て行き、皆に聞いてもらいます。うちの子は「うれしいひな祭り」の歌を持っ
て行き、日本の伝統行事ひな祭りについて説明もしたそうです。「遊びの輪」
では、好きな遊びを紹介します。うちの子はあやとりをクラス全員分持って行
き、簡単なあやとりを教えて大好評だったそうです。「本当?うそ?の輪」は、
本当でもうそでもいいから、何か一つの物についてのストーリーを話すのです。
そして最後に皆が、その話は本当かうそか当てるそうです。これは、話を作る、
分かりやすく話す等のいい練習になりますね。そして「おいしい食べ物の輪」
は、金曜日の午後に、好きな食べ物を持って行き皆に振舞うのです。金曜日の
午後はほとんど勉強がなく楽しく過ごす時間なのですが、中でもこれはスペシ
ャルですね(笑)。ちなみに我が家の子は、一回目はぽたぽた焼き、二回目は
おかきを持って行きました。日本語の「いただきます」と「ありがとう」も教
えた!と喜んで帰って来ました。このように、自分一人でクラスに何かを紹介
したりする時、全員の前に立つのではなく、隣の子との距離がほとんどないよ
うなクラスの輪の中でできるのは、緊張の度合いが小さくて、親密な感じでい
いなぁと思います。

 イエナプラン教育は、オランダの小学校教育全体に強い影響を与えているら
しいのですが、この「輪」もその一つで、今はオランダ中のほとんどの小学校
で、始業時や下校時に輪になって話し合う時間があるそうです。なぜ、「輪」
になるのか、私はイエナプラン教育の理念をすべて理解しているわけではない
ので、はっきりしたことは言えませんが、やはり先生との距離、友達との距離
が近くなり親密になれるということはあるでしょう。また、全員が同じ目線で
輪の中にいると、誰かが発言している時、「聞く」という姿勢になりやすいの
ではないかと思います。「聞く」という行為は、コミュニケーションの基本で
すよね。自分だけ、家族だけの世界から、社会に出る準備をする初めての場の
小学校で、「聞く」姿勢を身に付けることはとても大切なことだと思います。
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【5】SSS ニュース  (2007/5/24)
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■Bookguide Project 掲示板
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 SSSでは、(1)「100万語読書記録手帳」、(2)「多読完全ブックガイド」(共
にコスモピア社)の編集に全面的に協力しています。
 手帳は、年1回、ガイドは2〜3年に1回程度改訂される予定です。
誤植訂正、新刊情報。追加情報、絶版情報等を反映するための専用の掲示板を
作りました。
 ブックガイドに関する要望や疑問なども含めて、気軽に投稿ください。
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-bookguide&c=v&num=100]
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■朝日小学生新聞 5/24 "ORT2:The Toy's Party"を紹介
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月1回、第4木曜日の朝日小学生新聞の "C'mon Tadokids"コーナーで英語
学習絵本を紹介しています。今月は、"ORT2:The Toy's Party"です。
5/25 以降、
[url:http://www.asagaku.com/tado_kids/tado_index.htm]
でも、絵本を読み、音声を聞くことができます。
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■多聴多読マガジン 第4号 6/6 発行は、GR特集
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 季刊誌「多聴多読マガジン」は、3,6,9,12月の6日に発行です。次号は、
6月6日発行です。今回は、Graded Readers特集で、GRのお勧め本や、GRを使っ
た多読のコツなどが紹介されています。
 GR作家としてのお馴染みのTim Vicaryさんのインタビューや写真もでます!
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■多読講演会 セミナーの予定
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5月27日(日)新宿  (1)多読の楽しみ(繁村一義)
5月27日(日)新宿  (2)ORT,LLLから始める多読(宮下いづみ)
5月27日(日)新宿  (3)精読と多読で伸ばす英語力(Rob Waring)満員!
6月 3日(日)福岡  ORT,LLLなどの絵本から始める多読(古川昭夫)
6月22日(金)浅草橋 ORT,LLLなどの絵本から始める多読教育(古川昭夫)
7月28日(土) 豊田  絵本からの多読(酒井邦秀)
8月11・12日 新宿  多読学会ワークショップ

上記の詳細は、下記でご確認ください。
[url:http://www.seg.co.jp/sss/seminar/index.html]
酒井先生の講演会等の活動は、下記に詳しい情報があります。
[url:http://tadoku.org/workshop.html]
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【6】編集後記                (さやか)
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先日、お芝居を見に行く機会がありました。演目は「うそつき弥次郎」
時代劇という事もあって、取っ付きにくい印象があったのですが、コミカルな
展開にいつの間にか、引き込まれていました。最初は笑いのつぼにはまれず、
引いていたのですが、見ているうちに楽しくなり、いいストレス解消に。。。
落語のお噺を元にしていると言う事なのですが、落語は余計に敷居が高く
感じられてしまうもの。独特の言葉も難しい言葉もなく、噛み砕いてくれて
いるお芝居はちょうど心地よかったです。
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         今 週 も H a p p y R e a d i n g !

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