SSS多読通信 第171号 (2007/4/5)

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804. SSS多読通信 第171号 (2007/4/5)

お名前: かのん http://kanon021230.cocolog-nifty.com/
投稿日: 2007/4/5(07:14)

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        SSS多読通信 第171号 (2007/4/5)

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【1】今週の100万語通過者 (3/26-4/1)
【2】今週のお薦め本  「Michael Morpurgo の本」特集
【3】今週の掲示板ダイジェスト (3/26-4/1)
【4】SSS コラム 「2007年は子どもになろう!〜その2」 まりあ
【5】SSSニュース
【6】編集後記                      編集:かのん
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【1】今週の100万語通過報告者 (3/26-4/1)
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 今週は100万語の通過報告がありませんでした。
 次回をお楽しみに。

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【2】今週のお薦め本  「Michael Morpurgo の本」特集
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 洋書読書の楽しみのひとつに、日本語読書時代には知らなかった作家に巡り
合えることがあります。わたしにとっての Michael Morpurgo も多読をはじめ
て知った作家のひとりです。Michael Morpurgo は英国の作家で、子どもを対象
にした作品を数多く書いています。公式サイト(※)によると著作数は100冊以上
とのこと。
  ※Michael Moupurgo 公式サイト:[url:http://www.michaelmorpurgo.org/]
 今週は、そんな Michael Morpurgo の作品からわたしが読んだ作品を5冊、
出版順にご紹介します。
 このほかにもSSS書評データベースには彼の作品が数冊、登録があります。
興味のある方は、書評トップページで[Michael Morpurgo]で簡易検索してみて
ください。
……………………………………………………………………………………………
■Why the Whales Came         YL7.5 39,000語 1985年
……………………………………………………………………………………………
 少女 Gracie と親友の少年 Daniel、そして島の人たちから忌み嫌われ、村
から離れた海岸近くの小屋に住む老人 Birdman の交流を描いたお話です。
 Birdman は「島の向かい側にある無人島 Samson には近づくな、災いが降り
かかるから」と言いますが、Gracie と Daniel は小舟で濃霧の海上をさまよっ
た末にSamson に流れ着いてしまいます。村にもどった2人にやがて訪れたのは、
悲しい知らせでした…。
 お話は1914年、Gracie と Daniel が10歳の春からはじまります。1914年は、
第一次世界大戦勃発の年。当時の英国の寒村の暮らしぶりが伺えます。
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000002851]
……………………………………………………………………………………………
■The Butterfly Lion          YL4.5 13,700語 1996年
……………………………………………………………………………………………
 少年が野生のライオンと出会い、共に過ごし、別れ、そして…というお話で
す。第一次世界大戦前のアフリカ、英国、戦時中のフランス、そして現代の英
国を舞台にお話は展開します。100年近く前の話を現在につなぐ構成がみごと。
幻想的な読後感が残る1冊です。
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000005590]
……………………………………………………………………………………………
■Out of the Ashes           YL3.0 18,000語 2001年
……………………………………………………………………………………………
 英国で実際にあった家畜の伝染病の大流行の影響を、酪農家の少女の日記の
かたちで描いた作品です。
 2001年の冬から春にかけて、英国では家畜の伝染病が大流行しました(日本
でもずいぶん報道されたので、ご記憶の方もいらっしゃるでしょう)。多くの
牧場が閉鎖され、300万頭の家畜が処分されました。筆者も牧場を所有していた
のですが、この影響で牧場を一時閉鎖することになったそうです。そしてその
年にこの本は出版されました。
 扱っているテーマは重いですが、まばら度が大きくイラストも多く入ってい
る(4ページに1箇所くらい)ので、読みやすく感じます。
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000004022]
……………………………………………………………………………………………
■Private Peaceful           YL7.0 47,000語 2003年
……………………………………………………………………………………………
 やっとひとりになれた。今夜、ぼくはここで一夜を過ごす。今夜は一秒も無
駄にしたくない。今夜が永遠に続けばいいのに。夜明けが来なければいいのに。
 罪などなくても現実は不条理だ。家族への想い、怖れ、そして勇気。この作
品は第一次世界大戦の戦場に向かったある兵士のお話です。
 これが児童書でいいのかと思うくらい内容が濃いです。児童書はもう卒業と
いう方や児童書は子どもっぽくて苦手という方も、だまされたと思って(^^;
読んでみてください。内容は中学生以上向けだと思います。
 朗読CD(完全版)もおすすめです。
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000012559]
……………………………………………………………………………………………
■The Best Christmas Present in the World  YL3.5 1,800語 2004年
……………………………………………………………………………………………
 1914年、独仏国境付近では激しい戦闘がくり広げられていました。これはそ
の年の戦場でのクリスマスを描いた絵本です。
 戦争をはじめるのも人間、戦争をやめるのも人間なのだというあたりまえの
ことをあらためて考えさせられます。クリスマス本だけど、クリスマス用にとっ
ておくのはもったいない!(だって次のクリスマスってまだ半年以上もあるん
だもん) イラストはやわらかい線とあたたかい色彩の水彩画です。
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000011791]
……………………………………………………………………………………………
 ◆おまけ: World War I  DK Eyewitness シリーズ  YL4.5 12,000語
……………………………………………………………………………………………
 今回ご紹介した本の多くは、第一次世界大戦の時代を舞台にしています。日
本は直接参戦しなかったためか、わたしはこの戦争のようすをほとんど知りま
せんでした。そんなわたしには、この本を見ていたことが物語のイメージをす
るのに役にたちました。
 第一次世界大戦を写真で知ることができる一冊です。本文は65ページ、紙面
の75%くらいは写真で占められています。説明の文章をとばしても写真から当
時のようすの一端を知ることができます。
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000012573]

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【3】今週の掲示板ダイジェスト (3/26-4/1)
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■教えてください:心温まる本&OBW2の省略  まゆさん
……………………………………………………………………………………………
 めざせ100万語の広場へのまゆさんの投稿は、(1)YL2〜4の心温まるほのぼ
の系の本のお奨めは? (2)OBW2をほとんど読まずに児童書を読んでいるけ
れど大丈夫? という2つの質問です。さあ、どんなお返事が届くのでしょう。
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss&c=e&id=23710]
……………………………………………………………………………………………
■80万語を通過しました          dr-patchさん
……………………………………………………………………………………………
 dr-patchさんが、60〜80万語報告をしてくださいました。サイエンス系、伝
記ものとノンフィクション系が充実しています。自分に快適なペースは変化す
るものだからしなやかに歩めるといいですね。
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss&c=e&id=23684]
……………………………………………………………………………………………
■1年の中断を経て300万語通過しました!  ナビィさん
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 GRでThe Clientを読んだらどうしても原書が読みたくなってチャレンジと
いうナビィさんの報告です。読書レベルが広くてキリンとパンダの組み合わせ
が絶妙。本のはいった箱を宝箱って表現できちゃうところがナビィさんらしい。
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-report&c=e&id=9441]
……………………………………………………………………………………………
■多読通信に触発されて・・・初オフ会から3周年  翁家さん
……………………………………………………………………………………………
 人生いろいろですね。何をしても楽しくない時期がありましたが、ようやく
落ち着いてきました、って、おだやかな口調が翁家さんらしいです。「多読通
信に触発されて」ってなんのこと?っていうのはこちらでぜひ。
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-report&c=e&id=9435]
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■560万語通過&大学生(?)になります  オレンジピールさん
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 こんなすてきな報告を読ませてもらえて幸せだなぁ。多読をはじめて人生が
変わりました、ってことばに、わかる〜〜、ってうなづく方も多いことでしょ
う。夢にむかって歩んでいくオレンジピールさんにエールを!
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-report&c=e&id=9445]
……………………………………………………………………………………………
■不本意な200万語通過となってしまいました(*_*)  やゆさん
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 記念すべき2周目を気持ちよく通過したかったのだけど…、予想どおりにい
くとは限らないところが多読の奥深さですね。だいじょうぶ、何年か経って振
り返ってみたらこの経験もきっといい思い出になっていますよ。やゆさんの印
象に残った本レビューつきの報告です。
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-report&c=e&id=9459]
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■久しぶりの多読報告? 親子の広場より  のんたさん
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 家庭の数、子どもの数だけそれぞれ違う英語とのかかわり方があるのでしょ
う。のんたさんがお子さんたちの様子を報告してくださいました。
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-children&c=e&id=3567]
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■Hanahou倶楽部、活動報告         ポロンさんほか
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 ひと月にいちど、絵本好きが集まるHanahou倶楽部。その活動報告です。紹介
者8名、紹介冊数16冊! たのしい時間のおすそ分けをありがとう!
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-event&c=e&id=11005]
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■中国語300万字通過           杏樹さん
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 中国語300万字と言われてもそれがどういうことを指すのか、わたしには
よくわかんないんですけど、でもね、杏樹さんの気負わない、自分の好きな分
野の本を読むというすなおな読みぶりが、とってもすてきなんです。
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-n-e&c=e&id=1357]
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■音のこと何でもの広場より
 番組再編のシーズンです。こんな番組をやってるよ!と春の新情報が複数
紹介されています。
 情報提供:おみなえしさん、モーリンさん、dr-patchさん、ほか
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-shadow&num=100]
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■趣味の広場より
  ■【趣味の大人読み】The Hunt for Red October ミグさん
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-game&c=e&id=952]

  ■ニンテンドーDSの英語系ソフトあれこれ    ソレイユさん
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-game&c=e&id=958]

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【4】SSS コラム 「2007年は子どもになろう!〜その2」 まりあ
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 桜も満開、入学・新学年のシーズンです。4月はNHK語学テキストも、1
年のうちで一番売れるのだとか、新しいことに挑戦してみたくなるシーズンな
のでしょうね。ちょうど新年の159号のコラムを担当させて頂き、「子どもにな
ろう」ということを書きましたから、今回もう少し具体的な例を挙げてみます。

 娘が3歳くらいだったでしょうか?『三びきのこぶた』の本を持ってきてい
いました。「これってさんびきのこぶたって書いてあるよね?」と。

 「おお、良くわかったわね。どうしてそう思ったの?棒が3本あるから3と
わかったのかな?」と尋ねると、「ううん、『びき』になるのは3に続くとき
だけだからわかったの」と得意気です。

 子どもが少しずつ読める字を増やしていくときには、思いがけないことを手
がかりにしているんだなぁ、と驚きました。まだ論理的な思考方法が身に付い
ていないからこそ出来る推論だろうと思います。
 
 この手法で読み方が判明するのは、おそらくこれ一つ?多くの場合に応用で
きるものでないことは確かです。子どもが成長するに連れ、知識を増やすため
の手法にも能率の良いものがあることを知り、だんだん省力化して大人になっ
ていくのでしょう。

 子どものときに日本語を覚えるのに苦労した記憶はありませんから、なんと
かもう一度少しでも子ども心に帰って、英語を身につけられたらと思います。
 お子さんのいらっしゃる方は、よくお子さんの言語習得過程を観察して頂け
たら、と願わずにおれません。そして「親子の広場」に報告して下さったら、
その集積がいつか、「苦痛のない英語習得法」として集大成する日が来るかも
知れない、と夢見ております。

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【5】SSSニュース
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■2007多読応援キャンペーン開始
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今年も、各出版社の協力を得て、多読応援キャンペーンを行います。
新たに、多読を始められた方、読書記録を送って洋書をあてませんか?
[url:http://www.seg.co.jp/sss/information/100mango-fair.html]
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■中国にもSSS進出! 「今日から」、「親子」中国語版発行!
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「今日から読みます!英語100万語」(古川、河手著、酒井監修)
「親子で始める英語100万語」(古川、伊藤著)
の中国語版がようやく日本に届きました。
実は、2006年6月に発行されていたようです。
中国人の方の知り合いにご紹介ください。
[url:http://www.seg.co.jp/sss/information/kyokara-oyako-chinese.html]
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■「イギリスの小学校教科書で楽しく英語を学ぶ」 好評発売中
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イギリスの小学校の80%以上で使われている Oxford Reading Tree シリーズか
ら多読を始めてみませんか? ORT Stage 1-7 から8冊のORTを紹介した本が
小学館から3月20日に発売されました。
題名:イギリスの小学校英語教科書で楽しく英語を学ぶ(CD付)
著者:古川昭夫・宮下いづみ
発行:小学館 ISBN: 9784093105279 価格:2100円
[url:http://www.amazon.co.jp/dp/4093105278/sss-22/]
……………………………………………………………………………………………
■朝日小学生新聞 3/27 「ORT3: The Egg Hunt」を紹介
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朝日小学生新聞の、C'mon Tadokids コーナーで、Oxford University Press
の "The Egg Hunt"が紹介されています。
[url:http://www.asagaku.com/tado_kids/tado_index.htm]
でも、絵本を読み、イギリス英語、アメリカ英語の両方で音声を聞くことが
できます。
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■多読講演会 セミナーの予定
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5月27日(日) 新宿 多読の楽しみ(繁村一義)
5月27日(日) 新宿 ORTから始める多読(宮下いづみ)
5月27日(日) 新宿 FRLで伸ばす英語読書力(Rob Waring)
7月28日(土) 豊田 絵本からの多読(酒井邦秀)

*詳細は、下記でご確認ください。
[url:http://www.seg.co.jp/sss/seminar/index.html]
*酒井先生の講演会は、下記でご確認ください。
[url:http://tadoku.org/workshop.html]

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【6】編集後記                    (かのん)
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 4月にはいり、日本では新年度がスタートしました(多読通信の読者はワー
ルドワイドなので、「日本では」と限定してみました・笑)。学校ではフレッ
シュな新入生、職場では新入職員を迎える季節ですね。
 多読通信も4年目を邁進中ですが、このたび読者数が6000人を超えました。
みなさま、ご愛読をありがとうございます。
 さくら、春眠、ホーホケキョ。はんなりとフレッシュに、6000人のみなさま
おひとりおひとりにすてきな春が(南半球の方にはすてきな秋が)訪れますよ
うに♪
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         今 週 も H a p p y R e a d i n g !

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