酒井先生のつぶやき：「しぶしぶ」から「しっかりと」へ−ぼくのこころを動かしたもの−

　去年東京と大阪でワークショップをやったときは、大きな反響が得られなかったのですが、
今年の英語教育ワークショップは大成功でした。学校の現場で１４人もの先生方が、この
１年間、１００万語多読を授業で実践してこられ、しかもかなりうまくいっているのです。
　そこで、今のＳＳＳ英語学習法研究会とは別に、多読の普及活動をやりやすくするためと、
先生方の活動の便宜をはかるために、学会か協会を作ろうという話がでていました。

　そうなると、当然会長の話がぼくのところにまわってきますよね。ぼくはね、実は会則のある
組織は大嫌いなのです。それなのにきちんとした会則のある会長にだなんて・・・
断固として辞退し続けてきました。

　ところが、マリコさんが
「会の飾りでいいから。やることは開会の挨拶だけ。実務なし雑用なしでどう？」と、
ちょっと考えるとひどい言い方なんだけど、それでちょっと心が動きました。
「ほんとに何にもできないよ」と念をおしたら、
「むしろ何もして欲しくないんです。混乱するだけだから」ときたもんだ。
そこまで保証してくれるのなら、しょうがないかとしぶしぶ引き受けるつもりでいました。

　ところが、タドキスト大会のほうで、みんなが活動について話し合ってる様子を見て、
ぼくは感謝の言葉もないほど感激してしまいました。そして普段の古川さんやマリコさん、
まりあさんの縁の下の力持ちの仕事ぶりを思いだし、「この人たちに感謝するには学会の
会長を引き受けなくちゃいけないな、それもしっかりと」と決意したのであります。
ぼくだけのんきに御神輿に担がれていてはもうしわけないなと。

　というわけで、ほんとはいやなんだけど、ほんとにいやなんですよ。
だけど「しぶしぶ」から「しっかりと」に気持ちがかわりつつあります。
いいかげんなことしかできないから、どうなるかわからないんですけど、みなさん、
たくさんのmoral support をおねがいします。（酒井）

＃酒井先生！会長を「しっかりと」引き受けるってことを「しっかり」記憶に残しておいて
くださいね。（マリコ）