[掲示板: SSS News -- 最新メッセージID: 1911 // 時刻: 2024/11/24(11:04)]
上へ | 前のメッセージへ | 次のメッセージへ | ここから後の返答を全表示 | 返答を書き込む | 訂正する | 削除する
お名前: ジアス
投稿日: 2005/7/14(01:44)
------------------------------
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
SSS多読通信 第88号 (2005/7/14)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【1】今週の100万語通過者(7/4-7/10)
【2】今週のお薦め本 Magic Tree House Research Guide特集
【3】今週の掲示板ダイジェスト(7/4-7/10)
【4】SSS コラム 「幻の講演料について」(酒井邦秀)
【5】SSS ニュース
【6】編集後記
編集:ジアス
───────────────────────────────────
【1】今週の100万語通過報告者
───────────────────────────────────
今週の100万語通過報告は1名でした。おめでとうございます!
……………………………………………………………………………………………
■momijiさん
わずか2ヶ月足らずで100万語通過と、非常に速いご報告です。「読書記録
手帳」購入したことがきっかけで多読を始め、今は英語を読むことが楽しくっ
てしょうがないという変化に驚いていますとのこと。これからも、無理なく楽
しんでいけば、気がついたら自分の変化にもっと驚くと思いますよ。
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-million&c=t&id=5171]
───────────────────────────────────
【2】今週のお薦め本 (Magic Tree House Research Guideシリーズ)
───────────────────────────────────
人気の児童書"Magic Tree House"シリーズの副読本的な存在として、物語に
とりあげられた舞台の背景となる科学や歴史の知識を、子供向けに易しく解説
したシリーズです。私の知る限り現在12冊が刊行されています。最近アメリカ
に出張する機会があり、Los Angeles郊外のWal-MartやTargetというアメリカ
を代表するスーパーの書籍売場でも、雑誌や人気のペーパーバックに混じって、
"Magic Tree House"の新刊とともに、必ず見かける存在でした。このことから
も、アメリカの子供たちの中での人気のほどがうかがえます。そんな中から、
4冊ピックアップしてご紹介します。
……………………………………………………………………………………………
■Ancient Greece and the Olympics 5400語 YL4
……………………………………………………………………………………………
古代ギリシャの神々、アテネやスパルタといったギリシャの都市国家の成り
立ち、人々の生活、そして古代から現代に連なるオリンピックの歴史の概観を
解説した本です。聖書と比べてみると、唯一の神を崇めるキリスト教の世界観
と違うギリシャ神話に、八百万(やおよろず)の神を古来崇めてきた日本人と
しては親近感を覚えます。古代のオリンピックの種目の解説も詳しいです。
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000005884]
……………………………………………………………………………………………
■Knights and Castles 5500語 YL4
……………………………………………………………………………………………
中世の西洋の城の構造や、敵を防ぐさまざまな仕掛け、城の中や城下町の生
活、騎士の身なりや戦いについて、イラスト入りで解説されています。中世が
舞台の歴史物やファンタジーを読む前に、予備知識として読んでおくとイメー
ジが湧きやすくなる、非常にお薦めの一冊です。飛び道具が武器として登場し
てから高い城壁や堀が意味をなさなくなったのは、洋の東西を問わず同じなん
ですね。
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000001655]
……………………………………………………………………………………………
■Twisters and Other Terrible Storms 5500語 YL4
……………………………………………………………………………………………
タイトルを見ると竜巻の解説本のようですが、そもそも雲はなぜできるか、
雨や雪はなぜ降るか、天気はなぜ変わるか、というところから易しい英語で解
説されているので、気象の入門本としてもオススメです。ひょう、竜巻、台風、
ブリザードなどに話が展開し、天気予報や気象研究に働く人々についても紹介
されています。自然災害の多い日本でも竜巻はあまり実感がわきませんが、名
作「オズの魔法使い」を引き合いに出すまでもなく、アメリカ中西部では毎年
起きていて、竜巻が起きたらどうすべきか、ということも子供向けに丁寧に書
かれています。
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000003995]
……………………………………………………………………………………………
■Titanic 5500語 YL4
……………………………………………………………………………………………
1912年の処女航海で大西洋で氷山に衝突して沈没したTitanic号の悲劇はあ
まりにも有名ですが、豪華客船の3等船室にはヨーロッパからアメリカへ新天
地を求めて乗っていた移民の乗客も多く、そのほとんどの方がこの不幸な事故
の犠牲になったことはあまり知られていない事実です。当時としては非常に安
全性の高い設計とされた船があっけなく沈没したこと、その後もスリーマイル
やチェルノブイリ、そして最近のJRの事故のようにあり得ないと思われる事
故が起きる事実に、ハインリッヒの法則の戒めを思い出さずにはいられません。
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000001970]
……………………………………………………………………………………………
なお、これ以外のテーマとしては、"Dinosaurs","Rain Forests","Space",
"Dolphins and Sharks","Mummies and Pyramids","Pirates","American Revo-
lution","Sabertooths and the Ice Age"の8冊が刊行されています。
───────────────────────────────────
【3】今週の掲示板ダイジェスト
───────────────────────────────────
■本格的な児童書をはじめて読んでみた だてまきさん
20万語近くで児童書に初めて挑戦してみたとのご報告。楽しんで読めればな
んでもありだと思います。これからも無理せずやさしい本もはさみながら、時々
好きな本に挑戦してみてくださいね。
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss&c=t&id=21088]
……………………………………………………………………………………………
■80万語通過報告 雫さん
50万語通過から1ヶ月で30万語。非常にペースの速いご報告ですが、それか
らの進歩のあとが詳しく書かれていて楽しいご報告です。ジョン・レノンのイ
マジンの歌詞が推測できたなんてすばらしい。これから100万語を目指す方の
励みになると思います。
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss&c=t&id=21080]
……………………………………………………………………………………………
■オフ会の掲示板にとてもいいレスが・・・ NEOさん
というタイトルで「親子で多読を楽しむ」掲示板で繰り広げられています。
読み聞かせの時に日本語に訳していいのかという疑問への答え、英語に触れた
子供たちの日常生活でのちょっとした反応、アメリカ英語とイギリス英語での
庭の表現の違いなど、楽しい話題が展開されています。
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-children&c=t&id=2875]
……………………………………………………………………………………………
■負けないぞ cinnamonさん
多読をしていても、英単語の意味を上司に聞かれてわからないと答えたら、
バカにされ悔しい思いをしたというお話に、酒井先生はじめ経験豊かなタドキ
ストの方が過去の悔しい思いの経験談を話してくださっています。多読の効果
を知らない人の固定観念を覆すのはなかなか難しいけれど、いつか実力をつけ
て見返してやりましょう(^^)。
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-talk&c=t&id=273]
……………………………………………………………………………………………
■初心者のための世界史クラブ〜児童書編Part4〜 杏樹さん
世界の偉人伝を集めたFamous People Famous Livesシリーズ、世界の民族の
お祭り、お祝いを解説するRookie Read-About Holidaysシリーズ、世界の国々
を紹介するA True Bookシリーズと、易しくてためになる本の紹介です。ノン
フィクション好きの方にはお薦めだと思います。
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-game&c=t&id=426]
───────────────────────────────────
【4】SSS コラム 「幻の講演料について」(酒井邦秀)
───────────────────────────────────
先日あるオフ会で、みなさんがぼくは講演料をもらっていると思っていらっ
しゃることがわかりました。考えてみればそう思われるのは当然なのですが、
普段もらったことのないぼくはびっくりして、実情を説明したのでした。
ほかにも「酒井さんはあちこちで講演して、当然講演料はもらっているだろ
う」と思っている方は多いと思うので、そして、そう思っている人が多いと、
いろいろ問題が生じるので、ここで説明をしておきたいと思います。(どうい
う問題かは、あとで説明します。)
ぼくが書店などで一般の人を対象に講演する場合、ほとんど講演料はもらっ
ていません。ただ1回の例外はちょうど2年くらい前の池袋ジュンク堂の講演
で、2万円もらいました。それ以外、マシな方ではたしか船橋だったかな、交
通費として3000円もらったな。それから日本橋丸善ではハヤシライスのル
ーの缶詰を二つもらった。そんなもんです。それ以外はどこからも、書店から
も、出版社からも、SEGからも、SSSからも講演料はもらっていません。
(SSSは、当然かな、ぼくは顧問なのだから)
そもそも多読はみなさんのボランティアで成り立っているのが基本で、多読
で収入があるのは、出版社(これがいちばんもうかっている!)、書店、SEG、
ぶひままんブックショップ(まりあさんの労力、時間、気苦労を考えると赤字
だと思いますが)ぐらいなものでしょう。それ以外の人々は全員無報酬です。
あ、まちがい! 多読関連の本を書いている人たちも多少とはいえ、「多読
で収入がある」人たちですね、ぼくも含めて。でも、とにかく膨大な量の「善
意」でできているのだと思います、多読の活動は。
で、それがどうしていま問題になるのか、ですが・・・
最初から多読体験者のみなさんには講演の一部を担当していただいていまし
たが、アルク・セミナー以来、ぼくの講演ではもっとタドキストの体験談を入
れることにしました。たとえば福岡では独眼龍さんに司会をしていただいて、
かなりの時間、福岡と大分のタドキストのみなさんに話をしていただきました。
だから当然せめて独眼龍さんにはお礼をすべきなのですが・・・
なにしろ、丸善からも、お膳立てをしてくれたOxford University Pressから
も講演料はもらっていないので、お礼ができないのです!
残念ながら、まだ多読の活動と、出版社、書店などとの力関係はそういうも
のなのです。まだまだ多読を「紹介してやっている」であって、「酒井さん、
どうか講演をしてください、講演料を出しますから」という具合にはなってい
ない・・・
いつか力関係が変わるかもしれませんが、それを待っているわけにはいかな
いので、ぼくも、講演に関しては無料でかまいません。もしみなさんが酒井を
呼んだら多読をはじめる人がいるかもしれないと思われれば、どこでも行きま
す。(いつでもというわけには、大学のことや、体力のことがあるので、言え
ない・・・)講演会費1000円くらい集めればぼくの交通費(and宿泊費?)
をまかなえそうだったら、ぜひぜひ声をかけてください。
───────────────────────────────────
【5】SSS ニュース
───────────────────────────────────
■7/5発売の週刊朝日にSSSの古川昭夫さんと野口悠紀雄氏の対談が掲載されま
した。もう店頭からなくなっているかも知れませんが、詳しくはこちらを。
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-talk&c=t&id=276]
……………………………………………………………………………………………
■100万語多読キャンペーン:各地講演会のお知らせ
……………………………………………………………………………………………
●読み聞かせからはじめる子どものための多読
8月20日(土) 13:30〜15:30 愛媛県松山市生涯学習センター
ドリルやアクティビティだけではインプットが足りません。 読み聞かせで、
子どもと一緒に豊かな時間を持ちましょう。読み聞かせで、本の持っている
「物語の力」を最大限に生かされます。ただインプットが増えるだけでなく、
吸収率も上がると思われます。読み聞かせの大きな効果の、そうした実例を
ご紹介します。(酒井先生より)
●多読ではじめる英語——楽しみながら100万語に挑戦!
7月30日(土) 丸善名古屋栄店 6階 会議室
11月26日(土) 丸善仙台アエル店 仙台市情報・産業プラザ セミナールーム
多読を始めている方、興味のある方、どなたでも参加できます。
ぜひ、お気軽にご参加ください。各地詳細はこちらをご覧ください。
[url:http://www.seg.co.jp/sss/seminar/index.html]
……………………………………………………………………………………………
■100万語多読キャンペーン:出前講演会・読書指導会のお知らせ
……………………………………………………………………………………………
今年は、全国の書店で100万語多読応援キャンペーンを行っています。これ
に連動する形で、SSS英語学習法研究会、多読学会メンバーが、全国で出前
講演会・読書指導会を行います。詳しい内容についてはこちらをご覧ください。
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-news&c=e&id=364]
100万語キャンペーンについては、こちらをご覧下さい。
[url:http://www.seg.co.jp/sss/information/2005-100mango-fair.html]
……………………………………………………………………………………………
■多読通信バックナンバー閲覧に検索機能がつきました
……………………………………………………………………………………………
多読通信は全てのバックナンバーが閲覧できます。そこに、新たにマガジン内
検索がつきました。これで、いままで紹介されたお薦め本や、気になったコラ
ムなどあっという間に検索できて便利です。ぜひ、ご利用ください。
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-news&c=e&id=350]
多読通信(BN)はこちらから [url:http://blog.mag2.com/m/log/0000118505]
───────────────────────────────────
【6】編集後記 (ジアス)
───────────────────────────────────
私たちはよく「時間がない」と言います。多読を始めて、本を読みたいけど
なかなか時間がとれないという悩みをお持ちの方も多いと思います。多読に限
らず「何かやりたいことがあるのだけど、それをするのに必要な時間が足りな
い」というのは現代人の共通の悩みですよね。その時間を何とかしてひねり出
そうと、私たちは生活のさまざまな場面でいろんな効率を求めています。通勤
の移動時間はできるだけ短く、家事はできるだけ短時間で、銀行やお店での待
ち時間はできるだけ短く、、、、、
そんな要求を社会全体で繰り返したら何が起きたか、尼崎のJR脱線事故は
記憶に新しいですよね。それ以外にも無数の事故の原因をたどると、案外ここ
に行き着くと私は思います。
でも、そんな努力の結果、あなたは満足な時間を得られていますか?
ドイツの児童文学作家ミヒャエル・エンデのMomo(モモ)を久しぶりに読んで
みました。物語の後半で、マイスター・ホラが主人公のモモに時計の話をする
場面があります。「光を見るために目があり、音を聞くために耳があるのとお
なじに、人間には時間を感じとるために心というものがある。そして、もしそ
の心が時間を感じとらないようなときには、その時間はないもおなじだ。悲し
いことに、心臓はちゃんと生きて鼓動しているのに、なにも感じとれない心を
持った人がいるのだ。」
英語でも日本語でも、子供でも大人でも多くの本を読むことで心が豊かにな
るのは間違いないと思います。英語力向上をめざしてSSSの多読をはじめた方で
改めて本の面白さに夢中になる方がたくさんいらっしゃる、というのは「多読」
をするというSSSのやり方に、このような心の豊かさを育てる大きな魅力がある
からではないでしょうか。
あなたの心は自分の時間を感じとっていますか?
たとえそれが他人からみたら短い時間でもいいから、満足できる時間を少し
でも毎日感じることができたらいいなと思いませんか?
……………………………………………………………………………………………
次号の担当は Julieさん です。
今 週 も H a p p y R e a d i n g !
───────────────────────────────────
多読通信に関するみなさまのご感想・ご要望・ご意見等をお待ちしております。
・メール sss-web-magazine@seg.co.jp
・掲示板への投稿
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-event&c=e&id=2108]
・多読通信アンケートフォーム
[url:http://www.seg.co.jp/sss/information/formmail.html]
───────────────────────────────────
※このメールマガジンは『まぐまぐ!』 [url:http://www.mag2.com/] を
利用して発行しています。
申込・中止はこちらまで [url:http://www.mag2.com/m/0000118505.htm]
───────────────────────────────────
発行:SSS英語学習法研究会([url:http://www.seg.co.jp/sss/])
───────────────────────────────────
▼返答