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お名前: ジアス
投稿日: 2004/9/23(02:49)
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SSS多読通信 第49号 (2004/09/23)
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【1】今週の100万語通過者(09/13-09/19)
【2】今週のお薦め本 Charles Dickens特集
【3】今週の特選投稿
【4】SSS コラム 英会話学校無料授業体験記
【5】SSS ニュース
【6】編集後記
編集:ジアス
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【1】今週の100万語通過報告者 (09/13-09/19)
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今週の100万語通過報告は2名でした。おめでとうございます!
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■ぎむれっとさん
非常にきっちりと記録をとられての通過報告です。「ICR2のArnold Lobelの
シリーズに何とも言えない感動を覚え、それ以来児童書にはまっています。子
供の本なのに知らない単語が多いのは愕然としますが、教えてくれることは大
人になってから学んだ大切なことをいっぱい含んでいます。」という素敵なご
報告。Magic Tree HouseやJacqueline Wilsonにも感動し、ついに250冊くらい
買ってしまいました、とのこと!
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-million&c=t&id=4229]
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■よっしーままさん
1年2ヶ月で100万語を通過されたとの喜びのご報告。高校生のお子様の英語
の悩みを何とか軽くしてあげれないかと講演会に参加されたそうですが「母親
の私の方がすっかり多読のとりこになりました。」今ではお互いに好きな本の
話をすることができるようになりましたとのこと、良かったですね。これから
もいっぱい楽しい本を読んでお子様とお話してくださいね。
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-million&c=t&id=4245]
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【2】今週のお薦め本 Charles Dickens特集
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しばしば「文豪」という言葉を冠して紹介される英国の作家チャールズ・デ
ィケンズ(1812〜1870)。その後の英米のいろんな本や映画にその作品が顔を出
し、いかに人々に読まれているかがよくわかります。18世紀から19世紀の貧し
い人々を主人公に描いた作品が多いですが、どんなに厳しい環境でも愛や尊厳
を持って生き抜く人々の姿を愛情を持って描いているのが心を打ちます。有名
な作品の多くはGR化されていますので、その中から原作より気軽に読める5
作品を紹介します。読書の秋、人々に長く愛されている作品を、時にはじっく
りと手にとってみるのはいかがですか。
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■A Christmas Carol(Oxford Bookworms Level3) 総語数 9800語 YL3.2
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ミッキーマウスを主人公にディズニーの絵本でもリメイクされているので、
おそらくディケンズの作品の中でも最も知られている作品でしょう。金儲けの
ことしか頭にない老人Scroogeが幽霊に自分の過去、現在、未来を案内されます。
人は合理的に生きるべきか、それを超えた何かがないと幸せになれないのか、
受け取り方はさまざまだと思います。あなたにとって幸せとは何ですか?
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000000359]
……………………………………………………………………………………………
■David Copperfield(Penguin Readers Level3) 総語数 23000語 YL4.0
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彼の自伝的小説とも評される作品。ペンギンのレベル3ですが、登場人物も
多く長いので、レベル4を読めるようになってから読むことをお薦めします。
しかし、貧しく辛い生活を送ってきた主人公がいろんな人と関わりながら成長
していく様子に、このあとどうなるんだろうとページを繰る手が止まりません。
「孤児ダビド物語」という古い映画や、ハリポタ主演のダニエル・ラドクリフ
が出ているBBCのドラマを見てから読むのもお薦めです。
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000001228]
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■Oliver Twist(Penguin Readers Level4) 総語数 14000語 YL4.5
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「お代わりをください」と言う羽目になったために地方の孤児院を追われた
Oliverは、貧しく悲惨な生活に耐えかねてロンドンを目指します。しかし、彼
がロンドンでたどり着いた住みかも、決して安住の地ではありませんでした。
映画は1968年にミュージカル化されてアカデミー賞を受賞しています。(邦題
「オリバー!」) 私はPenguinのLevel4で読みました。
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000006754]
書評ではOxfordのLevel6の評判がよいようなので、そちらのリンクも紹介し
ておきます。(総語数25000語/YL6.0)
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000000435]
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■Great Expectations(Oxford Bookworms Level5) 総語数 22000語 YL5.0
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小さな村の鍛冶屋の姉夫婦の所で暮らすPipは、ある冬の日、墓場で脱獄囚に
遭遇し、脅されるままに姉の目を盗んで食料とやすりを与えます。そこから彼
の運命の歯車が少しずつ回転を始めます。真っ暗な謎の屋敷に住む謎の金持ち
Miss Harvisham、そして美しい娘Estella。そんな彼にやがて大きな遺産相続の
話が転がり込んでくる.....。後半で次々と明らかになる意外な事実。思わぬ人
間関係と波瀾万丈の物語、Pipははたして幸せになれるのでしょうか?
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000000426]
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■A Tale of Two Cities(Penguin Readers Level5) 総語数 39000語 YL5.8
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ディケンズの代表作「二都物語」。舞台はフランス革命の時期のパリとロン
ドン。無実の罪でバスチーユ監獄に長年収監され、半ば狂人となっていた医師
が助けられてイギリスに渡りようやく平穏な日々を取り戻します。彼の娘Lucy
をよく似た2人の男、イギリス人のCartonとフランスから来た若者Charlesがほ
ぼ同時に愛しますが、やがて時代の荒波は容赦なく彼らの運命を翻弄します。
決して明るい話ではなく、登場人物も多くて複雑ですが読み応えはあります。
集団の狂気、というのは決して全体主義の専売特許ではなく、何か1つの価値
観を盲信する思考停止状態になることこそが怖いのだ、と思い知らされます。
そんな悪魔の流れの中で生きる個人には何ができるのでしょう?
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000000898]
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【3】今週の特選投稿
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■7月から多読を始めた友人の方が、英語が染み込んでいることを実感できた
と話されているので嬉しい、というゆきんこさんのご報告です。「Nate君を読
んだ後で、ネイティブの先生がobnoxious(不快な)というのを他の言葉でな
んていうのと言われ、とっさにNate君にでてきたOliver is a pest.というの
が浮かび、pestと言ったらそうそうそれそれ、と言っていただきすごくうれし
かった。」とのこと。多読はNativeの方も認める英語力がつくのですね。
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-f-g&c=t&id=13695]
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■くまくまさんの400万語通過報告です。絵本・GR・児童書・マンガと、非常に
たくさんの本が紹介されていますので、初心者の方にもとても参考になる投稿
です。ぜひみなさん読んでみてください!
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-report&c=t&id=3306]
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■アトムさんの人気の絵本報告、その24です。
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-f-g&c=t&id=13802]
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■ノックノックジョークってどんなの?というs-barbaさんの疑問に、いろんな
角度からの例やリンク集の紹介、自作のノックノックジョークを投稿された方
もいらっしゃいます。日本語では味わえないが英米人なら誰でも知っている、
こういう話題も多読の息抜きにふさわしいですね。
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-f-g&c=t&id=13758]
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■けんさんが雑誌 TIME の語数の数え方を投稿してくださいました。いつかは
TIMEと目標にされている方も多いのではないでしょうか(私も憧れます)。TIME
やNewsweekのような雑誌は、全部の記事を読まなくても自分の興味のある分野
の記事だけつまみ読みするのがコツなのですが、そういう場合でも応用の利く
方法ですね。よろしかったら参考にしてください。
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-yl&c=t&id=419]
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【4】SSS コラム 英会話学校無料授業体験記 (古川)
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多読をするだけでリスニングやスピーキングの力は伸びるのか疑問に思われ
ているタドキストの方も多いと思います。 私個人の経験では、ある程度まで
は自然に伸びます。SEGの多くの講師と一緒に飲みに行ったとき、たまたま
米国人の英語講師の隣になり話をしたのですが、そのときに、その講師から、
1年前より英語がずいぶんうまくなったが、どこか英会話教室に通ったのかと
聞かれたことがあります。ですから、多読だけである程度は会話ができるよう
になるのです。しかし、いつかは集中的に行ってもっと会話力を伸ばしたいな
とずーっと思っていました。
さて、最近、SEGの近くに英会話学校がたくさんできたことに気がつきま
した。いずれも、講師は全員外国人で個人レッスンが中心の学校です。そこで、
ちょっと無料体験授業を受けてみようと考えました。
最初に行ったA校は、各ブースにコンピュータがおいてあり、体験授業は、
最初の20分が英会話用のテキストをベースにした会話、残りの20分がコン
ピュータによる文法チェックと理解度確認テストでした。コンピュータによる
試験が自宅でもできるというのがこの学校のセールスポイントでした。それで、
この学校は全く合わないと判断しました。その後、日本人スタッフによる受講
システムの説明がありましたが、訪販法の説明(2ケ月あるいは5万円を超え
る授業料を払う場合には中途解約の権利が受講者にある)も無く、この学校は
かなり「怪しい」部類の英会話学校だという感想を持ちました。
次に行ったB校は授業料も比較的安く、月謝制で良心的でした。体験授業は
「今までやったことがあること、まったくやったことがないこと」という内容
で、そんなこといわれても、やったことがないことなんてありすぎてほとんど
意味がないなあと思いつつ、適当に会話しておきました。
語学力の判定は、5段階中の4。授業料は良心的なのですが、他に誰も生徒が
おらず、この学校はあと半年持つだろうかと不安に思いました。B校の日本人
スタッフに「どうして日本人は英語ができないんでしょう?」と聞かれたので、
「インプットの量が少ないからじゃあないですか? たくさん読めばある程度
できますよ!」と答えておきました。
最後に行ったC校は、授業料はA校とB校の間。10個あるブースのうち、
7個が埋まっていて活気があり、好感度+1。すべての講師の紹介が壁に貼っ
てあり、好感度+2、訪販法の説明もキチンとしており、好感度+3という感
じでした。ここの体験授業は完全な自由会話でした。たまたま、瞑想が趣味だ
という講師にあたったので、ヨガや瞑想のことについていろいろ自分の意見を
話し、また講師の経験を聞きました。オウムの事件以来あまりそういう話題が
出せなかったということで、その講師の方は久しぶりにこういう話を一般の人
とできて楽しかったと言ってくれました。語学力判定では、15段階中の9段
階。「どの位英会話を勉強しましたか?」と聞かれたので「英会話学校には全
く行ったことが無い」と答えたところ、「それでこの位の評価の人は珍しい。」
と言われたので、「本を読んでいるだけでこの位にはなりますよ」と言ったら
「そういう人は初めてです。」と感心されました。
C校には60冊のPGRの蔵書があり、PGRの読書も薦めていて、生徒には好評
で常時20冊しか残っていないということでした。どこの英会話学校にもせめ
て1000冊の蔵書があるようになれば、もっとみんなの英語力が伸びるだろ
うになと思いながら、職場に戻ってきたのでした。
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【5】SSS ニュース
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■大分、仙台で講演会が開催されます
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◎大分講演会
10月16日(土) 大分市コンパルホ−ル アートルーム(4階)
◎仙台講演会
10月30日(土) 仙台市情報・産業プラザ セミナールーム(6階)
講演会は要予約です。詳細はこちらをご覧ください。
[url:http://www.seg.co.jp/sss/information/zenkoku-kouen.html]
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■NELLIE'S ELT WORKSHOP & BOOK FAIR 2004
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◎英語教材専門書店「ネリーズ」による英語教師向けのセミナーです。
10月17日(日) ELT Workshop & Book Fair 2004
主催:ネリーズ 協力:SSS英語学習法研究会
会場:エビスビル AAホール 大阪府大阪市中央区淡路町3-2-9
講演内容:絵本から始める多読(古川昭夫)
講演時間:10:40-11:30
[url:http://www.seg.co.jp/sss/information/zenkoku-kouen.html#oska-nellies]
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【6】編集後記(ジアス)
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9月18日に、札幌で約1年ぶりに酒井先生の講演会が行われました。今回は約
70名の方が参加され、昨年の講演会を聞いていない初めての方が大半で、非常
に熱気あふれる講演会でした。
特に印象に残ったのは、先生が「言語を修得するとは、言葉とそれが使われ
る状況がセットで頭の中に入っていて、別の時にその状況に出会ったときにそ
の言葉が出てくること」とおっしゃっていたことです。言葉は単語に切り離せ
ないし、ましてや人間が使う状況とは切り離せない。そうでないと自分が英語
を話すときに役に立たないと思います。多読でいろんな本のいろんな場面を、
泣いたり笑ったりしながら体験することは、きっとみなさんの豊かな財産にな
るはずです。みなさんも、子供の頃にきっとそうやって日本語を覚えてきたの
ではありませんか?日本語も英語も言語の修得のコツは案外同じではないかと、
自分の娘たちが楽しそうに本を読んでいるのを見るたびに思います。
どんなジャンルの本を読んでも、読速も速くても遅くてもかまいません。楽
しんでさえいれば。皆さんが、それぞれのペースで楽しまれることを、そして、
その喜びを時には掲示板で共有できることを楽しみにしています♪
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次号の担当は、Julieさんです。
今 週 も H a p p y R e a d i n g !
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利用して発行しています。
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発行:SSS英語学習法研究会([url:http://www.seg.co.jp/sss/])
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