SSS多読通信 第289号 (2011/6/23)

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1317. SSS多読通信 第289号 (2011/6/23)

お名前: しおから
投稿日: 2011/7/2(02:30)

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       SSS多読通信 第289号 (2011/6/23)

       〜読める本、読みたい本をお気楽に〜

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【1】100万語通過報告 (6/5〜6/18)
【2】今号のお薦め本特集  The Boxcar Childrenのマンガ版  (しおから)
【3】SSS コラム 「シャドーイングの素材の選び方」(トオル)
【4】SSSニュース           (SSS英語多読研究会)
【5】編集後記                      (しおから)
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【 1 】100万語通過報告 (6/5〜6/18)
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■初めまして               greenさん
初の海外旅行から帰国して3日目に英語の勉強を久しぶりに再開したという
greenさん。最初の11カ月で85万語を読み、読むものがなくなって、いったん中
断、近くの大学図書館を利用できることを知って再開、無事100万語通過されま
した。再開後ふたたび勢いを取り戻していらっしゃるところがすごいです、間が
あいてもあきらめなかったgreenさん、かっこいいですね。どうぞ今後もHappy
Readingを!
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-million&c=e&id=7664]
───────────────────────────────────
【 2 】 今号のお薦め本 「The Boxcar Childrenのマンガ版」 (しおから)
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 子どもたちだけで、大人の力なんか借りずに生き抜く。大人になってしまっ
てからだと、つい、現実を考えて、ワクワクするより前にやたらにハードで悲
惨な生活を想像してしまいがちです。でも、子どもだったころ、「ひみつきち」
を作って、ここで子どもだけでしばらく暮らせたらなあ、なんてよく思いませ
んでしたか。The Boxcar Childrenは、まさにそんな風に1920年代のアメリカの
子どもたちをワクワクさせた本です。
 多くのタドキストさん達がこの本をお薦めしていますから、いまさら私ごと
きがThe Boxcar Childrenについて語るのもおこがましいのですが、今回はグラ
フィック・ノベル版として出ているものをご紹介するのと一緒に、原作もあら
ためて強力プッシュさせていただこうと思います。

まずは、原作のThe Boxcar Childrenのオリジナル版を。
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■The Boxcar Children           YL2.5 16,803語
……………………………………………………………………………………………
 両親を失った4人の兄弟が、まだ会ったこともない祖父と暮らすのが嫌で、
自分たちだけで生きていこうとします。雨風をしのぎ、自分たちの住処として
見つけたのが森の中のうち捨てられたBoxcarでした。ある意味「ありえない、
理想のものがたり」です。出てくる大人はだいたいとてもいい人たちで、4人の
兄弟も、とてもいい子で前向きにいろいろな難題にとりくみ、自分たちの生活
を作り上げていきます。すべてがお約束通りに進行し、21世紀に生きる私たち
が読むには、もしかしたら多少物足りなさが残るかもしれません。
 でも、1920年代にこの本が子どもたちにしっかりと支持されただろうことは
想像に難くありません。子どもたちだけで生きる、というワクワク感がありま
し、質素な食べ物もとても美味しそうに書かれています。ハッピーエンドで安
心して読め、読みやすいのに、本はしっかり厚みがあって、読み終わったらYL2
の本としてはあり得ないぐらいの達成感も得られます。
 この本が出た後、なんと現在まで90年近くシリーズは発刊されつづけていま
す。まだお読みになっていなければ、まず、この1冊目をどうぞ。気に行ったら、
ミステリーものとなる続きの100冊以上あるエピソードをどれでもどうぞ。子ど
もたちだけでなるべく事件を解決する、という基本姿勢は変わらぬまま、時代
に合わせて、内容も少しだけ現代的になってきています。
[url:http:///www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000003067]
……………………………………………………………………………………………

The Boxcar Childrenは、"The Hardy Boys"や、"Nancy Drew"のように、「古
きよきアメリカ」の時代から現在までを生き続けているシリーズのひとつです。
そして、なぜかもうひとつ、共通項が。それは、最近になってグラフィック・
ノベル化されている、ということなんです。子どもたちに古き良きシリーズを
再認識してもらいたい、という出版社の思いがあるのでしょうか。
The Hardy Boysのマンガ版については以前とりあげさせていただきましたが、
The Boxcar Childrenのマンガ版は語数も少なく、(本編の)17,000語もいっ
きに読む自信がない、まだYL1あたりをたっぷり読みたい、と思う方にちょう
どいいレベルだと思いますし、シリーズで18冊出ていますから、気に入れば
読み続けられるのもいいですね。

……………………………………………………………………………………………
■The Boxcar Children Graphic Novels 1 YL1.5  約2,400語
……………………………………………………………………………………………
 上記のオリジナル版をざっくりとコミカライズしてあり、特に変なアレンジ
は加えてありません。登場人物たちの髪型や着るものが、多少現代風になって
いることぐらいでしょうか。楽に読むことができます。マンガそのものは、古
臭いアメコミ風で、日本のマンガに慣れている方には少しがっかりするかもし
れません。でも、原作が1920年代に描かれたものですからあまり現代風すぎて
も違和感があります。まずはこの1冊目を読んで目を慣らしましょう。
[url:http://www.amazon.co.jp/dp/0807528676/sss-22/]
……………………………………………………………………………………………
■The Boxcar Children Graphic Novels: Mystery in the Sand      

            YL1.5  約1,500語
……………………………………………………………………………………………
 こちらは、グラフィック・ノベルの最新版。2009年に1冊目が出てから、18冊
目になりますから、きっとこのシリーズ、評判が悪くはないのでしょう。そして
この手のマンガシリーズの常ですが、本によって描き手が違います。最新版は
絵もかなりいまどきのマンガを意識した、悪くない仕上がりです。語数も少なく、
本家のシリーズがミステリーものになってからすこしレベルが上がったのに比
べるとこちらのシリーズは「読みやすさ」を追及して、本編に読みつなぐ読者を
育成しているように思えます。
[url:http://www.amazon.co.jp/dp/0807555185/sss-22/]
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【 3 】SSS コラム 「シャドーイングの素材の選び方」(トオル)
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 こんにちは、トオルです。梅雨に入り、傘が手放せない季節になりました。
家から駅まで歩いていく5分、10分のすきま時間を使ってシャドーイングを
してみませんか?今回はシャドーイング素材の選び方について書いてみます。
 さて、シャドーイングの素材ってどう選べばいいのだろうという質問をよく
受けます。多読だったらできるだけ読みやすさレベルの低いものから、しかも
レベルの低いものをたくさん読むことなのですが、シャドーイングは遅ければ
いいというものではありません。シャドーイング指導会では、英語のリズムを
真似るということを体験しながら理解してもらいます。シャドーイングをやっ
てみると自分がシャドーイングしやすい英語のリズムがあることに気がつきま
す。これがちょうどいい素材です。この素材より、少し速いリズムの素材、
少し遅いリズムの素材の3種類の素材を探すことがまず最初です。この3種類
の素材をその日の体調に合わせて選びます。つまり、体調がよくないときは
少し遅いリズムの素材を選択し、体調がよくシャドーイングが気持ちよくでき
るときは少し速いリズムの素材を選択します。3種類の素材でシャドーイング
ができるようになったら、新しい素材を試してみます。自分にちょうどいい
素材をたくさん探せるとシャドーイングが長続きしますよ。
 シャドーイング素材が自分でみつけられるようになるまではブッククラブの
本についているCDを試してみてください。また掲示板でオススメの素材を
試してもいいと思います。いくつか素材がみつかれば、インターネット上の
素材を試してみるのがいいでしょう。

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【 4 】 SSSニュース        (SSS英語多読研究会)
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●2011年度キャンペーン開始しました。
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2011年度は、協賛出版社の100冊の本から1冊選んで、読書感想文を求める形
となりました。奮ってご応募ください。
詳しくは、
[url:http://www.seg.co.jp/sss/information/100mango-fair.html]
……………………………………………………………………………………………
●2010年度キャンペーン入選者を発表しました。
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2010年度キャンペーンの個人の部、教室の部の入選者を発表しました。
賞品が届いていない方は、sss@seg.co.jp まで連絡ください。
個人の部 入賞者氏名
[url:http://www.seg.co.jp/sss/10campaign_kojin.htm]
教室の部 入選者所属教室一覧
[url:http://www.seg.co.jp/sss/10campaign_kyoushitu.htm]
……………………………………………………………………………………………
■多読関連図書、新聞、雑誌情報の紹介
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●朝日小学生新聞『Special Occasions』 (アプリコット出版)
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朝日小学生新聞では、毎月1回第4木曜日に、C'mon Tadokids コーナーで、
やさしい絵本を紹介しています。絵本の内容と音声は、朝日小学生新聞の
Web pageでもアクセスすることができます。
[url:http://www.asagaku.com/tado_kids/tado_index.htm]
今月は、アプリコット出版のLearn-Abouts Level 2 より、ノンフィクションの
絵本、『Special Occasions』を紹介しています
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■講演会・セミナーのお知らせ
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8/7(日) 日本多読学会新人セミナー   新宿  日本多読学会
9/3(土)日本多読学会年会        京都  日本多読学会
9/4-6 Extensive Reading Congress 京都 国際多読教育協会

※申込み方法等、詳しくは、[url:http://www.seg.co.jp/sss/seminar/index.html]
をご覧ください。

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【 5 】 編集後記                  (しおから)
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 震災直前、仕事でイギリスへ行ってまいりました。空港の売店で見つけたこ
の本、"Will Gallows and the Snake-Bellied Troll" by Derek Keiltyが面白
かったのですが、これがまだ1冊目、お勧めシリーズで語るには時期尚早かな、
といったんあきらめました。でもやっぱり主人公のカッコ可愛さに負けて、つ
い編集後記のスペースをお借りしておすすめしちゃいます。

Will Gallowsは若いハーフ・エルフ(父は人間、母はエルフ)でスカイ・カウ
ボーイです。訳あって天駆ける馬を相棒に悪いトロルを追うことに。ファンタ
ジー+西部劇といままでありそうでなかった組み合わせ。イラストもなかなか
で、Willがカッコよく描かれているのが嬉しい。
出版社が用意したページはこちら、
[url:http://willgallows.co.uk/]
そしてアマゾンでお求めになるならこちら。
[url:http://www.amazon.co.jp/dp/1849392366/sss-22/]
来年2作目が発売されることも発表され、楽しみで仕方ありません。よろしけれ
ば、ぜひどうぞ。
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    多読通信、次号もお楽しみに! 【第2、第4木曜日発行】

       〜読める本、読みたい本をお気楽に〜

       今 週 も H a p p y R e a d i n g !

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[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-event&c=e&id=2108]
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場合があります。ご了承ください。
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多読通信の過去記事
[url:http://archive.mag2.com/0000118505/index.html]
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※このメールマガジンは『まぐまぐ!』 [url:http://www.mag2.com/]
利用して発行しています。
配信申込・中止・アドレス変更はこちらへ
[url:http://www.mag2.com/m/0000118505.html]
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発行:SSS英語多読研究会( [url:http://www.seg.co.jp/sss/]
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