SSS多読通信 第288号 (2011/6/9)

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1314. SSS多読通信 第288号 (2011/6/9)

お名前: かのん http://kanon021230.cocolog-nifty.com/
投稿日: 2011/6/9(22:01)

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       SSS多読通信 第288号 (2011/6/9)【再送版】

       〜読める本、読みたい本をお気楽に〜

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※【3】コラムをいれた再送版です。

【1】100万語通過報告 (5/23〜6/5)
【2】今週のお薦め本特集   特集「Diana Wynne Jones」  (かのん)
【3】SSSコラム 「Kindle児童書が充実してきましたね」(まりあ)
【4】SSSニュース           (SSS英語多読研究会)
【5】編集後記                     (かのん)
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【 1 】 100万語通過報告 (5/23〜6/5)
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今回は残念ながら100万語通過報告がありませんでした。次号をお楽しみに。

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【 2 】 今号のお薦め本 Diana Wynne Jones 特集    (かのん)
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 今回はわたしの大好きな Diana Wynne Jones の特集です。英国のファンタ
ジー作家として40年にわたって著作を発表してきた Diana Wynne Jones。日本
では2004年に宮崎駿氏により『ハウルの動く城』が映画化されたことで彼女の
著作が数多く翻訳出版されるようになり、ファンも増えたんじゃないかと思い
ます。
 しばらく前から体調を崩されているとHPにあったのですが、2011.3.26.に
他界されたそうです。
 70歳をこえてなお精力的に本を執筆されていて、これからも新作を楽しみに
していただけに、残念でなりません。HPによると今年の夏に新作が出版予定
されているそうです。
 ということで、今号のお薦め本はわたしの独断と偏見で選ぶ
 Diana Wynne Jones 特集です。
 出版の古い順にご紹介していきます。
……………………………………………………………………………………………
■Cart and Cwidder (1975)  Dalemark Quartett シリーズ第1作
                    YL5.5 51,000語
……………………………………………………………………………………………
 Dalemark では長い間、王が不在で地方ごとに諸侯が統治している。諸侯間で
争いが絶えず、北部と南部の間を行き来できるのは旅芸人など限られた者のみ。
Morilは旅芸人一家の末っ子。ところが今回はいつもの旅とはちょっと違った…。
 圧政下に生きる人々の生活が克明に描かれていて、楽しいファンタジーを
期待して読むとびっくりしちゃうかも。鋭い人間描写、キャラクタの天性の
明るさなど Diana Wynne Jones らしさはこの頃から際立っています。
 1975年から1993年まで、20年近い歳月をかけて書かれたDalemark Quartett
シリーズの第1巻です。
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000014902]

……………………………………………………………………………………………
■Charmed Life (1977)  Chrestomanci series シリーズ第1作
                    YL6.5 61,000語
……………………………………………………………………………………………
 一家で乗っていた船が水難事故に遭い両親に先立たれた Gwendolen と Cat
の姉弟は大魔法使い Chrestmanci の家に引き取られる。自分は素晴らしい魔女
だと思っている Gwendolenは、Chrestmanci の家で魔法は禁止と言われて怒りを
爆発させる。
 Diana Wynne Jones の話に登場するキャラクタはみな個性的ですが、中でも
この Gwendolen はかなり強烈なキャラクタ。内容もぶっとんだ展開で、初めて
読んだときにはほんとにびっくりの1冊でした。
 えーと、主人公はおとなしい弟の Cat くんのほうなんですけどね。
 Chrestomanci シリーズは2006年に出版された The Pinhoe Egg まで長編5編、
短編がいくつかから成っています。1冊づつほぼ独立した話です。合本もありま
すが、個人的には出版順に読むのが好きです。
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000008701]

 ここではシリーズ第1作めをご紹介しましたが、個人的には第2作めの
The Magicians of Caprona (1980)が楽しくてお気に入りです。
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000008703]
……………………………………………………………………………………………
■Fire and Hemlock (1985)          YL6.5 107,000語
……………………………………………………………………………………………
 以前読んだはずの短編集。だけどこんな話じゃなかったはず。おかしい。
大学の新学期が始まる直前、祖母の家の自分の部屋で荷造りをしていた Polly
は1冊の本がきっかけで、自分の記憶が2種類あることに気がついた。今まで
当たり前に思っていた自分の記憶と、もうひとつ別の記憶と。10歳のときから
はじまるもうひとつの記憶では、Pollyは Tom Lynn と知り合いで、Tom は
Pollyにとって大切な人だったはず。それなのにどうして忘れてしまってたん
だろう?
 少女の成長物語であり、ラブ・ストーリー、そして現代のお話でありながら
その中で巧みにおとぎ話が縫いこまれている。初めて読んだとき何が起こって
いるのかよくわからず読み終わったとたんにまた最初から読み直しました。そ
れから何度も読んでいるのですが、物語に織り込まれたおとぎ話の謎は読んで
も読んでも理解しきれません。だからまた読みたくなる。わたしにとってはそ
んな不思議なお話です。
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000021144]
……………………………………………………………………………………………
■House of Many Ways (2008)         YL7.0 69,000語
……………………………………………………………………………………………
 母の子育ての方針で、Charmain は家事はまったくやったことがない。なのに
Great-Uncle William 宅の留守番役を負わされてしまった。おばに案内されて
たどりついたGreat-Uncle William の家は散らかり放題、おまけに家の中は魔
法がかかっていて、bath room にたどりつくだけでも一苦労。おまけに Great-
Uncle のペットの犬の世話までしなくちゃいけない。さあて困ったぞ〜。
 "Howl's Moving Castle(1986) " のシリーズ第3巻です。"Howl's〜" は映画
と原作では内容がかなり違うので別物だと思ったほうがよいです。原作の
"Howl's〜" はとちゅうで何が起こってさっぱりわからない状態になるのですが、
ラストではジグソーパズルが完成するようになにもかもがぴたりと納まり、大
団円で終わります。この第3巻もわくわくしながら最後まで楽しめます。
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000014443]

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【3】Kindle児童書が充実してきましたね
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 大人の本からはじまったKindle eBookですが、最近は児童書もどんどん電子
化されてきましたね。Ages 4-8ジャンルは2,561冊になっていました。電子化
されるメリットは無料サンプルをダウンロードできること。Kindleを持ってい
なくても、パソコンでもスマートフォンでも読めます。サンプルといっても、
その本のイメージをしっかり掴めるだけの十分な長さがありますから、活用し
ない手はありません。「買ってみたら自分には肌が合わなかった」「少し早す
ぎて難しかった..」といった失敗を防ぐために、ちょっと面倒でもKindle
ストアを覗いて、もしeBookになっていたらサンプルをダウンロードしてみると
良いと思います。
 そして大人の本ほどたくさんは見つかりませんが、タダ本や$0.99本も見つ
かることがあります。つい先頃までは、ペーパーバックが読めるようになった
ら考えてみよう、という雰囲気だったKindleストア、多読を始めたばかりの方
でもどんどん出かけてみて下さい。

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【 4 】 SSSニュース        (SSS英語多読研究会)
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●2011年度キャンペーン開始しました。
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2011年度は、協賛出版社の100冊の本の読書感想文を求める形となりました。
詳しくは、
[url:http://www.seg.co.jp/sss/information/100mango-fair.html]
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●2010年度キャンペーン入選者を発表しました。
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2010年度キャンペーンの個人の部、教室の部の入選者を発表しました。
賞品は、今週末までに、発送します。
個人の部 入賞者氏名
[url:http://www.seg.co.jp/sss/10campaign_kojin.htm]
教室の部 入選者所属教室一覧
[url:http://www.seg.co.jp/sss/10campaign_kyoushitu.htm]
……………………………………………………………………………………………
■多読関連図書、新聞、雑誌情報の紹介
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●朝日小学生新聞『The Rainy Day』 (Oxford University Press)
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朝日小学生新聞では、毎月1回第4木曜日に、C'mon Tadokids コーナーで、
やさしい絵本を紹介しています。絵本の内容と音声は、朝日小学生新聞の
Web pageでもアクセスすることができます。
[url:http://www.asagaku.com/tado_kids/tado_index.htm]
今月は、Oxford Project X Band 3より、小さくなったMaxの冒険を描く、
"The Rainy Day" を紹介しています
……………………………………………………………………………………………
■講演会・セミナーのお知らせ
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6/18(土)初心者向け講演 「ごく易しい本からの多読と、多聴のヒント」
                   新宿  繁村一義
8/7(日) 日本多読学会新人セミナー   新宿  日本多読学会
9/3(土)日本多読学会年会        京都  日本多読学会
9/4-6 Extensive Reading Congress 京都 国際多読教育協会

※申込み方法等、詳しくは、[url:http://www.seg.co.jp/sss/seminar/index.html]
をご覧ください。

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【 5 】 編集後記                  (かのん)
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 先日は家族と泊りがけでハイキングに出かけました。梅雨入りしてしまった
ので雨覚悟ででかけたのですが、幸い雨にはならず、新緑の中、鳥たちのさえ
ずりを聴きながら、のんびり過ごすことができました。朝食前のひと散歩のつ
もりで出かけたら気持ち良くて、1時間ちょっとで距離7キロ。ふだん家の近
所では3キロも歩くと疲れてしまうのに、大違い。うちのまわりも快適に散歩
ができるルートがあるといいのになぁなんて思ってしまいました。
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    多読通信、次号もお楽しみに! 【第2、第4木曜日発行】

       〜読める本、読みたい本をお気楽に〜

       今 週 も H a p p y R e a d i n g !

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多読通信に関するみなさまのご意見・感想などをお待ちしております。
・掲示板への投稿
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-event&c=e&id=2108]
・多読通信アンケートフォーム
[url:http://www.seg.co.jp/sss/information/formmail.html]
※アンケートフォームでいただいた質問に対するお返事を掲示板上で行う
場合があります。ご了承ください。
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多読通信の過去記事
[url:http://archive.mag2.com/0000118505/index.html]
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※このメールマガジンは『まぐまぐ!』 [url:http://www.mag2.com/]
利用して発行しています。
配信申込・中止・アドレス変更はこちらへ
[url:http://www.mag2.com/m/0000118505.html]
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発行:SSS英語多読研究会( [url:http://www.seg.co.jp/sss/]
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