SSS多読通信 第282号 (2011/3/10)

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1290. SSS多読通信 第282号 (2011/3/10)

お名前: acha758 http://acha758office.seesaa.net/
投稿日: 2011/3/10(11:16)

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        SSS多読通信 第282号 (2011/3/10)

        〜読める本、読みたい本をお気楽に〜

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【1】100万語通過報告 (2/21-3/6)       
【2】今号のお薦め本 「seriously SILLY stories」      (acha758)
【3】SSSコラム  「多読で学ばない先生達?」        (古川)
【4】SSSニュース              (SSS英語多読研究会)
【5】編集後記                     編集:acha758

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【1】100万語通過報告 (2/21-3/6)
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この期間の100万語通過報告は1名でした。おめでとうございます!
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■ 100万語通過しました♪               Mamiさん
……………………………………………………………………………………………
約半年で100万語スピード通過されたMamiさんは、最初の10万語はレベル0
から始めて、ORTからGR、MTHから児童書と徐々にレベルアップ、100万語通過は
「Seventh Scroll(MMR5)」が面白くて一気読み!というとてもスムーズな多読
スタートでしたね。これからもお子さんと一緒に楽しむやさしい絵本から、
自分のための読書まで、幅広い本を楽しんでいって下さい♪
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-million&c=e&id=7643]

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【2】今号のお薦め本 「seriously SILLY stories」     (acha758)
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 みんなが知っている昔話。それをパロディにしたシリーズです。基本的に
漫画っぽくて下らない仕上がりになっていますが、昔話の皮肉が活かされて
いるので、ブラックユーモアやばかばかしいお話が好きな人におすすめです。
シリーズは全12冊。元ネタ本と読み比べするのも面白いかもしれません。
10タイトルを収録した大型本もあります。
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000011724]
……………………………………………………………………………………………
■ The Emperor's Underwear  YL2.0〜2.5   1155語
……………………………………………………………………………………………
『裸の王様』(The Emperor's New Clothes)のパロディです。あるところに
服を着ないで裸で暮らす国がありました。みんな平等、洗濯もしなくていいし、
みんな毎日笑って楽しく過ごしていました。ところがある冬の寒い日、服を
着た仕立屋が王様を訪ねてきたのです・・・。 シリーズの中でイチオシです。
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000020944]
……………………………………………………………………………………………
■ The Rather Small Turnip  YL1.5〜2.0 600語
……………………………………………………………………………………………
『大きなかぶ』(The Great Big Enormous Turnip)のパロディです。ある日
おなかを空かせた農夫が小さなかぶを見つけました。でもこれじゃあ腹の足し
にならないと、奥さんにあげようとすると、奥さんもこれじゃあ小さすぎると
ウシを呼び・・・最後にはちょっとブラックなオチが待っています。
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000020594]
……………………………………………………………………………………………
■ Little Red Riding Wolf   YL2.0〜2.5  1878語
……………………………………………………………………………………………
『赤ずきんちゃん』(Little Red Riding Hood)のパロディです。あるところ
にBig Bad Girlが住んでいました。森の動物たちを踏んだり蹴ったりいじめて
ばかり。特に狙われたのはよい子のLittle Wolfy。そんな彼女の父親はセンス
の悪い帽子職人。ある日新作のダサい赤ずきんをLittle Wolfyにかぶらせよう
とたくらみます・・・。
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000020945]
……………………………………………………………………………………………
■ Cinderboy  YL2.0〜2.5   1672語
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『シンデレラ』(Cinderella)のパロディです。サッカー大好き少年のCinder-
boyですが、継父と兄がテレビでサッカー観戦に盛り上がっているときもお茶や
ピーナツ運びをさせられます。ある日、父と兄が最終戦を見にスタジアムに
行っている間、留守番していたCinderboyは、さっさと掃除を済ませ、テレビで
試合を見ることにしました。ところが試合はボロ負けでCinderboyが涙にくれて
いると、TV Godmotherが現れて・・・。
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000020590]
……………………………………………………………………………………………
■ Daft Jack and the Bean Stack  YL2.0〜2.5  1750語
……………………………………………………………………………………………
『ジャックと豆の木』(Jack and the Bean Stalk)のパロディです。Jackは
お母さんと貧乏二人暮らし。夜はウシの下にもぐって眠り、口にするのは牛乳
と乳製品だけ。我慢できなくなったお母さんは唯一の財産であるウシを高く
売ってくるようJackに託します。予想を裏切る展開が続くシュールなお話です。
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000020691]
……………………………………………………………………………………………
■ Snow White and the Seven Aliens  YL2.0〜2.5   1995語
……………………………………………………………………………………………
『白雪姫』(Snow White)のパロディです。Snow Whiteはポップ歌手を夢見る
女の子。特にBoysnogのHank Hunkの大ファンです。継母のMean Queenはその昔
ロック歌手として売れていましたが、今ではすっかり落ち目に。そんな継母に
追い出されたSnow Whiteは宇宙船のライブハウスでバイトをはじめます・・・。
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000020949]
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■ Ghostyshocks and the Three Scares YL2.0〜2.5   1570語
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 『3匹のくま』(Goldilocks and the Three Bears)のパロディです。ある日
3匹のクマが森に引っ越してきました。彼らのうなり声は近くの村まで響き、
村人たちは脅えていました。いちばん怖がっていたのがGhostyshocks。彼女は
震えて話すときもカミカミです。ところが家の薪がなくなり、Ghostyshocksは
森へ枝を集めに行きます・・・。ボケとツッコミがお決まりのパターンで入っ
ているお笑い本です。
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000020958]
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■ The Fried Piper of Hamstring  YL2.0〜2.5  1688語
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『ハーメルンの笛吹き男』(The Pied Piper of Hamelin)のパロディです。
あるところにしつけの厳しい町がありました。テレビもダメ、おやつもダメ、
ペットもダメ・・・と子供たちはまったく楽しみを知りません。それでも町長は
毎日ルールを作り続けます。悲鳴を上げた子供たちは助けを求めるメールを
インターネットに流します。それを耳にして現れたのがFried Piperでした・・・。
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000020957]
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■ Shampoozel  YL2.0〜2.5  1969語
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グリム童話『ラプンツェル』(Rapunzel)のパロディです。あるところに髪が
大好き陽気な床屋がいました。ところが彼の恋人はどうしてもヘアスタイルが
決まらず引きこもっています。どうにかしたいという彼女に懇願され、床屋は
魔女の庭にある秘密の薬草を盗みに行きます・・・。元ネタを知らないと、
たいして面白くもないお話になってしまうかも。
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000020946]
 元ネタとなったRapunzelは、この春ディズニーで映画化される、美しい昔話
です。 PYR4にもありますが、Caldecott受賞のこの作品がおすすめです。
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000003215]

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【3】SSSコラム  「多読で学ばない先生達?」        (古川)
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 多読を授業にとりいれている先生は、むしろ、日本人より、外国人、特に、
英語を母語とする先生方が多いのですが、英語を母語とする先生方のMLで
話題になるのはもっぱら次の2つの問いのようです。
 (1) 「どうしたら、もっと生徒が多読をするようになるか」
 (2) 「多読の○○に関する有効性を示す論文を知りませんか」

 多読教育に関するMLだから、「こんな本を面白がる生徒がいる」とか
「こんな本が人気だ」という本の話がもっとあるかと思ったのですが、ほと
んど無く、とても違和感を感じています。
 そもそも、「生徒が読まない」、「生徒を説得する論文が欲しい」といって
いる先生達の多くは、どうも、自分自身で多読をしていないようなのです。
日本に住んでいる外国人の先生が、多読を日本語で実践し、「俺は、多読で
こんなに日本語がうまくなった」って日本語で生徒に熱く語りかければ、生徒
は必ず、多読の有効性を信じると思うのに、自分で日本語を多読で学ばず、
ただ、他人の書いた論文で多読の成果を生徒にいっても、説得力がないのは
当然です。
 外国人の先生が日本語の多読をし、日本人の学生から最近の面白い本を聞き、
日本人の生徒が、外国人の先生から英語の面白い本を聞くっていうような授業
なら、日本人がやる以上に、外国人の先生の多読授業は面白くなると思うので
すけどね。
 教授法の一般論として、「先生が子ども達のrole modelになる」というもの
のがありますが、日本人の英語の先生なら、「英語で本を楽しんでいる様」を
生徒に自然に見せることがまさにそうですし、外国人の英語の先生なら、
「日本語で本を楽しんでいる」っていうことがまさにそうだと思います。本を
読む楽しみを伝えるのが多読の授業ですからね。

 というわけで、私自身も、生徒が読む本と同じ本を読み続けています。最近
発売された Penguin Readers から、おすすめを3冊あげたいと思います。

Leaving Microsoft to Change the World PGR3(YL3.2) 14,017語
 マイクロソフトを辞めて、発展途上国の図書館・学校作りのNPOを立ち上
げた John Wood の自伝です。欧米人の傲慢もちょっと感じない分けでも無かっ
たですが、なかなか正直な自伝で好感がもてました。 早速、SEGの多読教室の
中2の必須図書にするつもりです。タドキストのみなさんにもきっと興味深く
感じていただける方が多いのではと思います。
[url:http://www.amazon.co.jp/dp/1408231719/sss-22/]

Noughts and Crosses PGR3(YL3.2) 14,101語
支配階級Crossesと少女と労働者階級Noughtsの少年の恋を描いた物語。と
いっても、ただの恋話ではなく、少年とその家族がFreedom Fighterに加わり、
テロ活動に参加するという社会的な物語です。この構図、現在でも有効なのが
残念ですね。
[url:http://www.amazon.co.jp/dp/140823162X/sss-22/]

A Murder is Announced PGR5(YL5.0) 27,262語
 Agatha ChristieのMiss Marple シリーズです。やはり、Agatha Christie
は、ただ、単純に、面白いです。Penguin Readers, Penguin Active Reading
で気軽に、Agatha Christie が楽しめるようになったのは嬉しいことです。
各出版社は、古典ばかりでなく、近現代の作家の作品をどんどんGRにしてもら
いたいと思います。
[url:http://www.amazon.co.jp/dp/1408221128/sss-22/]

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【4】 SSSニュース             (SSS英語多読研究会)
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■多読関連図書、新聞、雑誌情報の紹介
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●The Daily Yoimiuri 多読特集      3/14日 朝刊
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3/14(月)発売の、The Daily Yomiuri に、英語100万語特集の記事が載り
ます。日本文で「英語多読のすすめ」英文で"10 Keys to sucessful Tadoku
reading program"という記事を執筆しました。ぜひ、お近くのコンビニ、キオ
スク、読売新聞販売店でお買い求めください。
……………………………………………………………………………………………
●『多聴多読マガジン4月号 (CD付)』   コスモピア
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隔月刊の『多聴多読マガジン』ですが、今月号は、快読快聴ライブラリが巻頭
に移動し、雑誌の半分以上をしめて、全7冊が掲載されています。ぜひ、この
7冊を楽しんでみてください。
[url:http://www.amazon.co.jp/dp/B004O9PZKS/sss-22/]
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●『親子で英語絵本リーディング (CD付)』 小学館から2/16発行
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Oxford Reading Tree Stage 1,1+,2から絵本10冊を掲載。はじめて英語を学ぶ
幼児・小学生と親が、英語の絵本で楽しみながら英語力を伸ばす方法を紹介。
【著者】古川昭夫・宮下いづみ 【出版社】小学館 【価格】\1,890
[url:http://www.amazon.co.jp/dp/4093105332/sss-22]
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●朝日小学生新聞『The Best Class Trip』 (HM) Web page
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朝日小学生新聞では、毎月1回第4火曜日に、C'mon Tadokids コーナーで、
やさしい絵本を紹介しています。絵本の内容と音声は、朝日小学生新聞の
Web pageでもアクセスすることができます。
[url:http://www.asagaku.com/tado_kids/tado_index.htm]
今月は、Houghton Mifflin Leveled Readers Grade 2 より、遠足の模様を
描いた、"The Best Class Trip" を紹介しています。
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■講演会・セミナーのお知らせ
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5/22 やさしい絵本からの多読  茅ヶ崎 
8/6-7 日本多読学会年会     東京・千葉
9/3-6 多読教育国際集会     京都

※詳細はいずれも未定です

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【5】編集後記                      (acha758)
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Twitterで「多読」をキーワードとして検索すると、多くの人が勧めている
ので手にとってみたのが『多読術』という本。著者の松岡正剛氏は編集者で、
彼の本紹介サイト「千夜千冊」を知っている方もいるかもしれません。彼の
いう「多読」とは、一言で言えば「好きにいろいろと読む」ということです。
「読書はファッションだ」「食べることと同じく読書も出会いだ」「無知から
未知へ」「読書は自分を映す鏡」という彼の言葉には共感しました。洋書多読
についてではないですが、気楽に本と親しむコツが書かれていますので、気が
向いたら読んでみて下さい。
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          多読通信、次号もお楽しみに!
        今 週 も H a p p y R e a d i n g !

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多読通信に関するみなさまのご意見・感想などをお待ちしております。
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[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-event&c=e&id=2108]
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場合があります。ご了承ください。
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※このメールマガジンは『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/を利用して
発行しています。配信申込・中止・アドレス変更はこちらへ
http://www.mag2.com/m/0000118505.html
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発行:SSS英語多読研究会( http://www.seg.co.jp/sss/)
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▼返答


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