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124. SSS多読通信 第37号 (2004/07/01)
お名前: ジアス
投稿日: 2004/7/1(01:56)
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SSS多読通信 第37号 (2004/07/01)
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【1】今週の100万語通過者(06/21-06/27)
【2】今週のお薦め本 泣きたいあなたに
【3】今週の特選投稿
【4】SSS コラム SSS多読と資格試験の関係は?
【5】SSS ニュース
【6】編集後記
編集:ジアス
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【1】今週の100万語通過報告者 (06/21-06/27)
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今週の100万語通過報告は2名でした。おめでとうございます!
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■Babyさん
わずか1ヶ月で100万語通過、という非常に速い通過報告です。いきなりシェ
ルダンが読めたり、Holesの朗読が理解できたりとかなりレベルの高い内容のご
報告ですが、もともとの出発点が人によって違いますから全員がそうなること
はありません。ゆっくり読む方も焦らないでくださいね。
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-million&c=e&id=3784]
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■たんぽぽのわたげさん
途中で8ヶ月読めなくなるというブランクがありながら、3月の末に再開し
て、"The Sixth Sense"での喜び溢れる通過報告です。ブランクの後は自分が読
みたいような本がどれなんだか、さっぱりわからないという状況になっても、
ブッククラブで会っていろいろな本を教えてくれた方たちが心の支えになった
そうです。
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-million&c=e&id=3790]
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【2】今週のお薦め本 泣きたいあなたに
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英語で多読をはじめた当初、信じられなかったのが「英語の本を読んで泣け
る」ことでした。私は日本語の本でもけっこう泣けてしまう「涙もろいおじさ
ん」なんですが、英語の本を読んで涙している私の横で、妻が「なんで英語で
泣けるの?」といぶかしんでいるのはちょっと不思議な優越感です(笑)。喫茶
店で洋書をカッコよく読むのも素敵ですが、洋書片手に涙していればもう素敵
さ倍増(?)。そんなあなたにお薦めする、私が泣いた「泣ける洋書」のご紹介。
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■ The Snow Goose and other stories(Penguin Level3) 12000語 YL3.2
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表題作をはじめ3編からなる短編集。表題作は切なくて泣けますが、2編目
のDollもなかなかいいお話です。GRでもこれだけすばらしい本に会うと、多読
はやめられません。
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000000768]
……………………………………………………………………………………………
■ A Dog of Flanders 12000語 YL4.0
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アニメで有名な「フランダースの犬」です。アニメを見ていた人は結末はご
存知とは思いますが、それでも終盤泣かずにはいられません。洋販のラダーブ
ックスシリーズで、SSSの書評ではあまり紹介されていませんが、この本はレベ
ル4ぐらいで読めると思います。泣きたい方にはお薦めです。
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000005790]
……………………………………………………………………………………………
■ There's a Boy in the Girls' Bathroom 35000語 YL4.5
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掲示板でも何度も話題になっているLouis Sacharの名作。私は多読をはじめ
て、この本に出会えたことがいちばん嬉しい、と思うくらい思い入れの深い本
です。なかなか素直になれないBradleyの心の変化、行きつ戻りつしながらも
変わっていく行動。できれば、特異な背景を元に物語が展開するHolesを読む
前に、ごくありふれた学校での物語であるこの本でLouis Sacharの筆致を是非
味わってください!涙あり、笑いあり、すべての子供を持つ親に(もちろん、
持たない人にも)ぜひ読んでほしい1冊です。
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000002156]
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■ The Twelfth Angel 40000語 YL6.5
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邦訳でもベストセラーになった「十二番目の天使」の原作。生きる希望を失
っていたJohnが少年野球チームの監督を引き受けることになります。そこで出
会った、野球は下手だけどひたむきな少年Timothy。彼の思いを考えると、とて
も切ないです。決してあきらめないことの美しさを教わりました。
ヤンキースの松井秀喜がジャイアンツ時代にインタビューで「大好きな本」
と答えていた1冊。野球を知らなくても十分読めます。初PBチャレンジ本と
してもお薦め。
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000002001]
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【3】今週の特選投稿
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■tribirdさん(酒井先生特選)
シャドーイング170万語のご報告です。多読をはじめる前からシャドーイング
をされていたそうで、長い経験からどうシャドーイングされているかの経験談
は非常に参考になります。シャドーイングをはじめようと思っている方、どう
始めればいいかわからない方、始めたけれど行き詰まっている方、もっとシャ
ドーイングを楽しみたい方、どのタイプの方もぜひ一度お読みください。
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-shadow&c=e&id=1188]
……………………………………………………………………………………………
■100万語超通過広場で反響を呼んだ、先週のSkipperさんの「英語が出来なく
ちゃダメですか?!な200万語」に対する翁家さんの返答です。近い将来、
「多読が社会人の英語学習の王道」となる予感がするそうです。「始めて3ヶ
月ですが、自分が進歩しているのを実感としてわかるんです。こんなことは初
めてです。たぶん多読を始められた方はみんな実感しているのではないかな。」
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-report&c=e&id=2407]
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【4】SSS コラム(マリコ)
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■SSS多読と資格試験の関係は?
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英語を身につけたいという気持ちから始めたSSS多読も、児童書のおもしろさ
に気がついたり、書かれた国の生活や文化についての知識を得たりと、楽しみ
がいろいろな方向に広がっています。また、志を同じにする仲間と心のふれあ
うような交流ができることは多読を始めたころには想像もしていなかったこと
です。最初の目的を忘れてしまうくらい、英語の勉強が楽しいものになってい
ることはとても嬉しいことです。
しかし、現実に目をむけると、会社の中ではTOEICが幅をきかせ、その点数が
昇進などの評価として利用されているところもあります。「TOEICが必ずしも真
の英語力を反映しているとは限らない」と大きな声で叫んでみても、実際に評価
に使われている以上、これを無視することはできません。資格試験で高得点を取
ることが要求されている方にとっては、多読が試験にどの程度効果があるかに関
心が高まるのは当然だと思います。
SSS多読は、楽しくて長く続けられるので、英語に触れる量が増えて、その結
果ゆっくりと総合的な英語力をあげることができます。しかし、どのくらい多読
を続けると、資格試験の点数に反映してくるのかはまだはっきりわかっていませ
ん。読書力も試験の得点力も英語の力以外の要素がかなり影響してくるので、そ
のことが多読と試験の点数との関係を複雑にしているのかもしれません。
「英語が速く読めるようになったので最後まで問題が解けた」「英語がでてく
る順番で理解できるようになったのでリスニングの点数が上がった」という複数
の報告があるので、多読が試験にも効果があるだろうという予想はしています。
実際には、ある程度十分な多読をしたら、多読と平行して、英語で書かれた文
法解説書を読む必要があるだろうと思います。また、シャドウィングをしてみる、
何かテーマを決めて書いてみる、などのアウトプットも必要だと思います。この
ような作業が多読の効果をより一層きわだたせてくれるのではないでしょうか。
また、急いで試験の点数をあげる必要のある人は、試験の分析や対策も必要か
もしれません。いずれにしても、英語にふれた量が少なかったときにこれらのこ
とをやるよりは、ずっと効率よく後々役に立つ英語力を築いていけることは確か
です。
これから、たくさんの方々の報告を元に、SSS多読からさらに進んで、実力を
備えた資格試験高得点者になるための道筋や方法が示せるようになればと思って
います。
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【5】SSS ニュース
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■「酒井邦秀の多読授業への招待」連載スタート『英語教育7月号』より
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英語教師向け雑誌『英語教育』(毎月14日発売)に多読授業実践の様子をテー
マにした連載がスタートしました。(7、8、9月号に掲載予定)
「【集中連載】酒井邦秀の多読授業への招待[1]100万語多読の成果」を収
録した『英語教育 2004年7月号』発売中。(大修館 定価:800円)
[url:http://www.taishukan.co.jp/]
※なお、同誌2004年2月号は「多読特集号」として、100万語多読を導入した
授業実践例を多数紹介しています。こちらもあわせてご覧ください。
[url:http://www.seg.co.jp/bookshop/personal/sss1ek.html]
……………………………………………………………………………………………
■講演会・セミナーのお知らせ
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◎すでに多読指導を実践されている方、これから行おうという方を対象に、英
語教師のためのセミナーを下記日程で行います。
9月12日(日) 第1回新人セミナー
会場=SEG 参加申込締切=9月5日(定員になり次第締切)
[url:http://www.seg.co.jp/sss/information/zenkoku-kouen.html]
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■新しい多読「100万語! 」本、発売中です。
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『いっぱい読めば自然に身につく 親子で始める英語100万語!』
古川昭夫・伊藤晶子 著 協力 SSS英語学習法研究会
日本実業出版社 価格 税込 1470円 ISBN: 4534037570
子どもと一緒に多読を楽しみたい方だけでなく、SSS多読法で英語を学び
直す大人の方にも役立つガイドブックとなっています。読みやすく面白い絵本
や児童書がたくさん紹介されています。
[url:http://www.seg.co.jp/sss/information/oyakode-100mango.html]
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【6】編集後記(ジアス)
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夏が近づいてきました。夏といえば夏休み!どこかへ英語の本を片手に出か
けようと、地図を見ながらいろいろ計画されている方もいらっしゃるのではな
いでしょうか。私も道路地図を眺めながら、今年の夏の家族旅行の計画を考え
ています。
そんな私の本棚には、日本の道路地図の他に、アメリカ、韓国、ニュージー
ランドの道路地図が並んでいたりします。どれもずいぶん前に現地調達したも
のです。特にアメリカの地図は6年前に出張でロスに行った時に、現地のWal-
Martで買ったものですが、今でも"Walk Two Moons"を読んだ後に主人公のドラ
イブ旅行の道筋をたどってみたり、他の本を読んでいて「モンタナの風に抱か
れて」のモンタナってどこ?とか、グリシャムの本によく出てくるメンフィス
ってどのへんとか、まるで辞書のように気になった場所を時々調べています。
私たちが北海道や青森と聞けば北国の風景を、鹿児島や沖縄と聞けば南国の
風景を自然に思い浮かべるように、アメリカ人もカリフォルニアやフロリダや
ケンタッキーという単語から何らかのイメージを思い浮かべていると思います。
私は多読をしていて、そのようにネイティブの人が暗黙に共有している背景
知識にも興味が湧いています。私は主な日本の地名は頭に入っていて、日本語
の本を読んでいても地名が出ると日本地図が頭に浮かんで次の瞬間にその場所
にズームインするという特技(?)がありますが、それが世界中の地図でできた
らいいな、なんてことを考えたりするのも楽しいです。
では、みなさんもそれぞれのペースで、楽しい読書と、楽しい夏休みをお過
ごしください♪
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次号の担当は、しおさんです。
今 週 も H a p p y R e a d i n g !
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※ご感想・ご要望・ご意見等は sss-web-magazine@seg.co.jp まで
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利用して発行しています。
申込・中止はこちらまで [url:http://www.mag2.com/m/0000118505.htm]
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発行:SSS英語学習法研究会(http://www.seg.co.jp/sss/)
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