[掲示板: SSS News -- 最新メッセージID: 1911 // 時刻: 2024/11/27(15:46)]
上へ | 前のメッセージへ | 次のメッセージへ | ここから後の返答を全表示 | 返答を書き込む | 訂正する | 削除する
1094. SSS多読通信 第238号 (2009/5/14) 前後しましてすみません!
お名前: しおから
投稿日: 2009/5/28(12:10)
------------------------------
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ SSS多読通信 第238号 (2009/5/14)【第2、第4木曜日発行】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【1】 100万語通過報告 (4/20 〜 5/10) 【2】今週のお薦め本特集 「Dr.Seussの奇妙な世界」 (しおから) 【3】SSSコラム 「英語力を伸ばす方法」 (古川) 【4】SSSニュース 【5】編集後記 編集:しおから ─────────────────────────────────── 【1】 100万語通過報告 (4/20 〜 5/10) ─────────────────────────────────── 4/20〜5/10の100万語通過報告は4名でした。その通過のしかたも1年から 3年、98冊から1100冊まで幅があります。いろんなその方なりの100万語通過が あるところがいいですねえ。通過おめでとうございました! …………………………………………………………………………………………… ■100万語通過しました waxman さん …………………………………………………………………………………………… お子さんがハリーポッターを楽しんでいるのを見て、英語で読んでやろうと 思い立ったというwaxmanさん。しんどい思いをされてハリポタを読まれたのち、 「簡単な本をたくさん読む」多読にたどりついたとのこと。 GRをさくさく読む方式に切り替えてからは快読で1年後にはRound the World in Eighty Days(PGR5)でめでたく100万語通過されました。 掲示板で100万語通過の報告の後、お近くの図書館情報を得てさっそく図書 館にも足を運ばれているようです。半年後に200万語通過の夢はすぐですね! Happy Reading! [url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-million&c=e&id=7409] …………………………………………………………………………………………… ■ちょうど3年です(^o^)丿 forever-green さん …………………………………………………………………………………………… 約1年半のブランクののち、電車を利用するようになって、多読を再開すること ができ、100万語通過されたforever-greenさん。気長に、多読を続けられる機 会を待ったのがよかったですね! Nateを27冊読破、Dahlを愛するforever-greenさん。100万語までの児童書と 一般向けの本のバランスは約半々のようです。SSSの掲示板を利用し、的確な アドバイスをもらえたのがよかった、とも。今後も電車の中でどうかHappy Readingを! [url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-million&c=e&id=7414] …………………………………………………………………………………………… ■初めて投稿しますが100万語通過しました saping さん …………………………………………………………………………………………… sapigさんは100万語通過で初投稿してくださいました。 ORTが面白くて2回も読まれたとのこと。3年間でなんと1100冊読んでいらっ しゃいます。すごい!ORTなどの薄くて簡単な本をたくさん読めるいい環境に いらしたのですね。今後も地道に Happy Reading! [url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-million&c=e&id=7415] …………………………………………………………………………………………… ■三年かかってやっと達成 ma3107gao さん …………………………………………………………………………………………… すべてGRで100万語通過されたma3107gaoさん。 今ではYL4を中心に読むようになられたそうです。ノンフィクション好きな ma3107さんは今後はA Very Short Introductionシリーズにチャレンジしてい かれたいとのこと。ノンフィクションがお好きなら、今後科学雑誌とか英字 新聞などもよい目標になるかもしれませんね。今後もマイペースで Happy Reading! [url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-million&c=e&id=7425] ─────────────────────────────────── 【2】 今号のお薦め本「Dr. Seussの奇妙な世界」 (しおから) ─────────────────────────────────── よく英語圏の方にお勧めの簡単な英語の本は?と訊くと、いいよ、と言われ る中に必ずDr. Seussの本があります。ナンセンスな言葉遊びがテンポ良くて おもしろい、んだそうなのですが、実は…ずーっとピンときたことがなくて。 イラストもなんか手の先がけばけばしたあんまり可愛くもない顔をしたヘンテ コな生き物がたくさん書かれているし、色も派手だし、話は単純そうなのに意 外と語数も多い。知らない単語もたくさんです。これが、本当に面白いの? 私の子ども時代の話を少しだけさせてください。私の母は英語の塾をやって いて、英語教育に熱心でした。我が家には当時どのようにして手に入れたかわ かりませんが、"The Beginner Books"シリーズがドーンと揃っていたのです。 Dr. Seussの本がその中にはたくさんありました(Theo. LeSiegという人の本 もあって、そっちの方が好きだったのですが、実はDr. Seussと同じ人物だっ たなんて、さっき調べて知りました!) で。子ども時代、その本が好きだったかというと…日本の本にはない、派手 な色使いが珍しく何度もながめてはいたものの、小さい日本語訳の小冊子がつ いていたからで。英語で読むなんてとんでもない、って感じでした。中学生に なって読めるかな、と思ってもういちどチャレンジしてみたけれど、The Cat in the Hatなどの本はやはりどこが面白いのかわからなかった。子どもの本の はずなのに、英語で読んでると途中で飽きてしまって、大して長くないのに(と 思っていました、1000語前後あるのに)読みきることもできませんでした。 そして長い時間が過ぎまして。多読とめぐり合い、いろんな魅力的な子ども 用の英語の本に接することになりましたが、それでもやっぱり…Dr. Seussの 面白さは謎でした。これがAll-Time Bestselling Children's Booksでいつも トップ5に入ってるって、結局英語圏の人の感覚ってわっかんねーな。と思っ ておりました。 さらに何年かたちまして、ただ読むだけじゃなく、CDを使ったシャドーイン グや聴き読み、シンクロリーディングなどもやるようになりました。そこで、 やっと。このシリーズの面白さが少しわかりかけてきたのです! 耳からウロコ?がボロボロ落ちました。 Dr. Seussの本は、読み聞かせしてもらってはじめて面白いのだ。と。 しかもゆっくりゆっくり読むのではなく、むしろ早めのテンポで、リズムをつ けて読んでもらわないと面白くもなんともないんです。 逆にね、意味なんかあんまりわからなくても面白い、音や語路を楽しむものな んだ、と。…誰もそんなこと、教えてくれなかったもん。 Dr. Seussとのはじめての出会いからウン十年が経過しておりました…。 母は発音のきれいな人で、ゆっくりとていねいに英語の本を読んではくれまし た。当時としてはかなり意識の進んだ人だったとは思いますが、英語をろくに わかっていない子ども相手にあえて韻を踏んだ文章をテンポ良く読もうとは思 いもしていなかったようです。 そうわかったら…、Green Eggs and Hamが面白くて面白くてたまらなくなりま した。Sam I am のしつこいほどのおすすめが、ニヤニヤするほど楽しい。と いうわけで、私もWould you like them here or there?と言いたくなってしま ったのです。では次からどうぞ!You may like them. You will see! …………………………………………………………………………………………… ■Green Eggs and Ham YL1.5 756語 …………………………………………………………………………………………… 緑の卵とハムなんて!ぜったい食べたくないようなものをしつこくしつこく 勧められて、さあどうする?音を楽しめればそれでよし、深く考えちゃダメ です。 このCDの「聴きやすさレベル」、多聴多読マガジンではかなり高くなっていま すが、糞真面目に「きっちり聞き取ろう」と思ったら面白いものも面白くなく なります。ノリでリズムを感じましょう。 [url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000003701] …………………………………………………………………………………………… ■The Cat in the Hat YL1.6 1553語 …………………………………………………………………………………………… たいくつな雨のおるすばんの日。とつぜん帽子をかぶった猫がやってきた! しっかりおるすばんをしなくてはいけないのに、猫のやることなすことメチャ クチャで…いったいどうなっちゃうの!とワクワクハラハラ。 これも理屈で考えず、ハチャメチャな展開を音とともに楽しんで。 [url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000003928] …………………………………………………………………………………………… ■Fox in Socks YL2.9 819語 …………………………………………………………………………………………… 早口言葉を楽しむ本。ここでもGreen Eggs and Ham同様に、無邪気に何かを お勧めしまくる相手に困惑させられる主人公、という展開が繰り返されます。 言葉遊びなので、知らない単語があってもキニシナイキニシナイ! [url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000005057] …………………………………………………………………………………………… ■One fish two fish red fish blue fish YL1.5 1309語 …………………………………………………………………………………………… 見開きごとに別々のネタが。いくつかお気に入りのページが見つかったら、 そこだけでも自分で言えるようにしちゃうと楽しいです。 [url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000003719] …………………………………………………………………………………………… どのお話もぜひ音声つきでどうぞ。CDやビデオと一緒だと、口が回らないよ うなところもあるかもしれません。でもそんなこと気にしちゃダメですよ〜。 ちゃんとできても、できなくてもいい。雰囲気を楽しんでください。 英字新聞の見出しなどによくマザーグースの一節がアレンジされて使われるこ とがありますが、Dr. Seussの有名なフレーズのあれこれも、けっこう使われて います。見てアレだ、とピンときたらすごい! ─────────────────────────────────── 【3】 SSSコラム 「英語力を伸ばす方法」 (古川) ─────────────────────────────────── 英語でものごとを理解する、あるいは、人を説得する英文を書くには、 (1) 文脈・状況を読む力、背景知識 (2) 熟語や連語を含む語彙力 (3) 広い意味での文法力 の3つのどれも必要だと思っています。それなのに、従来の英語教育では、(1) を軽視し、(3)に偏っていたため時間をかけた割に実用的な英語力が伸びていな かった気がします。多読は、どれにも有効ですが、特に、(1),(2)に強いといっ ても良いのではないかと思います。英語力を総合的に伸ばすには、精読(和訳 のことではないです。英語のままの精読です)も役に立つし、発話をすること も必要だし、実際に英文を書くことも必要だし、文法の本を読むのも役に立ち ます。多読は、意図的な学習と違って、非常に気楽でできるのが最大の長所で すが、ある程度英語の基礎力ができた段階で意図的な学習をすることでさらに 力が伸びると個人的には思っています。 僕は自分自身、多読で飛躍的に英語力が伸びました。精読の必要性はなかっ たので、自分自身はやりませんでしたが、英文を書く必要はあったので、英文 を書いて英語のできる人(Nativeや英語の先生)に添削してもらったり、文法 書で文法ミスの例を学んだことは、自分の英語力を伸ばすのに非常に役だった と思っています。 「多読では、決して文法や語彙は伸びない」と主張する英語の先生も多いで すが、自分自身の経験や生徒の観察から「多読でも、文法や語彙力も伸びる」 と思いますが、一方で、「多読だけで完璧」とか「多読以外は不純」とは、全 く思っていません。 多読の有効性を自信を持って主張できる実績はだいぶ貯まってきました。で あるからこそ、「多読only」にこだわらず、多読で伸びにくい部分を補う英語 学習法についてこれから率直に議論できるのではないかと感じています。 多読を軸に、英語をより効率的に学ぶ方法をこれからも模索していきたいと 思っています。 ─────────────────────────────────── 【4】 SSSニュース (SSS英語多読研究会) ─────────────────────────────────── ■多読関連講演会・研究会のお知らせ …………………………………………………………………………………………… 5月14日(木) 東京 多読授業5年間で分かったこと 古川昭夫 今日です。多読の長所・短所をいろいろな資料を通じて解説します。多読によ る英語学習に興味のある方はぜひいらしてください。場所は、東京体育館です。 詳しくは、 [url:http://www.seg.co.jp/sss/seminar/index.html] をごらんください。 …………………………………………………………………………………………… ■2008 多読フェア 賞品を発送しました …………………………………………………………………………………………… 2008多読フェアにご応募ありがとうございました。賞品の発送が予定より、 2週間遅れましたが、5月12日発送が終了しました。今週中に届かない方が いましたら、SSSの事務局の方に連絡ください。 2009多読フェアもやっていますので、今年もふるってご応募ください。 ─────────────────────────────────── 【5】 編集後記 (しおから) ─────────────────────────────────── 上の「Dr. Seussの奇妙な世界」で、すでにかなり勝手に自分語りを書かせて いただいてしまいました。今ものすごくボロくなった"The Cat in the Hat"を 見ますと、多少ピントはズレていたかもしれませんが、早いうちからこういう ものに触れさせてくれた我が親の愛情に感謝しなければ、と思います。 先週末は母の日だったのに、しかも日帰りでいける距離なのに、実家にも帰っ ていない親不孝モノです。来週には帰るようにしないと…。 …………………………………………………………………………………………… 多読通信、次号もお楽しみに! 【第2、第4木曜日発行】 〜読める本、読みたい本をお気楽に〜 今 週 も H a p p y R e a d i n g ! ─────────────────────────────────── 多読通信に関するみなさまのご意見・感想などをお待ちしております。 ・掲示板への投稿 [url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-event&c=e&id=2108] ・多読通信アンケートフォーム [url:http://www.seg.co.jp/sss/information/formmail.html] ※アンケートフォームでいただいた質問に対するお返事を掲示板上で行う 場合があります。ご了承ください。 ─────────────────────────────────── 多読通信の過去記事&マガジン内検索 [url:http://blog.mag2.com/m/log/0000118505] ─────────────────────────────────── ※このメールマガジンは『まぐまぐ!』 [url:http://www.mag2.com/]を 利用して発行しています。 配信申込・中止・アドレス変更はこちらへ [url:http://www.mag2.com/m/0000118505.html] ─────────────────────────────────── 発行:SSS英語多読研究会( [url:http://www.seg.co.jp/sss/]) ───────────────────────────────────
▼返答