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お名前: かのん http://kanon021230.cocolog-nifty.com/
投稿日: 2008/8/30(11:26)
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SSS多読通信 第221号 (2008/8/28)
〜読める本、読みたい本をお気楽に〜
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【1】100万語通過報告 (8/4-8/24)
【2】お薦め本特集 夏がくれば思い出す (かのん)
【3】コラム シャドーイングで英語のリズムをつかもう (トオル)
【4】ニュース
【5】編集後記 編集:かのん
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【1】100万語通過報告 (8/4-8/24)
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この期間の100万語通過報告は4名でした。おめでとうございます。
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■今年は違います! アンチョビさん
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正月に「今年こそは英語をやるぞ」と目標を設定。半年と何日かで100万語
通過できました、とのアンチョビさんの報告です。「なぜか日本語の本の趣味
と違って、Heart Warmingなものがあってるみたい」と振り返っていらっしゃい
ます。そうそう、日本語読書と趣味が違うことがあるんですよね。自分でも知
らなかった新しい自分の1面を発見できた気がする。そんな意外な発見がある
のも多読の面白いところですね。アンチョビさん、これからも Happy Reading!
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-million&c=e&id=7212]
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■現在、YL3あたりを集中的に hinaさん
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hinaさんは5月から始めて、2.5ヶ月くらいで100万語を通過されたそうです。
いまはYL3あたりを集中的に読んでいる、とのこと。今までの道のりから判断し、
これからどんな本を読んでいくか方向性も定まっているご様子です。これから
も、わがままに楽しい読書をなさってくださいね。
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-million&c=e&id=7215]
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■日本語の新聞を手にする気軽さで洋書を BONANZAさん
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昨年9月から多読を開始した BONANZAさんは、226冊目、Louis Sacharの
"Holes"で100万語を通過されました。英語力が向上したかは、よく分からない
が、毎朝日本語の新聞を手にする気軽さで英語本に手が伸びるようになったこ
とに、自分でも驚くと報告してくださいました。また、BONANZAさんは、ブック
クラブを運営しはじめていらっしゃるそうです。多読仲間たちと共に、BONANZA
さんのすてきな多読ライフが続きますように。
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-million&c=e&id=7217]
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■Railway Childrenで100万語を通過 tosioさん
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tosioさんの100万語報告です。仕事が忙しかったりで停滞期間があり、3年
かかったそうです。忙しい時はお休みをしながら、自分のペースですすめてい
けるのが多読の良いところ。短期間で通過する場合とちがって、忍耐が必要だっ
たんじゃないかと思うのですが、じっくりと取り組まれた分、じんわりとご自
分の中で読んだものが熟成されているのではないでしょうか。これからもtosio
さん流に Happy Reading!
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-million&c=e&id=7224]
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【2】今号のお薦め本 夏がくれば思い出す かのん
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夏というにはそろそろ季節はずれになってきたかもしれない今日このごろで
すが…。夏の読書というと、戦争にまつわる本に手がのびてしまいます(わた
しだけかな?)。今号は、忘れてはいけない戦争の記憶にまつわる本を集めて
みました。真正面から戦争を扱ったもの、戦時下の物語、メインテーマは戦争
ではないけれど…というものまで、テイストはさまざまです。
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■The Arrival YL0.0 2語
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いきなりテーマをハズしてる気がしますが…。
移民として故国から新しい国へ移り住み、新しい暮らしを始める様子を描い
た絵本です。文字はありません。絵だけで物語が語られます。住み慣れた国を
去る事情は人それぞれ。新天地でゼロからスタート、新しい未来に向かって進
むすべての人に贈ります。ことばがない分、絵からどう感じるか、解釈するか
はあなた次第です。
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000013410]
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■The Librarian of Basra - A True Story from Iraq YL2.3 462語
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イラクの第2の都市バスラ。1000年以上の歴史があり、現在は石油製品を
積み出す港湾都市でもある。そんなバスラの図書館には700年以上前に書かれ
た古い書籍も所蔵されていた。貴重な書籍が戦争によって失われてしまうので
はないか。恐れた図書館員のAliaと友人たちは、ある夜、図書館の所蔵本をひ
そかに運び出します。
子どもたちにも理解できるようシンプルな絵と文章で描かれた、実話をもと
にした絵本です。
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000012241]
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■Erika's Story YL2.8 890語
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あの戦争が終結して55年。わたしはドイツの古都市、ローテンブルクを旅行
中にある老婦人に出会った。彼女の胸元にはダビデの星をかたどったネックレ
スがきらめいている。1944年生まれだという老婦人は、わたしに自分の生い立
ちを語り始めた。
ことばは少なめですが、古い写真を思わせる緻密なモノクロームの絵が多く
のことを語っています。犠牲者1000万人ともいわれる第2次大戦中のホロコー
スト、その悲劇を奇跡的に逃れたひとつの生命の物語を描いた絵本です。
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000010785]
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■The Snow Goose and Other Stories(PGR3) YL3.2 12,000語
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Phillip は英国の湿地にある小さな小屋でひとり暮らしをしている。片腕が
不自由な Phillip は村人ともほとんどことばを交わさない。そんな彼の心の友
は、湿地を渡る鳥たちだ。ある冬の日、Phillip の小屋にひとりの少女がやっ
てくる。少女は腕に真っ白なカナディアン・グースを抱えていた…。英国の豊
かな湿地の自然を背景に Phillip と少女の交流を描いた美しい小編、ポール・
ギャリコの代表作、Snow Gooseを含む3篇を収録したリトールド版です。
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000000768]
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■The Devil's Arithmetic YL5.5 34,348語
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Hannahはアメリカで暮らすユダヤ系の少女。ある偶然から、Hannah は精神だ
け1942年のポーランドへタイムスリップしてしまう。ちょうどおじの Samuelの
結婚式が行われるところ。式を祝う村人たちが集まるところへドイツ兵が現れた。
Hannahたちはドイツ兵の命令で、貨物列車に乗せられる…。
現代アメリカに住むユダヤ系の少女がタイムスリップによってホロコースト
を体験するお話です。現代のアンデルセンと称されるアメリカのファンタジー
作家、ジェイン・ヨーレンの作品です。
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000014545]
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■Good Night, Mr.Tom YL6.0 81,966語
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時は第二次大戦中、ある夏の日、村で、40年以上、一人暮らしを続けてきた
Tomのもとへ、ひとりの少年が連れてこられる。少年の名は William、9歳。ロ
ンドンから疎開してきたのだ。いつもなにかにおびえた様子で、暑い時期なの
に、人前ではソックスを脱ごうとしない。彼は母から虐待を受け、細い足はム
チの青あざだらけだった。
Tom と William、一見ちぐはぐな2人の共同生活、いったいどうなるんだ?
と思うのですが、これが実に実に心あたたまるいいお話なのです。戦時中とい
うことで、辛いことも起こりますが、そんな中でも健やかに成長してゆく少年
の様子がすがすがしい1冊です。
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000012530]
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■Pied Piper YL7.5 93,000語
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英国人の老紳士、Hawardが南フランスの田舎で過ごしているとき、ドイツ軍
がフランスへ侵攻をはじめた。帰国を決心した Haward は、同宿の英国人夫婦
から幼い子どもたちをいっしょに英国へ連れていってほしいと頼まれ、引き受
ける。常時であれば1〜2日で終わるはずの英国への旅は、ハプニングの連続。
Haward は幼い子どもたちと港をめざす。そんな一行に、戦禍に巻き込まれた別
の子どもたちが旅の仲間に加わってゆく。
今読むと娯楽小説として楽しめそうな作品ですが、出版当時はどうだったの
かなぁ。第二次世界大戦のさなか、1942年に出版された作品です。
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000012214]
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【4】SSSコラム 「シャドーイングで英語のリズムを身に付けよう」(トオル)
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今回は多聴を楽しくするためのコツとして、シャドーイングで英語のリズム
を身に付ける方法を紹介します。言葉を上手く聞き取るためには、その言葉の
リズムに合わせて言葉を聞き取ることが重要です。例えば、私が地方に行き、
日本語の方言を聞き取るときには一つの一つの言葉を聞き取るのではなく、
全体のリズムや流れをつかむようにします。その上でわからない言葉は聞き
返すようにすると早くコミュニケーションがとれるようになります。英語でも
リズム、イントネーションを最初につかんだほうが早く、楽しく多聴ができる
と思っています。
私の体験で言うと、以前、シャドーイングをやるために英語の音源を聞こう
としたのですが、3分も聞かないうちに眠くなってしまい何回もシャドーイング
を挫折しました。何を言っているのかさっぱりわからなくて聞くのか嫌になって
しまったんですね。シャドーイングが初めてできるようになった素材は
"Frog and Toad"だったんですが、ページの終わりに"ピー"って音が入っている
のと、FrogやToadが話したときは、said Frog. said Toad.が出てきます。
シャドーイングをやってみて、できなくても、"ピー"の後からまた始めれば
いい、わからないものをシャドーイングしていてもsaid Frog. said Toad.だけ
はシャドーイングできるのが嬉しかったです。こうやって、素材の流れが
わかると今まで続けて聞けなかった英語の音源が聞けるようになり、そのうち
シャドーイングもできるようになりました。
シャドーイングはテキストをみないで、聞こえてきた音をそのまま口から
出そうとするので、リズム、イントネーションに集中できます。1分とか3分
とか短い時間シャドーイングするのではなく、10分以上できるだけ長い時間
続けてシャドーイングするほうがいいと思います。短い時間だと子音や母音の
発音を意識していて、リズムやイントネーションに集中できないからです。
また同じ素材を何回も繰り返してシャドーイングすると、リズムを覚えて
しまい、子音や母音の発音を意識するようになってしまうので、どんどん違う
素材をシャドーイングするようにしたほうがいいです。
英語の素材の選び方ですが、素材は1つだけでなく、自分にちょうどいいもの、
速くてついていくのがやっとのもの、簡単に聞けるものを組み合わせることで、
遅いものから速いものまでリズム、イントネーションに対応できるようになり
ます。リズムがつかめるようになって、多聴が楽しくできるようになりました。
英語のリズムをつかむようにシャドーイングしてみてください。もっと楽しく
多聴ができると思います。
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【4】SSSニュース SSS
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■多読講演会 セミナー イベントの予定
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8月28日 松山 楽ラク魔法の英語学習法 (酒井邦秀)
9月14日 新宿 絵本からはじめる多読学習法 (古川昭夫)
9月27日 田原 多読で英文読書を楽しもう(西澤一)
上記の詳細は、下記でご確認ください。
[url:http://www.seg.co.jp/sss/seminar/index.html]
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■『大人のための英語多読入門』発刊 佐藤まりあ著 酒井邦秀監修
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『大人のための英語多読入門』が8月26日、コスモピアから発行されました。
「50代からの人生を変える!」ための英語多読のすすめ。60歳から80歳までの
20年で、自由に使える時間はざっと計算して7万時間。小学校から大学までの
全科目の授業時間の3倍に相当します。この時間を多読で有意義に使いたい方
のための多読入門書です。全国の有名書店で販売中です。
[url:http://www.amazon.co.jp/dp/4902091607/sss-22/]
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■『ペインクリニックでいろいろな病気を治せます』発刊 河手眞理子著
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SSS創立メンバーであり、マリコのハンドルでお馴染みの河手眞理子さんは、
本職は、ペインクリニックの院長です。最近、保険同人社から、ペインクリ
ニックの入門書を出版されました。痛みで悩まれている方、ご一読ください。
[url:http://www.amazon.co.jp/dp/4832703722/sss-22/]
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■『多聴多読マガジン』が「私のお薦めの1冊」原稿を募集
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多聴多読マガジンでは、2008年12月号で、多読で出会った 「私のおす
すめ、とっておきのこの1冊」原稿を募集しています。詳しくは、
[url:http://www.cosmopier.com/event3.html]
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■SSS英語多読研究会に改称します
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みなさんから、掲示板を通じて、熱い意見を寄せていただきました。
9月1日から、SSS英語多読研究会に変更しますので、これからも、よろ
しくお願いします。
(担当 古川昭夫)
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【5】編集後記 (かのん)
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8月もあとあとわずか。みなさんはどんなお休みを過ごされたのでしょうか。
わたしは先日、姪の吹奏楽コンクールを見に行ってきました。広いステージの
上でわきめもふらず集中して演奏している様子は、普段のんびりした姪とは大
違い。仲間たちと力をあわせて、力を出すべきときにきちんと力を出せる様子に、
熱い拍手を送りました。
オリンピックも中学生のクラブの大会も、根っこは同じですね。ひとつの大
会が終わったら、次の目標へ向かって心機一転です。
9月1日からSSS英語学習法研究会が、新名称「SSS英語多読研究会」
になるそうです。この名前もあと数日。こちらも心機一転です。
あ、多読通信はこれまでどおり続きます。今後もご愛読くださいますよう、
よろしくお願いいたします。
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多読通信、次号もお楽しみに! 【第2、第4木曜日発行】
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・掲示板への投稿
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-event&c=e&id=2108]
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※アンケートフォームでいただいた質問に対するお返事を掲示板上で行う
場合があります。ご了承ください。
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多読通信の過去記事
[url:http://blog.mag2.com/m/log/0000118505]
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※このメールマガジンは『まぐまぐ!』 [url:http://www.mag2.com/]を
利用して発行しています。
配信申込・中止・アドレス変更はこちらへ
[url:http://www.mag2.com/m/0000118505.html]
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発行:SSS英語学習法研究会( [url:http://www.seg.co.jp/sss/])
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