SSS多読通信 第219号 (2008/7/24)

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1013. SSS多読通信 第219号 (2008/7/24)

お名前: 古川@SSS http://www.seg.co.jp
投稿日: 2008/7/24(01:06)

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        SSS多読通信 第219号 (2008/7/24)

        〜読める本、読みたい本をお気楽に〜

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【1】100万語通過報告 (7/7-7/21)           古川
【2】多読通信お薦め本特集   音源付き絵本紹介     古川
【3】SSS コラム        読む速さは人それぞれ  ジアス  
【4】SSSニュース                  SSS
【5】編集後記                     あきお

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【1】100万語通過報告(7/7-7/21)
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この期間の100万語通過報告は3名でした。おめでとうございます!
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■ GRのみで100万語!                Fightersさん
……………………………………………………………………………………………
4/22にPGR0でスタートし、7/10にMGR4の"The Eye of the Tiger"で100万語を
通過されたFightersさん、おめでとうございます。やさしくて長い文をスピー
ドを上げて読む力がつき、意味の固まりをとらえて読めるようになったとのこ
と。「3年後に1000万語」を目指して、楽しく、多読を続けてくださいね!
http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-million&c=e&id=7185
……………………………………………………………………………………………
■ 100万語通過で、英語がますます好きに!         とろろんさん
……………………………………………………………………………………………
ブッククラブに通い、ORTやらGR(YL2〜3)を片っ端から読み、合間に児童書
にも手を出す…という感じで、コツコツと語数を積み重ね、100万語を無事通
過されたとろろんさん。100万語読んで、英語がますます好きになり、英語に
触れたり、洋書売り場に行くと「萌え」るようになったそうです。
英語で萌えるようになるのは理想的ですね!
http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-million&c=e&id=7196
とろろんさんは、みゅーさんとして、ブログも書かれています。
より詳しくは、こちらもご覧ください。
http://restartenglish.blog.shinobi.jp/
……………………………………………………………………………………………
■ CER3の「The House By The Sea」で100万語通過!      吉良さん
……………………………………………………………………………………………
生命科学系の学生で、英語の力をつけたい、科学論文が読めるようになりたい
と思って多読を始めた吉良さん、論文や教科書の内容の論文の読速が上がった
りはしなかったそうですが、科学雑誌に載っている記事などにおいては、その
理解度は格段に向上したそうです。読もうとする意欲が生まれたこと自体が、
多読の大きな成果ですね。理系の学生には、多読は本当に福音だと思います。
私(古川)の学生時代に多読があったら、まったく違う「英語人生」だったで
しょう(笑)。理系の学生でも気軽に楽しめるのが多読による英語学習なので、
図書館にもGRがはいるといいですね。
http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-million&c=e&id=7197
……………………………………………………………………………………………
さて、今号の対象期間の通過者は、上記3名でしたが、3月1日に、「はじめ
まして」の掲示板に、「はじめまして&100万語通過報告」をされた、主観の新
茶さんの100万語通過報告を以前見逃していたので、今回、紹介させていただ
きます。担当の編集委員の方は、「100万語通過報告」の掲示板を見て、こ
のコーナーを執筆しています。「はじめまして」の投稿の方にあった場合、そ
れをチェックするのは、私の担当となっていますが、その時期は、仕事で忙し
い時期であったため、見逃してしまいました。この場でお詫びし、改めて、
紹介させていただきます。なお、「はじめまして」での100万語報告は、そのよ
うな理由で、今後も、見落とすことがありますので、今後も、できるだけ、
100万語報告は、「100万語通過報告」の掲示板でお願いします。
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■ Charlie and the Chocolate Factoryで100万語通過! 主観の新茶さん
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昨年11月14日に多読を開始し、67日後の1月29日に、100万語を通過されたそう
です。おめでとうございます。おっしゃるように「精神疾患に悩み,あるいは,
肉体的苦痛に喘ぎ,あるいは,食べるだけの収入しかなく,あるいは,仕事そ
の他に忙殺され、あるいは,本を読む空間がなく,あるいは,脅され,邪魔さ
れ,人間関係に疲弊するなどの環境にあれば,多読どころではないだろう。」
というのは本当だと思います。多読で癒されている私たちは本当に幸せですね。
読書の仕方は、人それぞれです。私(古川)は、多読図書は気楽に読む派なの
で、これ以上の論評は控えます。
http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-debut&c=e&id=6495
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【2】今号のお薦め本 音源付き絵本紹介             古川
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今回は、効果音が楽しく、感情をこめて朗読している音源が付属している絵本
を紹介します。大人も子供も共に楽しめます!
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■ Eat Your Peas
  Kes Gray & Nick Sharratt YL 0.8-1.2 506 words
……………………………………………………………………………………………
豆が嫌いなDaisyと芽キャベツが嫌いなお母さんは似たもの親子。お母さんは、
豆を食べるなら、プリンをあげるといって、Daisyに、何とか食べさせようと
しますが、、、。ママが、どんどん賞品をつり上げていくのが面白いです。
絵は、Jacqueline Wilsonの著書での挿絵でみなさんにおなじみの Nick
Sharratt さんです。
http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000014474
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■ Tell Me Something HAPPY Before I Go to Sleep
Joyce Dunbar & Debi Gliori YL 1.0-1.4 633 words
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ウサギのWillaは疲れて寝ようとおもいますが、寝付けません。悪夢を見るの
が怖くて眠れないのです。背景の音楽が楽しく、ほのぼのしたお話をリラック
スして楽しんでください。眠る前に読む本としても最適(!?)です。
http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000014475
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■ Pumpkin Soup
Helen Cooper YL 1.2-1.4 788 words
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猫さんと、リスさんと、アヒル君は、大の仲良し。3人は、毎日、Pumpkin
Soupを作っています。しかし、ある日、アヒル君が、「僕にスープを混ぜさせ
て」と言ったことから争いに。そして、アヒル君は家出してしまいます。
あなたは、アヒル君派?、リスさん派?(笑)
http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000014476
……………………………………………………………………………………………
■ Faster, Faster, LIttle Red Train
Benedict Blathwayt YL 0.8-1.2 550 words
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Adventures of the LITTLE RED TRAIN シリーズの1冊です。新鋭の特急列車
が故障し、旧型の蒸気機関車が代わりをつとめることになりました。乗客は、
みな、本当にこの列車で定刻につくのか不安です。CDの録音が効果音と音楽
満載で、機関車の躍動感が味わえます。
http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000014477
……………………………………………………………………………………………
■ Elmer and the Lost Teddy
David Mckee YL 0.8-1.2 550 words
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カラフルなパッチワーク模様のゾウのElmerシリーズの1冊です。Teddyをなく
した赤ちゃん象のために、Elmerは、自分のTeddyを貸して、なくなったTeddyを
探しにいきます。赤ちゃんの泣き声、森の鳥の声などの効果音が豊かで、大人
も癒されるCDです。
You don't have to be different to be special.
All teddies are special, especially your own.
いい言葉ですね。
http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000014478
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■ All Pigs are Beautiful
Dick King-Smith & Anita Jeram YL 1.4-1.6 550 words
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Babe - the Sheep Dog の作者である、Dick King-Smith による、珍しい、
Non Fictionの絵本です。ブタは、清潔好きで頭の良い動物です。ぜひ、この
絵本で本当のブタを知ってください。
http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000014480
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【3】SSSコラム 「読む速さは人それぞれ」           ジアス
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 つい最近、わが家で同じ本を4人がほぼ同じ時期に読む、という珍しいこ
とがありました。その時に面白い発見をしたので、今日はその話をします。

 読んだ本は英語じゃなくて、日本語のコミック「DEATH NOTE」です。一昨
年に連載が終了し、その後アニメ化・映画化されたのでご存知の方も多いと
思いますが、ひょんなことから嫁さんが先々週に全部で12巻大人買いしまし
た。すると嫁さんも子供たちも先を争うように、テレビもつけずに夢中で読
んだらしく、それを聞いて私も読み始めたら面白い!札幌に帰っている間に
読み切れなかったので、後半は東京に持ち帰って最後まで読みました。

 知らない方のために補足しておくと、「DEATH NOTE」は、そのノートに名
前を書くと書かれた人が死ぬという死神のノートを軸に、ノートを使って犯
罪者を裁き新世界を築く野望を抱いた男と、それを大量殺人犯として追う探
偵との戦いの物語です。相手の裏の裏の裏まで読みあう壮絶な心理戦が展開
し、コミックですが話が複雑で文字が多いと有名で、読み飛ばすのは簡単で
はありません。

 面白かったのは、この本の読み方が2人の娘の間で全く違ったことです。
それを発見したのは嫁さんで、「上の娘(中1)は50%理解できればよいぐらい
の感じでどんどん読んでいるけれど、下の娘(小4)は120%理解したいみたい
でじっくり読んでいる。私は70%ぐらいかなあ。結末を知りたくてどんどん読
むけど、上の娘の速さにはかなわなかった。」ということでした。そこで上
の娘に聞くと、「きっと何度か読むから最初はざっと話の筋を知りたいし。
字が多くて大変だったけど2回目はもっとじっくり読むと思うよ。」という
答えが返ってきました。
 つまり、上の娘は再読前提で全体を俯瞰することを優先しているというこ
とで、国語の長文問題や新聞・雑誌などで有効な読み方をすでに身につけて
いるということです。一方、下の娘は登場人物の心の動きなどを細かく読み
ながら一度で物語を理解したかったみたいです。

 ところが、児童書を読んでいる時はこの読み方とは違い、上の娘はじっく
り読んでいて、下の娘の方が同じ本でも読速が速いことが多いというから面
白いんです。マンガは再読するにしても気になる部分をすぐに探してそこだ
け読むことができるけど、小説でそれをするのは難しく、章の頭とか物語の
最初から読み返さないとわかりにくいと思います。上の娘の読み方は私の読
み方に近く、ざっと読むものとじっくり楽しむものを区別して読んでいるの
に対し、下の娘は発展途上というか、彼女の読む小説は常に姉を追いかける
ようなキリン読みだからのことが多いからだと思います。だから本の難易度
で読む速さが変わるのでしょう。下の娘は、時間をかければ自分が理解でき
そうかということを意識しながら読む速さを変えているとも考えられます。
「DEATH NOTE」の場合はマンガで絵が助けになるので、理解できると判断し
たのでしょう。

 ちなみに嫁さんは「小説はもっと速くて50%ぐらいの理解度で結末を急ぐ
読み方だけど、DEATH NOTEは読み飛ばすと訳がわからなくなって、時間がか
かった。」そうです。自他共に認めるせっかちで、考える前に体が動く人な
のでわかるような気がします(笑)。仕事の難しい本以外、何かをじっくり読
んでいるのを見たことがありません。

 こうして考えると、同じ本を読む速さも人によって個性があり、さらには
その本をどのように読みたいか、という意識によっても読む速度は変わると
いうことです。
 英語の本を読むときでも、自分が楽しんでじっくり読みたいのか、どんど
ん飛ばし読みしてでも結末を急ぎたいのか、それを同じ尺度で測れるわけで
はないということですね。ましてや他人との比較は意味がないということに
なります。

 え?私はどうだったのかって?
 再読の時間はなさそうなので一度で理解しようとして読んでましたね。で
も、実は13巻という全体の解説本があって、それを読むと自分が見落として
いたことがあって、気になったのでもう一度読んでます。それぐらい、ハマ
っちゃいました(笑)。
                                
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【4】SSSニュース                     SSS
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■多読講演会 セミナー イベントの予定
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8月16・17日 新宿 多読による英語教育ワークショップ (日本多読学会)
8月24日   大阪 Native向けの絵本から多読を始めよう!(宮下いづみ)
8月28日   松山 楽ラク魔法の英語学習法 (酒井邦秀)
9月14日   新宿 絵本からはじめる多読学習法 (古川昭夫)
上記の詳細は、下記でご確認ください。
http://www.seg.co.jp/sss/seminar/index.html
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■SSS英語多読研究会に改称します
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みなさんから、掲示板を通じて、熱い意見を寄せていただきました。NPO
設立準備委員会において、SSS英語学習法研究会から、SSS英語多読研究
会に改称することを決めました。ウェブページも、これから、変更作業を始め
ます。なお、「英語学習の名前を消さないで」という声も多数寄せられたこと
を考えて、SSSのトップページには、「英語学習」の表現を残したいと思い
ます。これからも、SSS英語多読研究会をよろしくお願いします。
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【5】編集後記                       (あきお)
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東京は滅茶苦茶暑いです。地球温暖化の影響のせいか、子供の頃より、さらに
暑くなってきたような気がします。DEATH NOTE は、私も"Mangaで楽しく英語
を学ぶ"の執筆中に、私も英語版を大人買いしてしまいました。結構難しいと
思うのですが、中学2年生でもマンガおたくの子供たちは、しっかりと読んで
しまいます。それでは、 H a p p y R e a d i n g !
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    多読通信、次号もお楽しみに! 【第2、第4木曜日発行】

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http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-event&c=e&id=2108
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※アンケートフォームでいただいた質問に対するお返事を掲示板上で行う
場合があります。ご了承ください。
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※このメールマガジンは『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/を
利用して発行しています。
配信申込・中止・アドレス変更はこちらへ
http://www.mag2.com/m/0000118505.html
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発行:SSS英語学習法研究会( http://www.seg.co.jp/sss/)
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