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278. Beverly Cleary ラモーナとヘンリーの本について
お名前: 久子
投稿日: 2004/1/17(23:26)
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こんばんは 久子です。
アメリカの児童文学作家のBeverly Clearyの代表的なシリーズHenry Huggins Series と
Ramona Quimby Series について簡単にまとめてみました。
Henry Huggins Series と Ramona Quimby Series は、同じ世界のお話です。
Huggins家とQuimby家は近所で HenryとBeezusが友達という設定になっています。
オレゴン州に住む元気な男の子Henryの日常を描いた楽しいお話Henry Hugginsは
Beverly Cleary の最初の作品です。その中でHenryの友達Beezusの妹として
Ramonaは登場します。ですから最初はRamonaはHenry Huggins Seriesの脇役の
一人でした。きかん坊でめちゃくちゃなことをするけど憎めないRamonaの人気が
高くなったのか、後に彼女が主役の本が多数書かれれました。これらは
Ramona Quimby Seriesと呼ばれ、Henryが主人公の本はHenry Huggins Seriesと
呼ばれています。
最初のHenry Hugginsは1950年、最新のRamona's Worldは1999年と約50年に
渡って書きつづけれており、大変に人気のあるシリーズです。
Ramona and her FatherとRamona Quimby,Age 8はニューベリー賞オナーブックです。
ただし物語の中では、5,6年しか時間はたっていません。
初期のころの古き良きアメリカ的なお話から、失業や共働き、禁煙など
比較的新しい話題が盛り込まれたお話へと変遷しています。
登場人物がアメリカの中産階級の白人がほとんど、登場人物の家庭が深刻な
問題を抱えているケースがほとんど無いなど、ちょっと設定が古いところが
ありますけど、いつの時代にも共通の子供たちの世界が良く描かれており、
ユーモアたっぷりの文章は非常に読みやすいと思います。
(YL3.5〜4.0 20000語前後 挿絵が所々にあります)
1 Henry Huggins (1950年)邦題:がんばれヘンリーくん
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/sss/sssrev.cgi?cmd=review&bid=S101910]
2 Henry and Ribsy (1954年)邦題:ヘンリーくんとアバラー
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/sss/sssrev.cgi?cmd=review&bid=S102499]
3 Henry and Beezus (1952年)邦題:ヘンリーくんとビーザス
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/sss/sssrev.cgi?cmd=review&bid=S103118]
4 Beezus and Ramona (1955年)邦題:ビーザスといたずらラモーナ
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/sss/sssrev.cgi?cmd=review&bid=S102496]
主人公はBeezusで妹との関係に悩む姉の心情が綴られます。
5 Henry and the Paper Route (1957年)邦題:ヘンリーくんと新聞配達
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/sss/sssrev.cgi?cmd=review&bid=S103222]
6 Henry and the Clubhouse (1962年)邦題:ヘンリーくんと秘密クラブ
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/sss/sssrev.cgi?cmd=review&bid=S103223]
7 Ribsy (1964年)邦題:アバラーのぼうけん
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/sss/sssrev.cgi?cmd=review&bid=S103224]
Henryの愛犬Ribsyが主人公です。この本を読まなくても大丈夫です。
その後の本にこの本の内容は影響ありません。
8 Ramona the Pest (1968年)邦題:ラモーナは豆台風
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/sss/sssrev.cgi?cmd=review&bid=S102631]
9 Ramona the Brave (1975年)邦題:ゆうかんな女の子ラモーナ
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/sss/sssrev.cgi?cmd=review&bid=S102655]
10Ramona and her Father (1977年)邦題:ラモーナとおとうさん
ニューベリー賞オナーブック
ボストングローブ・ホーンブック賞オナーブック
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/sss/sssrev.cgi?cmd=review&bid=S102541]
11Ramona and her Mother (1979年)邦題:ラモーナとおかあさん
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/sss/sssrev.cgi?cmd=review&bid=S102542]
12Ramona Quimby,Age 8 (1981年)邦題:ラモーナ、八歳になる
ニューベリー賞オナーブック
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/sss/sssrev.cgi?cmd=review&bid=S102926]
13Ramona Forever (1984年)邦題:ラモーナとあたらしい家族
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/sss/sssrev.cgi?cmd=review&bid=S102495]
14Ramona's World (1999年)2003.1現在 未訳
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/sss/sssrev.cgi?cmd=review&bid=S103451]
Henry Huggins Series:1、2、3、5、6、7
Ramona Quimby Series:4、8、9、10、11、12、13、14
出版順に読んだ方が楽しめますが、各本とも最初の1,2ページで設定を
説明しているので、一冊だけ読んでもまったくわからないということは
ありません。
男の子が主人公の本がお好きな人はHenryが主人公のHenry Huggins Seriesだけ、
女の子が主人公の本がお好きな人はRamonaとBeezusが主人公のRamona Quimby Seriesだけ
読んでも大丈夫です。
その他(関連本)
The Ramona Quimby Diary (1991年)
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/sss/sssrev.cgi?cmd=review&bid=S103270]
2003.1現在 絶版です。
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