[掲示板: 〈過去ログ〉児童書紹介と書評登録依頼・訂正の広場 -- 最新メッセージID: 411 // 時刻: 2024/11/23(10:58)]
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みなさん、こんにちは。KYOです。 今は高校生の子供たちが小さいころ(つまり10〜15年ほど前)お気に入りだったり、 ふと見つけておもしろかったりした本を紹介させてください。 ちょっと古めのものなので、今だと本屋の棚には並んでいなくて目に触れる機会が少ない本ではないかと思います。 アマゾンだと比較的簡単に手にはいるようです。 1) Title:Horace 2) Author: Holly Keller 3) 出版社名:Harpercollins Childrens Books 4) ISBN: 0688098312 5) 出版年: 1991 6) ページ数: 32 p 7) 推定レベル: レベル1 8) 推定語彙レベル: ? 9) 推定総単語数: 700 10) 評価: ★★★★★ 11) 書評: ホラスは養子ですが、お父さんもお母さんもとてもかわいがってくれています。 でも、家族も親戚も縞模様の毛皮なのに、自分だけが斑点のある毛皮なのが気になります。 せっかく開いてもらった誕生日のパーティもなんだか楽しめないのです。 翌朝、ホラスは自分に似た家族を探しに家出をします。 異なる人種間の養子縁組が珍しくないアメリカらしいお話です。 お母さんが毎晩寝る前に、"We chose you when you were a tiny baby because you had lost youre first family and needed a new one. We liked your spots, and we wanted you to be our child"と語っても、 自分に似た存在を求めてしまう子供の葛藤がさらりと書かれていて、 それでいて読むほうは涙涙になってしまう作品。 読み聞かせようとすると、最後は喉が詰まって読めなくなることうけあいです。 1) Title: I Want My Potty 2) Author: Tony Ross 3) 出版社名: Kane Miller Book Pub 4) ISBN: 0916291081 5) 出版年: 1986 6) ページ数: 25 p 7) 推定レベル: レベル0 8) 推定語彙レベル: ? 9) 推定総単語数: 300 10) 評価: ★★★★ 11) 書評: リトルプリンセスはもうオムツにうんざり、pottyで用を足すことになります。 最初は大嫌いだったpottyがとっても気に入ってしまいます。 でもある日お城のてっぺんで夢中で遊んでいると……。 トイレット・トレーニングをする時期のお子さんにぴったりの一冊です。 ちゃんとpottyが使えると、家臣から"the little princess is clever and will grow up to be a wonderful queen" とほめられるのがなんとも王室らしい(?) ユーモラスな絵とストーリーの組合せが楽しい絵本です。 1) Title: Sally and the Limpet 2) Author: Simon James 3) 出版社名: Candlewick Pr 4) ISBN: 0763617156 5) 出版年: 2版 2002 6) ページ数: 32 p 7) 推定レベル:レベル0 8) 推定語彙レベル: ? 9) 推定総単語数: 400 10) 評価: ★★★★ 11) 書評: ある日曜日、海岸で遊んでいたサリーは大きなカサガイ(limpet)を見つけます。 岩から引き離そうと引っぱっているうちに貝はサリーの指にぴったりくっついてしまいました。 お父さんもお兄さんもうんうん引っぱりますがとれません。学校に行くと友だちがはずそうとします。 お医者さんに連れて行かれたサリーは、もう嫌になって海に向かって駆け出します。 ほのぼのとした絵がなんともかわいい絵本です。 サリーはとってもやさしい子で、心温まる結末がうれしく、何度も読み返したくなります。 1) Title: Let's Be Enemies 2) Author: Janice May Udry, Maurice Sendak(絵) 3) 出版社名: Harpercollins Childrens Books 4) ISBN: 0064431886 5) 出版年: Reprint 版 1988 6) ページ数: 32 p 7) 推定レベル: レベル0 8) 推定語彙レベル:? 9) 推定総単語数: 200 10) 評価: ★★★★★ 11) 書評: ジェームズとジョンは大のなかよし、でもある日ジョンはジェームズがだいっ嫌いになり、君なんかとは絶交だと言い出します。 『かいじゅうたちのいるところ』などで有名なモーリス・センダックの絵がとにかくすばらしく、本当に何度読んでも読みあきません。 親友とちょっとしたことでけんかしてしまい、相手のことをいろいろあげつらうんだけれど、でもまた仲良くしたい ——子供のころきっと誰でも味わった気持ちを思い出させてくれる名作です。 邦訳は『きみなんかだいきらいさ』(冨山房) 1) Title: Mr. Rabbit and the Lovely Present 2) Author: Charlotte Zolotow, Maurice Sendak(絵) 3) 出版社名: Harpercollins Childrens Books 4) ISBN: 0064430200 5) 出版年: 1977 6) ページ数: 40 p 7) 推定レベル: レベル1 8) 推定語彙レベル: ? 9) 推定総単語数: 700 10) 評価: ★★★★ 11) 書評: お母さんの誕生日のプレゼントに困った女の子は、ウサギさんに何がいいかしらと相談します。 お母さんは赤が好き、それなら、赤い何がいいだろう ……赤、黄色、緑、青の色をしたすてきなプレゼントを二人は考えていきます。 たとえば黄色いプレゼントだったら何がいいかなと子供と考えながら楽しめる絵本。 モーリス・センダック描く、ふうわりとした柔らかな色合いの森の絵がひき込まれるような美しさ。 何度も似たフレーズが繰り返されるストーリーとのマッチングも絶妙です。 邦訳は『うさぎさんてつだってほしいの』(冨山房) 12) 推薦者のハンドルネーム:KYO 以上5冊です。すでにもう紹介があったり(書評ページで確認はしたのですが)、 不備な点があったりしたらどうぞ教えてください。
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