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978. Max Weber, The Protestant Ethic and the Spirit of Capitalismが読めたので記念投稿です。
お名前: 間者猫 http://www.k2.dion.ne.jp/~spycat
投稿日: 2007/7/16(21:08)
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御無沙汰しています。間者猫です。
去年の10月の4周年報告以来の投稿です。
半年に1回ぐらいは投稿をしようと思っていたのですが、
ちょうど3月がものすごく忙しかったので、のびのびになってしまいました。
中途半端な報告ですが、念願の書(英訳版ですが)、
Max Weber, The Protestant Ethic and the Spirit of Capitalism
が読めたので、記念の投稿です。
主に前回投稿以降に読んだ本のレビューを書いています。
ネタバレを含んでいますので、気になる方は読まないようにお願いします。
前回投稿以降は文学作品を読もうと意気込んだのですが撃沈続きで、
やはり慣れ親しんだミステリーを読む事にしました。
また英語と日本語と同じ感覚で読めているかどうかのひとつの尺度として
Stephen King, The Gunslinger で読速実験を行いました(遊びです、本気にしないように)。
まあとにかく、本を読めないというのは自分の英語力のなさではなく、
背景知識のなさだというのが分かってきたので、読める本を楽しく読んでます。
みなさまもHappy reading!
■Max Weber, The Protestant Ethic and the Spirit of Capitalism
語彙は難しいですが、意外と読みやすかったです。それなりに理解出来ました。
イギリスの宗教改革の知識があれば、かなり楽に読めるのではないかと想います。
”Notes”として文末に100ページ以上(しかも字が小さい)あるのですが、
辞書引きと同じで、流れを止めるのが嫌なので今回はパスしました。
まあ気が向いたら読みます。
まさか読めると思っていなかったので、読み終えた今、ホント嬉しいです。
多読法を教えてくれた酒井先生ありがとう。
もちろん、仲間のみんなにもとても感謝しています。
念願の本が読めてホント嬉しいです。みんなありがとー。
■Stephen King, On Writing: A Memoir of the Craft ★★★★☆
キングの小さい頃の話、作品と実生活の話、
交通事故の話など、ファンにはたまらない本です。
でも一番良かったのは”Toolbox”。
何度でも、辞書(英英)引きながらでもいいからじっくり読みたい、
そう思わせます。本当に勉強になりました。
■F.Scott Fitzgerald, The Great Gatsby ★★★★☆
Gatsbyが撃たれるのは知っていたのですが、
最後の最後に明らかになる”I told him the truth,”、吃驚です。
女は愛よりも金を選び、男は金で愛が買えると思った。
まさに”浜田省吾:丘の上の愛”です。
語彙はちょっと難しかったですが読みやすかったです。
■Ira Levin, A Kiss Before Dying ★★★☆☆
Kingshipの三姉妹が、
一人の男の毒牙に次々とかかっていく話です。
全ては金のために巧妙に仕組まれた罠だったわけです。
しかしこの3姉妹はバカタレですわ、ホンマ。
GRで読んで話の筋は知っていたので、
ハラハラドキドキ感はあまりなかったです。
ちょっと語彙が難しめだったですが、まあまあでした。
■Jeffrey Archer, Kane & Abel ★★★★★
男は馬鹿ですな。
つまらぬ意地のために家族をも犠牲にする。
ネタバレになるから書きませんが、
42章はたまらんです。
バスの中で読まなくて良かったよ。
この本は読みどころ満載。いい本読んだよ。
■James Ellroy, The Black Dahlia ★★★☆☆ Level9-10
身体を2つに切り裂かれたBlack Bahliaの犯人を捜すLee BlanchardとBucky Bleichert。
知っている事実の一部を話したり、嘘をついていたり、
話がつかみにくいですが、
話が掴めてくると結構重い話です。
登場人物が多かったし、それぞれ関係が複雑に絡みあっているので、
一覧表があればよかったですね。
”James Ellroy, The Black Dahlia(CD Unabriged)”でおさらいです。
■Michael Connelly, The Lincoln Lawyer ★★★☆☆
途中”かなり読み違いしてるかな?”と思ったのですが、
面白かったです。
Rouletの裁判が終わってからはもう一気の展開。
最後犯人は”え、えーっ、マジで〜〜〜”。吃驚した。
流石コナリー、うまいわ。
■George Orwell, Animal Farm: A Fairy Story ★★★★☆
平等を掲げ、農夫を追い出した動物たちですが、
だんだんと理想とは裏腹の世界へ。
自分達の都合のいいように
だんだんThe Seven Commandmentsを変えていく有様は
特権階級層がいかにインチキかを教えてくれます。
労働者による革命が新たな特権階級層を生み出し、
独裁体制へすり替えられていく過程を見事に描いた素晴らしい1册です。
英語は結構読みにくかったです。
イギリス英語だからかな?
レベル7だと思って読むとヘコむかもしれません。
■Michael Ende, Momo ★★☆☆☆
ちょっと読みにくかったです。
話も分かるし、作者の言いたいことも分かるんですが、
やっぱり大人になってしまったせいか、
Momoと同じ視線には立てないですねえ。
そういう意味で主人公に同化できない。
児童書の苦手な理由のひとつです。
あと児童書は基本的に”いじめ”と”いじめの克服”が
主題になっっている話が多いので、それも苦手です。
■Thomas Harris, Red Dragon ★★★★☆
猟奇殺人犯Dolarhyde(不幸な生い立ち、読んでいてツライ)が盲目の美女に出会うことにより、心を開いていくが、Red Dragonにあらがいながらも支配され、最後は自殺、炎上という、おとぎ話(映画シザーハンズを思い出しました)のような話でした。
文章自体は読みやすいと思いますが、ちょっと語彙が難しかったです。
■Thomas Harris, Black Sunday ★★☆☆☆
アメリカとイスラエルに報復するために
ブラック・セプテンバーが、スーパーボウルにやってくる大統領を暗殺しようとする話です。
最後の20ページぐらいは面白かったですがイマイチでした(映画だと面白いかも)。
結構難しかったからかもしれません。
アラブ側の描き方がデミルぐらいの視点があれば良かったと思うのですが。
■Thomas Harris, Hannibal ★★★★★
かなり難しかったですが面白かったです。
Stephen Kingが絶賛する気持ちも分かりますわ。
最後は”Roald Dahl, The Wonderful Story of Henry Sugar and Six More”に収録されている
”The Boy Who Talked with Animals”を思い起こさせる終わり方で余韻の残る作品でした。
またしばらくして読み返したい一冊です。
■Thomas H. Cook, Mortal Memory ★★★★★
父親に家族を惨殺され一人生き残った少年Stevie。
やがてStevieも家族を得、幸せに暮しているが、
ある時、本を書きたいという女性Rebeccaが現れ取材を受ける事に。
過去の事件の真相がRebeccaとのインタビューを重ねるうちに
徐々に明らかになっていくが・・・。
ちょっとした誤解から崩壊していく家族と悲劇。やるせなさが残ります。
チャンドラーのある作品を彷佛させるような話でした。
Thomas H. Cookは作品によってはかなり消化不良になったりしますが、
独特の色彩感覚が大好きで、文体も素晴らしいです。
■Dean R. Koontz, One Door Away from Heaven ★★★☆☆
これまで読んだ洋書の中でもかなり難しかったし、おまけに長かった。
話が2本立てで進んでいき、しかもかなりゆっくりの展開なので、
”なんで読み始めたのかなあ?”などと自問自答してました(笑)。
とはいえ、最後よかったです。
■Stephen King, The Gunslinger ★★★★★
読速実験終了。
304ページを362分で読みましたので
50000/362=138words/分です。
ちょっとゆっくりめでしたね。
邦訳が310分で読了しているので、
この差52分を長いと見るか、短いと見るかで評価は分かれますね。
(比べる事に意味があるかどうかは問わないでね、あくまで遊びですから。)
まあ自分としては同じ感覚で読めているので良しとしましょう。
■Stephen King, The Drawing of the Three ★★★★★
久しぶりにのめり込むように読みました。
最初にRolandの指が食いちぎられて銃が使えなくなり、
どうなることやらと思いましたが、さすが巨匠。うまいですわ。
ホンマ面白かったです。
Dark Towerは全7巻なので
最後まで読めるかどうか分かりませんが、いける所まで行くつもりです。
よしっ、次は”Stephen King, The Waste Lands” だ。
■Stephen King, The Waste Lands ★★★★☆
Book Oneは結構面白かったですが、
Rolandご一行がLudに着いてからは???でした。
特に話のキーになっているRiddleの意味が分からず???でした。
読了後、英英辞書引きました。Riddleって”なぞなぞ”ですな。
なぞなぞ対決???、よく分からんなあ。
きっと4巻の最初でおさらいしてくれるはずなので、
気にしないで読みましょう(笑)。
■Thomas Harris, Hannibal Rising ★★★☆☆
最初は”なんか力入ってないなあ”と思っていたのですが、
ラスト100ページからは”流石、ハリス!”と思わせる展開です。
まあ結果が分かっているので、ちょっと乗れなかったりするのですが(笑)。
ハンニバルの少年から青年期までの話なので、
Red Dragonへの繋ぎとして2册ぐらい書くんじゃないでしょうか。
■Harlan Coben, Gone for Good ★★★★☆
最後の最後まで引っ張てくれますなあ。
ホンマ吃驚したなあ。
読みやすかったけど、話がややこしいのと
ちょっと語彙が難しめだったような気がします。
▼返答