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お名前: 久子
投稿日: 2007/7/1(21:38)
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こんばんは、久子です。
前回の ヒストリカル・ロマンス作家 の作品紹介 [url:kb:833] から半年経ちましたので
その後に読んだ本の紹介です。
主にタドキスト大会で紹介した本[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-news&c=e&id=763]の
関連作を中心に読みました。期待のとおり 面白かったもの、外れたもの いろいろでした。
Mary Balogh の Simply Love が、あまりにも良くて その後 何を読んでも 今ひとつ。
読んでは投げが続き、新しい本に手を出す気力がなくなりました。
このところは、確実に楽しめる本をということで、面白かった本の再読が中心になってます。
半年分の紹介にしては、冊数が少ないと思います。
注意:
ネタバレがないように注意してますが、いかなるネタバレもいやと感じる方は、避けた
ほうがいいかもしれません。
Laura Lee Guhrke
タドキスト大会で紹介した Guilty Pleasures の関連作を続けて読みました。
Guilty Pleasures の書評はこちら
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000012095]
◆His Every Kiss
ヒーローは、Guilty Pleasures のヒーロー Duke of Tremore の友人 です。
Dylan Moore は、音楽家としての才能に恵まれて順調に進んでいたが
落馬事故のあとから、耳鳴りに悩まされ自ら音楽を作り出すことが
出来なくなった。ある日、いっそのこと とピストルを取り出したところを
バイオリンを弾く女性に止められた。
5年後 その女性、未亡人の Grace Chevalは、楽師として雇われた 仮面舞踏会で
Dylan と再会する。 彼女といると、以前のように内から音楽が湧き出すように思える
Dylan は何とか彼女を自分のものにしようと考えた。
おすすめ度 ☆☆☆
読みやすさ ☆☆☆☆
sensual度 ☆☆☆
注意:
当時の社会常識として バイオリニストとして生計を立てている Grace は、いわゆる
紳士階級では結婚相手として考えてもらえません。
こういった考え方が好きになれない人には、お勧めしません。
◆The Marriage Bed
ヒーローは、 His Every Kiss の Dylan Moore の親友。
ヒロインは、Viola は、 Guilty Pleasures の Duke of Tremore の妹。
Lord and Lady Hammond の結婚は事実上破綻しており、二人は別々に
暮らしていました。 ある日、Lord Hammond (John) の元に 跡継ぎの従兄弟と
その息子が病死したとの連絡がありました。新しく跡継ぎになるのは無能な
また従兄弟、爵位に対する義務や責任が果たせそうにありません。
自分の息子が どうしても必要になった John は、妻 Viola との関係を修復
しようと考えます。
社交界にデビューして直ぐに、ハンサムな John に一目ぼれして 兄 の反対を
押して結婚した Viola ですが、John が愛人を作ったのをきっかけに 関係が
ギクシャクし始め ついに修復が難しいところまで来てしまいました。
John にたいして愛憎が入り混じった複雑な感情を持っています。
おすすめ度 ☆☆
読みやすさ ☆☆☆☆
sensual度 ☆☆
Guilty Pleasures で、既に主人公たちの結婚生活が破綻していることが描かれていたので
どう修復するのか? なぜ破綻したのか? が気になって読みました。
ロマンスとは思えないくらい現実的な展開で、現在の感覚では理解しにくい点があるので
あまりお勧めではありません。
◆She's no Princess
ヒーローは、 His Every Kiss の Dylan Moore の兄です。
頭脳明晰、冷静沈着な外交官のヒーローが、奔放な女性に振り回される系の話と
思われますが、ヒロインが好きになれなくて 投げました。ヒーローにはもっと素敵な
女性がいいのに って思ってしまったんです。
Sally MacKenzie
タドキスト大会で紹介した The Naked Marquis の関連作 The Naked Earl を読みました。
The Naked Marquis の書評はこちら
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000012094]
ドタバタ ラブコメ を目指したようですが、今ひとつでした。また、ヒーローとヒロイン以外の
カップルの physical relationship シーンが多いのも興ざめ。
◆The Naked Earl
Robbie は、The Naked Marquis の Charles と The Naked Duke の James と幼馴染です。
Lizzie は James の妹 で、The Naked Marquis の Emma の 妹 Meg の親友です。
Robbie(Earl of Westbrooke) が、目を覚ますと 隣に あまり評判のよろしくない
Lady Felicity が寝ていました。このままでは、彼女と結婚するしかない立場に
追い込まれてしまいます。彼は、取るもの取り合えず慌てて窓から逃げ出し
ました。
Lizzie(Lady Elizabeth)は、自室の鏡の前で自分の体を眺めて、もうちょっと
ボリュームがあれば、Robbie が振り返ってくれるかも などど思いを廻らせて
いました。 男の声が聞こえ、そして鏡の中に 素っ裸の Robbie の姿が....
なんとか爵位もちの男と結婚したい Lady Felicity は、こっそり Robbie の
ベッドにもぐり込んだものの すんでのところで取り逃がしてしまいます。
Robbie が、Lizzieの部屋に逃げ込んだと目星をつけ 彼女の部屋に乗り込んで
きます。
おすすめ度 ☆☆
読みやすさ ☆☆☆☆
sensual度 ☆☆☆☆
Mary Balogh
タドキスト大会では、The Secret Pearl というシングルタイトルを紹介しました。
The Secret Pearl の書評はこちら
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000011294]
一番新しい Simply シリーズを読み始めました。
Miss Martin's school for girls の女教師4人をヒロインにした全4作のシリーズです。
Slightly シリーズを読んでいる方なら、Miss Martin 実際には登場しないものの、
印象深い女性と思いだすと思います。
Miss Martin は、Slightly Scandalous の Lady Frayja の Governess でしたが、
あまりに Lady Frayja が言うことを聞かない生徒なのに怒って、Duke of Bowcastle の
紹介状も断り、馬車で送るというのも断り 屋敷から歩いて出て行ったという人です。
大人になった Lady Frayja は、過去の自分の行状を恥じて、 Miss Martin's school for girls の
匿名のスポンサーとなり援助していますが、Miss Martin はそれを知りません。
このシリーズ1作目 Simply Unforgettableは、「ただ忘れられなくて」というタイトルで
今年1月に翻訳されました。
◆Simply Unforgettable
音楽の教師 Frances Allard は、大叔母を尋ねた帰り道、時ならぬ吹雪に見舞われ、
馬車が立ち往生してしまいます。
Lucius Marshall は、祖父の家を訪れる道すがら 吹雪に見舞われます。先を
急ぐ彼がですが、立ち往生した馬車に乗っていた 女教師を助けます。
付き添いも無しで地味な服装の彼女を年配の女性と思い込んだ Lucius ですが
吹雪に降り込められた 宿屋で2人きりで過ごすうちに 彼女が若く魅力的な
ことに気づき次第に引かれていきます。
結婚寸前の状況の Lady がロンドンで待っている Lucius 。
良家の生まれなのに 訳ありで 社交界に出入りできない Frances 。
物語は、オーソドックスな展開です。
おすすめ度 ☆☆☆
読みやすさ ☆☆☆
sensual度 ☆
翻訳されて大変評判が良いそうですが、彼女の作品の中では平凡な方だと思います。
◆Simply Love
未婚の母の Anne Jewell は、9歳になる息子の David が、彼女の心の支えです。
David の父方の親族から、夏休みに Duke of Bewcastle のウェールズの別荘に一緒に
行かないかと誘われます。 未婚の母の自分が、公爵に招かれたわけでもないのに
同行することを躊躇しますが、息子のためと思い切って行くことにします。
Sydnam Butler は、戦争で右腕、右目を失い 右半身には壮絶な傷を負いました。
自分の外見が周囲の人を驚かせることを良く知っている彼は、Duke of Bewcastle の
ウェールズの別荘 の管理人として ひっそりと暮らしています。
今年は、Duke of Bewcastle の一族全員がそろって一ヶ月の休暇を過ごすと連絡を
うけて、人目を避けて過ごしたい彼は戸惑います。
過去に大きな傷を負った二人が、互いに理解しあい 過去を乗り越えて幸せをつかむお話です。
おすすめ度 ☆☆☆☆☆
読みやすさ ☆☆☆
sensual度 ☆
注意:
関連作を読む予定があって、ネタバレがイヤな方は少なくとも
Slightly Scandalous 、A Summer To Remember を先に読みましょう。
三作目は、ハードカバーが出版されていますので PB待ち。
Miss Martin がヒロインなのは、4作目です。
Gaelen Foley
新しい Spice シリーズ 1作目が出版されました。
Knight Miscellany のヒーロー、ヒロイン たちの 従兄弟 3兄妹 が ヒーロー、ヒロインになる
全3作ののシリーズです。
1作目は、Georgiana Knight がヒロインです。
Knight Miscellany を読まれた方なら お気づきのように Hawkscliffe harlot と呼ばれる
先代 の Hawkscliffe公爵夫人 と同じ名前です。 これゆえに彼女は、Hawkscliffe little
harlot と呼ばれています。
◆Her Only Desire
ヒーローは、やり手の外交官 Ian Prescott(Marquis of Griffith )
Knight Miscellany に脇役で出ていて お産で妻を亡くした 悲しみに浸っている男性と
して描かれています。
Georgiana Knightはインドで生まれ育った英国貴族の娘、自由に活動的に育ちました。
仕事のためインドに来た Ian は、馬に乗って 駆け抜けてった Georgiana に強く引き付け
られます。
で、この先 投げたので良く分かりません。
パラパラ読んだところ、後半は 舞台がイングランドへ移るようです。
Candice Hern
タドキスト大会で紹介した In the Thrill of the Night の関連作 Just One of Those Flings を読みました。
In the Thrill of the Night の書評はこちら
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000011588]
◆Just One of Those Flings
未亡人の Beatrice 36歳 (Lady Somerfield)は、姪の chaperon として忙しく
過ごしています。とある仮面舞踏会で出会った見知らぬ男性に強烈に引かれ、
誘われるままに熱いひと時を過ごします。もともと真面目な Beatrice は、
われに返ると このままこの男と関係を続けるわけには行かない と思い
名前を告げずに逃げるように立ち去ります。
Gabriel(the Marquess of Thayne) は、30歳までに結婚すると両親と
約束しましたが、インドから帰国して直ぐに出席した 仮面舞踏会で出会った
アルテミスの仮装をした魅力的な名前も知らない女性が忘れられません。
仕方なく花嫁探しのため あちこちのパーティに顔をだすうち姪の chaperon と
して出席している Beatrice のことが気になって仕方ありません。
そのうちBeatrice の 姪が、Gabriel の花嫁候補ととして噂されるようになってしまいます。
おすすめ度 ☆☆☆☆
読みやすさ ☆☆☆
sensual度 ☆☆☆
ちょっとカップルに無理があるような気がしますが、面白かったです。
新しい作家も読んでみました。
Suzanne Enoch
割と読みやすい英語です。
ラブコメ系で、Julia Quinn がお好きなら 楽しめるかと思います。
sensual度は、少々高めです。(Lisa Kleypas ほどではありません)
◆A matter of Scandal
Miss.Emma Grenvilleは魅力的な spinster で女学校の校長先生。
ある日突然、Wycliffe公爵がやってきて学校の賃貸料を法外な値段に上げる、
払えなければ閉校にすると宣言します。
かくして二人の戦いが始まります。女に教育は必要ないと信じていたGreydonですが
Emma のことを知るにつれて、賢く聡い女性も 魅力的だと感じるようになります。
おすすめ度 ☆☆☆
読みやすさ ☆☆☆☆
sensual度 ☆☆☆☆
この作家の本は、表紙が凄いものが多いので、Amazonがなかったらとても購入する勇気がありません。
◆An Invitation to Sin
ヒーローは兄の公爵の言いつけで、叔母をエスコートして旅の途中、叔母の女学校時代の
友達の家へ寄ります。
「その家に 若い娘なんていないよね?」
「いるわけないでしょ」
でも、いざ到着すると 玄関には7人の未婚の娘がずらり。
その家の長女は、画才で身を立てようと考え結婚する気などさらさらありません。
折りよくハンサムなヒーローが母を訪ねてきたので、早速モデルになって欲しいと
頼みます。
その申し出を 自分に気があると勘違いした ヒーローはいそいそと 出かけていくのですが....
長女以外の娘6人の区別が付かなくなったので投げました。
最後まで、お読みいただきありがとうございます。
また、ある程度 新しい本を読んで冊数が溜まったら 紹介したいと思います。
それでは
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