Re: 私の『メメント』 補足、ナタリーは重要視する必要がある。

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95. Re: 私の『メメント』 補足、ナタリーは重要視する必要がある。

お名前: 成雄
投稿日: 2003/8/14(23:58)

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杏樹さん、じゅんじゅんさん、みなさん,こんばんは。成雄です。

〉成雄さん、じゅんじゅんさん、こんばんは。

〉〉だから、自分と意見が違うと「何で?」
〉〉と聞きたくなるのです。

〉そうなんですね。これこそ「ディベート」でしょうか?
〉成雄さんとじゅんじゅんさんのやり取りを見ていて私も「こう思う」というのを口出ししたくなりました。ただし、私はそんなに何回も見ていない上、DVD持ってなくてビデオなので、気になる箇所を見返す、ということはほとんどなしにまさしく「自分の記憶」だけで書いていますので、明らかな記憶違いや見まちがいがあるかもしれないことをお断りしておきます。

どうぞ、可能なら何度も観てください。
私は、時系列版を1回通しで観ました。面白くありませんでした(笑)
ほとんど早送りしてましたね。
やはり、一番楽しかったのはビデオを止めつつ、パソコンにタイプして
プロットを作って、それを再構成していた時ですよ。

この作品はノーラン監督の提起した見せ方に従ったうえで、
自分の記憶と対話するというのが楽しい、と私は思います。だから、杏樹さんの見方でどうぞ。
別に、どのシーンを重要視しようとその人の好みだと思うし。
なので、杏樹さんの好きなように、物語を構成されればよろしいかと。
でも、それを公表された時、杏樹さんの記憶が揺らぎはじめる時でもあるわけです(^^)
 #そして、それを指摘されると自分のパターンを指摘されているようで嬉しくなる

ディベートというと、自分の意見ではなくて、自分の論理性(と能力)を
ゲーム化しているように思えるので、今回のスレッドとは少し性格が違うと思っています。
「思い入れ」が個性として表出しやすいと思うからです。(Kianさんを始め、化粧の話とか)

〉〉テディについては、じゅんじゅんさんに私は近い感覚をもっていると思います。
〉〉が、決定的に違うのは、「映画を観ている私たちへの情報提供者の位置づけ」こそテディだと思います。
〉〉テディこそ、ストーリーテラーでしょう。じゃなければ何もわからない、と判断します。

〉そう、テディは「情報提供者」「ストーリーテラー」なんですね。私が上で「テディの話は本当」だと主張したのもそんな風に思ったからです。

私と一緒ですねぇ。ここまでは。

〉で、ナタリーです。
〉ナタリーはレニーがジミーの車でジミーの服を着て現れたので、レニーを不審人物だと思うのが普通だと思うのですが。ジミーに何かあった、それにレニーが関係している、ということぐらいは感じると思うんです。ですから素直にレニーの境遇に共感したとか、レニーのために車のナンバーを調べたとは思えないんです。何か意図があったんじゃないかと。

最初は当然、不審に思うと思います。ビールテストもそうです。
そして、目の前の現実しか信用しないナタリーは、レニーを使ってドッドを追い払うことに成功する。
ここまでは、彼女の今までのパターンだった、と私は思います。

でも、彼女にとってレニーとベッドを共にする理由はあるのか?
 #じゅんじゅんさんの意見では、テディの(始末のこと)を考えているという話ですが

妻への復讐というレニーの行動原則を知ったナタリーは、男を利用して生きて来た自分に対して
自問自答したのではないかと、私は考えたわけです。
でなければ、レニーは(ドッドの件で)使用済みであり、今度はテディを探させるような
資料や情報をレニーに提供したと思います。

しかし、ナタリーはその時点ではテディの情報を持っていなかった。
どうせ10分の記憶しかないレニーなんですから、テディを探させるとか、
ジミーを探させるとかしてもよかったと思います。でもしなかった。
レニーの求めている、妻への復讐に関する情報について自分のできることをやった。
この、自分のできることをやったというのが重要で、そこにナタリーの「妻への復讐への
関与」が入るわけです。自分もレニーの仲間になったということなんです。これが重要です(^^)
レニーのために車を調べたのです。

〉確かにナタリーはテディの顔を知りません。そのへんが私の中でうやむやになってたのは確かです。しかし車のナンバーを調べていくうちにそれがテディで「ジョン・G」とも解釈できることがつながってきたと考えられないかと思います。面は割れてないけどテディの名前と存在は知ってるわけですし。私はどうしてもナタリーはその資料を渡せばレニーがテディを「ジョン・G」だと思って殺そうとすることをわかっていて「わざと」渡したような気がするんです。もちろん、資料は本物です。

資料本物説、理解しました。
面割れしていないのに、「わざと」渡すとは考えにくいです。しかも、ナタリーは友人をとおして
短時間で調べることができると、ベッドでレニーに言っていました。
そして、電話だと忘れるというレニーの要望どおり、レストランで会います。
短時間で調べているわけで、そこにナタリーの思惑を入れる時間はないし、
思惑を入れるつもりもないから、短時間で調べられるとナタリーは言っていたと思います。
ナタリーはレニーに肩入れした、としか思えません。わたし的には。

〉テディの種明かしの告白で、復讐を遂げたレニーがそれを忘れてしまったことにひどく失望していることはわかりました。テディは本気でレニーに復讐を遂げさせてやりたいと思っていたんでしょう。だからこそそれを忘れたことに対して失望した。そして相変わらずジョン・G探しを始めるレニーをほっとけなかった…というのは善意に考えすぎでしょうか。「うさんくさい」と思っていたテディが正直者だったというのは、初めて見た時にはかなりのどんでん返しになると思うのですが。「奴のウソを信じるな」はレニーが自分についたウソだった、なんて。

〉とりあえずここまでにします。

ありがとうございます。
私はテディはいい人だと最初思っていました。
でも、最後の所で、え〜、悪いやつ?という感覚でした。
Kianさんもレニーへのテディのあいさつは怪しい、と言っています。
でも、私は逆です。親しいから、ああいう「レニィ〜」みたいな言い方をするのだと思います。
それは、私が会社で、年下の人に「○○ッチ」「○○ちゃ〜ん」と言うのと同じ感覚だと思ったのです。
こういう言い方は当事者同士しかいない時でしか使いません。他の人がいれば、普通に「○○さん」
みたいな言い方になります。なので、気色悪いという、Kianさんらの話はショックです(泣)

あと、テディは、何度かレニーに「かまをかける」ような言い方をしています。
これも理由があって言っていたと、私は判断しました。
なぜなら、テディはレニーの脳の記憶状態を知っていたと思うからです。
10分しか記憶できないと知っていたら、どうしてテディがガックリきたのか理解できません。
そう考えました。また、いつまでレニーの近くに居ることは危険だと思うわけです。
本名はジョン・Gなんですから。

また、テディには、「次のジョン・G」はいなかったのかもしれません。
でも、わたし的には、ジミーが5人目のジョン・Gなのです。(レニーは覚えていないと思いますが)
このあたりは、杏樹さんの意見と違うかもしれません。

というわけで、一連の発言となりました。
ツッコミ王の杏樹さん。どうぞ、気楽にツッコミを入れてください(^^)

ではでは


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