[掲示板: 〈過去ログ〉PBの掲示板(ネタバレ可) -- 最新メッセージID: 1182 // 時刻: 2024/11/24(14:05)]
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お名前: Raquel
投稿日: 2006/12/3(18:56)
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杏樹さん、こんにちは。Raquelです。
"杏樹"さんは[url:kb:859]で書きました:
〉5月にヒストリカル・ロマンスでPBデビューして読み始めて半年経ったので、経過報告をします。タドキスト大会に間に合わせようと思っていましたがものすいごいギリギリになってしまいました。
〉総合的に紹介してくれているRaquelさんや久子さんと違って、私のは初心者の経過報告、個人的感想です。
〉ちなみに私はロマンス本は日本語では全く読んだことがありません。
読み始めの頃の感想は、これから読もうという方にはとてもためになると思いますよ。
ご報告ありがとうございます。
〉Lisa Kleypasのお話は、当時の生活の描写がていねいで時代を感じさせてくれます。特にWorth Any Priceに出てくる温水シャワーのしくみには「へぇ〜」でした。
そういえば、彼女はこの時代(産業革命の時代)にこだわりがあるのか、
背景だけではなく、丁寧に描かれていますよね。
それにやはり、ストーリーが面白く、主人公たちの乗り越えなければならない障害や
葛藤が大きいだけに、先を読みたい気持ちが募ります。
「物語の力」が強いので、PBを読み慣れない方にはオススメでしょうね。
〉さて、次はJulia Quinnです。こちらはあまり時代背景は関係なく、たんに設定が18**年というだけ。内容はラブコメディです。
〉★To Catch An Heiress
〉★How to Marry a Marquis
これは、少女マンガみたいですよね。
私は、"How to 〜"の方が面白かったですが、それは好みの問題ですね。
〉★Viscount Who Loved Me
〉Bridgerton series シリーズで、長兄のAnthonyの結婚話。最初は登場人物がごちゃごちゃしていてつかみにくく思いましたが、結局ロマンス本ではヒーローとヒロインがわかっていればなんとかなります。このお話ではストレートに出会わないで少々紆余曲折ですが。蜂に刺されて毒を吸い出そうとしているのを見られて、スキャンダルになる!結婚しなさい!という展開はやはり時代物ならではでしょう。
これは、上の二つよりエモーショナルな深みもあり、面白いと思います。
〉これだけ読んできたら別の作家も読みたくなりました。
〉それで手にとったのが
〉★A Summer To Remember (Mary Baough)
〉700万語通過本です。結構てこずって時間がかかりました。
〉最初は何が書いてあるかほとんどわからず。しかも字が細かい。3ページぐらい読んで、あまりにわからないのでもう一度最初から読み直しました。しかしやっぱり難しい。ぼんやりとした理解のまま読み進みました。最初ヒーローのKitがヒロインのLaurenを舞踏会でダンスに誘ったり、翌日花を贈ってお出かけに誘ったりしてもLaurenは無関心でそっけなくて、さっぱり話が進みそうになくてどうやって話を進めるんだろうと思いました。しかし90ページぐらいで話の方向が見えてきて、しかもタイトルの意味がわかり、そこで俄然先が読みたくなってきました。
〉そうすると、最初はとても読みにくくて2〜3ページ読んではページを確認して「まだこれだけかー」と思っていたのが、進み始めると気がついたら10ページぐらい読んでる、という状態になりました。しかもその状態になると、知らない単語の三つや四つや五つあってもそれほど気にならずにどんどん読み進めることができて、しかも知らない単語があちこちあるのにあまり「飛ばしている」感じがしないできちんと読んでるような気になっています。文章もそんなに難しく感じません。「わかりやすい」とまではいきませんが…。
〉結局本が読めるか読めないか、は英語力の問題ではないんだろうな、ということを再確認しました。
丁寧な感想、とてもためになります。
何か大きな謎や事件がある訳じゃないので、流れに乗れるまで辛いかもしれませんね。
ストーリーのうねりで読ませる作家と、心理描写の妙で読ませる作家の違いでしょう。
ところで私、今でも、「まだこれだけかー」とよく思いますよ。
〉****総合的な感想****
〉PBを読むにあたっては、まず最初はとっつきやすいものから始めてみれば、何冊か読んでいるうちに慣れてくるような気がします。そもそも1冊10万語前後あるものが多いので、何冊か読むとそれだけ語数が蓄積されて読む力がついてくるのではないかと思います。
〉特にロマンス本は基本が男女二人が出会って恋に落ちる、なので「Lady Sophia's Lover」や「A Summer To Remember」のように最初の方がさっぱりわからなくても途中で話がわかってくると読み進むことができるようになったりします。また、PBはかなり飛ばしても大丈夫、と聞いていたのが本当にそうだと思いました。
〉以前、まだPBを読む人があまりいなかったころがんばって読んでいたのが間者猫さんとじゅんさんでした。二人ともGRも苦手、児童書も苦手、で仕方なく大人向けの本に突入して四苦八苦しながら読んでいて、その様子がうかがえる投稿をしていました。
〉間者猫さんに言わせると、児童書は少し飛ばすとわからなくなる、PBは1ページや2ページ飛ばしても、1章や2章わからなくても大丈夫だから、ということでした。そして飛ばしすぎてわからなくなったら「今日はこのへんで勘弁しっとたるわ」という捨てゼリフで投げるのです。
〉実際PB(といってもロマンス本しか読んでませんが)を読んでみると、例えばGRなどと違って展開がゆっくりです。描写が細かいせいもあって、同じ場面が何ページも続いていたりします。そういうところが飛ばしても大丈夫、というところなんでしょう。
分からないところを気にすると読みづらいですが、分からなくても気にしないと
思っていると、娯楽系PBを読むのは難しくないと思います。
まだレベル4くらいだから、児童書をたくさん読まないとPBが読めないと
思っていらっしゃる方がいたら、
「順番ではないんですよー!」と言いたいです。
読みたいPBを手元に置いてちらちら見ることを、ほんと、オススメしたいと思います。
〉ですから最初は思い切ってじゃんじゃん飛ばしまくって読んでみればなんとかなるし、そうやって何冊も読んでいたらだんだん読めるようになるんだと思います。私も「A Summer To Remember」が読めたのは、リサ・クレイパスとジュリア・クインを3冊ずつ読んだからその分読む力がついたんだと思います。
〉四苦八苦しながら読んでいた間者猫さんも、今はアメリカの古典文学に挑戦しようと言うぐらいになっています。やっぱり「読んでいくうちに読めるようになる」…これこそ多読法の特徴ですね。
どなたがおっしゃっていたのか忘れましたが、全ては冊数が解決すると思います。
何冊か読んでいるうちに、どんどん読めるようになります。
後は、同じジャンル・時代を続けて何冊か読む方が、使われている単語や時代背景が
身に付きやすいです。
丁寧な感想、ありがとうございました。
これからも、楽しい読書を♪
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