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お名前: 杏樹
投稿日: 2004/7/22(00:32)
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ゼラニウムさん、こんにちは。
〉"Love means you never have to say you're sorry."
〉というヒロインの言葉は、
〉私は、読んだ時に
〉「愛し合ってるのだから、ごめんねっていわなくてもいいの」
〉という意味だと思ったのですが、
〉映画では、
〉「愛とは決して後悔しないこと」
〉と翻訳されていたことを思い出しました。
〉確かに"Love means.."だから「愛とは〜」という人生訓的な
〉セリフなのかなと思えるし...
〉でも、「後悔しないこと」という意味なのかは疑問です。
〉よろしかったら、こんな感じの意味ということを教えていただけませんか?
英語の試験なら、ゼラニウムさんの答えでマルがもらえるでしょう。
しかし単なる和訳と「翻訳」は違うものです。翻訳は原文の表面の意味ではなく、その言葉がそのシチュエーションの中で何を表そうとしているかを見極めて、適切な日本語に置き換えることです。単に文章だけではなく、英語の考え方を日本語の考え方に転換させる必要があるのです。
私の英語力は多読が基本なのでぜんぜん専門的ではありませんが、sorryという言葉は単に「ごめんなさい」という謝罪の言葉ではなく、相手に対してすまない気持ちを持っていることを表していると思います。すまなく思う…それは相手に対して二人の愛が間違っていたと思うこと…でもそれでは本当の愛ではない…それを表すための言葉だとしたら…
二人はただ愛し合っただけ。何か悪いことをしてどちらかが被害者になり、加害者になったのではないから、この場合のsorryは「ごめんなさい」では意味が通らないと思います。
そこに「後悔しないこと」という日本語を持ってきたのはまさしく「翻訳」のテクニックでしょう。この物語にふさわしい、とてもいいキャッチコピーです。
翻訳にはそういう例はたくさんあります。原文を参照してみて「そうきたか!」とうなるような転換の仕方をしている場合があります。英語と日本語は本当に語彙も発想もあまりにもかけ離れています。単純に文章を和訳していっても決して日本語としていい文章にはなりません。
辞書を使わず多読をすると、英語を英語のまま理解する力をつけることができます。ですから、できるだけ日本語ではどう言うかを気にしないで読めるようになっていってください。
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