[掲示板: 〈過去ログ〉PBの掲示板(ネタバレ可) -- 最新メッセージID: 1182 // 時刻: 2024/11/24(13:46)]
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お名前: みちる http://www.geocities.co.jp/Bookend-Soseki/3112/
投稿日: 2003/9/30(18:38)
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道化師さん、こんにちは。
〉私の疎外感という用語が、少し乱暴だったかも知れません。
〉みちるさんの「ひとりぼっち」の方が、近い感じかな。
〉長い言葉で言うと、ずっとマービンの中で描かれているのは、
〉「どうして、僕の気持ちが理解されないんだろう」って言う感覚だと思います。
〉自我の目覚めって、言うのは、解り易く書けば、
〉きっと、他者には理解されない自分だけの思いを持つ自分に気付く事なのでしょうから。
ふむふむ。。
〉〉やや、Marvinから離れるかもしれませんが、個人的にはSacharがこだわって
〉〉いるのは「Freak」なのだろうなと思うんですよね。
〉みちるさんの書かれている事は、よく解ります。
〉多様な個人個人の個性って事ですよね?
否定されてしまう個性でしょうか。「他の人のとは違う」というボーダーを
ひいてしまうものなのかな。
ネタバレの91からのスレッドの122にもちょっと書いたのですが、他の人との
境界線というのが、作品にはかなり関わって来るんじゃないかな・・・と。
〉〉「Freak」は広い意味で、嫌われ者だったり、変わった人だったり、・・・・
〉〉それこそ奇形の意味もあるのかなぁと。
〉ただ、私個人としては、この「Freak」と言う言葉には、少し抵抗感があります。
〉Freakが単独に使われると、まず第一に「奇形」が想像されてしまう。
〉日本語で言うと、「釣りきち」とか「虎きち」なら、あまり抵抗感が無くても、
〉「きちがい」と単独で使ってしまう時に感じるような居心地の悪さです。
〉まっ、そんな言葉へのこだわりはさておき、
でも、やっぱり「Freak」なのだと思います。
Bathroom、Angeline、Dogs、Waysideなどを読んだあとだと。
他の言葉ではなく。
実際にこの言葉が使われているというのも含めて。
とりあえず、Waysideシリーズ終わったら、ご感想聞かせてくださいね。
〉Bathroomの中で、主人公とカウンセラーがモンスターにされていく過程を
〉話し合う場面がありますよね?
〉まず、誰かが相手が私と同じGOODを持っていないと言う、
〉相手への理解の可能性を遮断する事で、相手をモンスターとして扱い、
〉それが周りの人に広まって、みんながモンスターとして扱うようになって、
〉扱われていた自分も自分はモンスターかも知れないと思うようになって、
〉自分がモンスターであるかのように振る舞ってしまう、と言う話です。
〉これはBathroomの主人公の立場なのですが、
〉マービンの場合、学年がBathroomより小さいんですよね。
〉だから、このモンスター過程の前段階にマービンはまだいて、
〉「他人って、自分とは違うんだ」って言う事を気付く段階だと思うのです。
〉まだ、自分が他人とは違うとは、思わされていない。
〉他人が自分とは違うから、自分の思いを理解してくれないんだ
〉と思っているのです。
〉でも、他者にも自分と同じ思いがある事を知って、
〉他者への理解を深めて行くって流れだと思うのです。
〉だから、マービンとBathroomって、他者理解の方向が、ベクトルの向きが、
〉丁度反対になっているんだと思います。
そうか、Marvinは、モンスターを知らなかったけど、モンスターになってしまって、
もう一度戻ってきたんですね。
それは、切ないな。。
でも、ふと思ったのですが、モンスターを知った時期って、自分の中では幼稚園
くらいでした。8才くらいまで、そういうことを知らなかったというのは、ある意味
幸せなのかも。
でも、モンスターの下りが書けるだけで、Sacharってすごいって思います。
これをみんな心の底から知っていたら、きっと多くの悲しいことや切ないことが
少なくなるのにね。悲しいニュースを見るたびに、そんな風に思います。
ほんとうに、ご丁寧なレスありがとうございました。
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