[掲示板: 〈過去ログ〉英語以外で多読を楽しむ掲示板 -- 最新メッセージID: 3292 // 時刻: 2024/11/25(15:49)]
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895. Re: 聞き読み=LR=オーバーラッピングが可能になる条件
お名前: 杏樹
投稿日: 2005/5/17(01:23)
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慈幻さん、こんにちは。
〉〉慈幻さん、こんにちは。
〉〉きっちり理論化したお返事、ありがとうございます。
〉いえ、理屈付けたくなるのは私の性分というか、業みたいなものですの
〉で…(苦笑)
私も理屈を通すのが好きなので…。でも私の理屈に徹底的に付き合ってくれる人は少ないです。
〉〉〉突然、私が西語が読めるようになったのと似たような現象で、とても
〉〉〉興味深い報告です。
〉〉あ〜、慈幻さんも同じような経験を…。
〉そうです。私だけかと思ってたら、杏樹さんも同じような経験をされた
〉と聞いて、これも多読の効果の一つなのではないかと考えてます。後は、
〉何方か二言語以上で100万語読まれた方が、更に別の言語に挑戦された
〉場合に、この現象が起きるかどうか、気長に報告を待ちたいと思います。
優香さんはサンプル外でしょうかね。あまりにも特殊すぎて。…誰も同じことはできない。
〉〉〉まず、"affective filter"が発生してないということが挙げられるで
〉〉〉しょう。
〉〉わかったような、わからないような。
〉"affective filter"とは、教育理論で使われる言葉で、「学習者の対象
〉言語に対する心理的障壁」のことです。学習しようとしている言語に対
〉して恐怖や不安を感じていると、極端な場合には、心理的抵抗感によっ
〉て、学習効果が全く現れないということもあるようです。
よくわかりました。
「ダーリンは外国人」によりますと、日本語ペラペラのトニーさんが日本語で話し掛けてるのに、外国人に話し掛けられたというだけでかたまってお返事できない日本人が時々いるそうです。心理的抵抗があると日本語すら応答できないという状況になってしまうんでしょう。
多読を始める人にも、100万語読んだら英語に対する抵抗感が薄れてきたという報告は良く見ます。また、多読前は英語を見るだけで「パス!」だったのが、レベル0の本を読んだら読めてビックリ!になることで、心理的抵抗が薄まるということもあるのでしょう。
〉〉〉〉そして、フランス語はつづりを見れば発音がわかるので、脳内音読
〉〉〉〉がスムーズに進む。
〉〉〉次に、黙読するのに不自由ない程度には、文字と音が対応していると
〉〉〉いうことが挙げられます。
〉〉それは確かに大きな助けになっています。つづりで発音がわかる言葉は
〉〉ありがたいです。
〉私の場合、西語が顕著ですね。
スペイン語は読みやすいですねー。私にはRの巻き舌だけがネックですが…。
〉〉〉英語多読の仏語多読へのフィードバック、学習理論で言う所の「般化」
〉〉〉が起こっていると考えるべきかと思われます。
〉〉「般化」というのはよくわかりませんが、そういう理論があるのですね。
〉「般化」とは、心理学の学習理論で提唱されている概念で、「ある刺激に
〉条件付けられた反応が、他の刺激に対しても反応すること。般化の程度は、
〉その刺激が似ていれば似ているほど高くなる」ことです。
ふむ、ふむ。言語が近ければ程度が高くなる、と。
〉〉もう一つ書き忘れていましたが、英語とフランス語の共通語彙が時々出
〉〉てきます。つづりがフランス語風になっていますが、英語のこの言葉、
〉〉というふうにわかることがあります。
〉ですから、英語多読で習得したスキルや知識がが仏語多読で役に立つとい
〉うことです(笑)
ドイツ語でも役に立っているのでは?共通の語彙はずっと多いと思いますが。
フランス語と英語はラテン系とゲルマン系という違いがありますし、英語は中世にフランス語を輸入して取り入れたので、系統的ではなく単なる「外来語」として共通の語彙になっていることが多いです。ドイツ語は同系統ですので、つづりなどに規則的な対応があるはずです。
〉〉すごい理論化…。なるほど。
〉〉今まで外国語の理解というとローラー作戦みたいに最初から順番に知ら
〉〉ない単語を調べて文章を一つずつ解釈して…ということになっていまし
〉〉たが、点を増やしていけばそのうちつながってわかるようになるんじゃ
〉〉ないかと思いました。ですから突然わかった、ということが起こるので
〉〉はないかと思いました。フランス語はそこまで「わかる」境地に飛躍し
〉〉ていませんが、最初は知っている単語が出てきても文章そのものがわか
〉〉らないということが多くて、結局何が書いてあるかわからない、という
〉〉状態だったのが、少し文章の認識力が上がってきたような気がします。
〉独語版漫画多読でも似たような経験があります。ただ、私も「飛躍的向上」
〉と言えるほど急激な理解度の向上は経験してませんので、もう少しゆっく
〉りした変化が普通なのかもしれません。
ただ、小さい事ながら一つの文章を読んで「あ、わかった!」ということが起きたり。そういうときは、勉強したというより、今までの蓄積がぱっとつながった、という感じがします。
〉〉そうですね。わからないとおもしろくなくて投げ出してしまう確率が
〉〉高いですね。英語はまだレベルの低い本がたくさんありますから、
〉〉「わかっておもしろい」本で語数を重ねていくことができますが、そ
〉〉れ以外の言葉だと分からない時にどうするか、というのが課題になる
〉〉かもしれません。
〉正に、それが指摘したかったことです。
「英語以外の言語」の重要問題ですね。
〉実は、
〉http://www.nhk.or.jp/daily/french/
〉で仏語でのNHK国際ニュースのスクリプトが、
〉http://www.nhk.or.jp/rj/index_e.html
〉で各国語でのNHK国際ニュースの音声が聞けます。
行ってみましたが、Real Playerが開かなくて音声が聞けません。
Media Playerならインストール済みなんですが。
〉そして、スクリプトは西語・中国語・露語などもあるので、
〉試しに色々やってみました。
〉西語は発音がほぼそのままローマ字読みなので、非常に
〉簡単でした。
〉仏語もある程度発音規則は理解したので、まあ何とかやって
〉やれないことはありませんでした。
〉ただ、中国語や露語になると、文字と音との対応が全く予想
〉がつかないので、今何処を読んでるかすぐ分からなくなり、
〉読み聞き=LR=オーバーラッピングが成立しませんでした。
〉従って、ある程度発音規則を習得してから出ないと、そもそ
〉も読み聞きをしようにもできないのではないかと。
中国語はピンインがついていればいいんですけどね。
中国人はピンインで音を習得する、という感覚があまりないみたいです。子どもが言葉を覚える時はどこの国でもまず「音」で覚えて話せるようになって、それから文字を覚えていきますから。
〉勿論、カラオケの画面みたいに、音に合わせて文字の色が変
〉わっていくような学習ソフトがあれば、全くのゼロからでも
〉可能なのかもしれませんが。
これはおもしろいですね。そういうのがあったらいいですね。
特に中国語など役に立ちそう。
それではこのへんで。
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