Re: こんなのあり?!いきなりフランス語4万語読んじゃった!

[掲示板: 〈過去ログ〉英語以外で多読を楽しむ掲示板 -- 最新メッセージID: 3292 // 時刻: 2024/6/27(00:31)]

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[♪] 889. Re: こんなのあり?!いきなりフランス語4万語読んじゃった!

お名前: 酒井@快読100万語!
投稿日: 2005/5/15(11:53)

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杏樹さん、すごいねー!
こんなことが起きるのだねえ!!
だって、英語と中国語ではずいぶんちがうんでしょ?
それなのに、片方の理解力がもう一方に感染するなんて・・・!

慈幻さんが紹介している言語獲得装置というのはいったいどういう
構造(?)で、どういう働きをしているんでしょうね?

〉…ぐらいでしょうか。もしフランスの雰囲気だけでその気になったとしたら、これもまた多読にしばしば画期的な効果を発揮する「愛」というヤツでしょうか?

うん、「愛」が大きく関係していることはまちがいない!

〉さらに、英語多読も役に立っています。
〉多読を始める前、私は英文を読むと前置詞や関係代名詞が出てくると行き詰まりました。ひっくりかえさないとわからない、でもひっくり返し続けると文のつながりがわからなくなって混乱してしまう。しかし多読をしたら文章が語順のまま理解できるようになり、関係代名詞にも前置詞にも引っかからなくなりました。
〉フランス語も前置詞も関係代名詞もあります。しかし英語多読のおかげで語順のままずんずん読み進めることができました。わらかなくても進むことができたのは、そういった引っ掛かりがなかったからだとも言えます。

ここかな? 
つまり、英語の多読は語順のままずんずん読み進める腕力を作った。
つまり、語順が言語獲得装置の大きな部分?

〉あと、私がフランス語をそこそこ勉強していた、ということは注釈しておくべきでしょう。テレビで始めて、大学の第一外国語で2年、そしてラジオの応用編。基本は一通りやってたわけです。しかし長年のブランクで、語数の少ない絵本も読めないぐらいサビついていたのは事実。それがここに来て急に活性化したのでしょうか。文法や単語も出てきたら思い出すものがあり、読みながら何度もでてきた用法は実感が湧くようになってきました。
〉そうしたら、たくさん読んだら、今は何が書いてあるかわからない本もそのうちわかるようになってくるのでしょうか?「わからないけど読み続ける」というのも「大量インプット」として効果があるのでしょうか?プチ・ニコラ1冊32000語読んだだけではまだ理解度が目に見えて進んだりはしてないのですが。

はい、これはぼくも大学でドイツ語をやったから想像はつきます。
その錆を落として磨いたのが英語の多読・・・と。

〉慈幻さんが言うところの「言語獲得装置」というもがあるかもしれません。
〉仮説としては、まずおおまかな点がポツリ、ポツリとあって、大量インプットを続けるとその点が増えてきて、そのうち点と点を結ぶシナプスが発生して点と点とを結び始め、それが広がって理解度が上がっていくのではないかという気がします。

慈幻さんが書いているように、この図解は仮説として納得できますね。

〉実は、私は多読を始める少し前にフランス語のやり直し勉強をしかけていま
す。
〉そのトレーニングペーパーは初歩の文章、それこそ「これは何ですか」みたいな会話から始まって、33課でサガンの「悲しみよこんにちは」、カミュの「異邦人」までたどり着く、という無謀なものでした。しかしやさしいところから少しずつ積み重ねて難しい文章を読んでいく、という方法なので、順番にやっていけばたどり着けるのかな〜と思いました。
〉そしてかなり進みましたが、どんどんわからなくなり、結局最後までたどり着きませんでした。

他の方法も試してみてくださったのは、比較のためによかった!

〉今回フランス語一気読みに突入するに当たり、このテキストも引っ張り出してどれぐらい読めるか見直してみました。やっぱり読めるのは最初だけ。少し進むと難しくてわかりません。しかし、レッスンごとにザクザク出てくる新出単語を覚えるコーナーではびっしり書き込んであり、チェックシートにマメにチェックを入れてどこまで覚えたか確認し、テキストの内容を書く問題文もびっしりと書き込んであります。ずいぶん勉強をしたように見えます。こんなに単語覚えたっけ?と、自分でびっくりするほどです。本文も従来型の訳読法でそうとう四苦八苦して読んで、学習を進めていたようです。こんなに勉強したように見えるのに、ちっとも役に立っていなかった?

〉これは、英語でいろいろな勉強をしたけど効果がなかった、挫折ばかりしていた、といって多読に流れ込んでくる人にも同じようなことが言えるのではないでしょうか。

そうだと思うな。

〉従来型の学習の考え方では、言葉はわかるか、わからないか、のどちらかしかありません。「わかる」状態にならないと、全て「わからない」に分類されます。そしてその「わかる」境地に達するのはとっても大変なことです。
〉しかし多読をしてみると、なんとなく、ぼんやり、わかるような、わからないような、という状態もアリだということがわかってきます。よく報告でもわかってくると霧が晴れたような、とか、ピントが合ってきた、という表現を見ます。ではその霧がかかった、ピントの合わない状態でも、その状態のままウロウロしていればいつかは晴れていくということです。その、霧の中をウロウロしている状態というのは意外と大切なのかもしれません。ウロウロしているうちに言語感覚が身についていくのかもしれません。

うーん、これもよい表現ですね。
多読は「グレー・ゾーン」を許す、「ぼんやり」を許容する、
100%じゃなくても、1%でも大切にする、
ということですね。

〉ついでに、その教材では新出単語がどんどん出てきて一生懸命覚えたらしいんですが、詰め込み丸暗記はやっぱりだめですね。時間がたったら忘れた、ということもありますが、訳語を詰め込んで覚えただけではテキストの本文がすぐわかるようにはならないということです。一生懸命訳読しようと試みた形跡はあるんですが、なかなか読めるようにはなりませんでした。

杏樹さんがそれだけ一生懸命やって、それで抜け落ちてしまった。
そういえばぼくの第二外国語もそうだった!

〉多読前に英語で辞書引き読書をした経験から今までも何度か言って来ましたが、単語を調べただけでは文章がわかるようにはなりません。いくら単語を丸暗記しても文章が読めるようになるわけではないんです。

〉多読を知らない人は、辞書なしで読むというと、そんなバカな、と思います。辞書がないと外国語を理解することはできない、と。しかし、単語を調べても文章が読めるようにならないのは確かです。逆に、単語を知らなくても文章に慣れる読めるようになっていくというこごはありかもしれません。外国語の本を読むのに必要なのは、単語ではなくて文章を捉える力だと思います。

これがなかなかわかってもらえない・・・
と、いつも愚痴を言っているところですね。
でも、このごろだいぶ「半信半疑」の人が増えてきたような気がします。
スタートは半信半疑で十分ですよね。はじめてみれば単語が
増えるのは実感できるから。

〉しかし、これから一体どうしようか困っています。フランス語は全く予定外で、中国語も英語も読もうと思った本が積んであって、やっと両方バランスよく読んでいけるかな〜と思っていたところなのに。この勢いでフランス語をどんどん読んでいくべきか…。ホント、人生何が起こるかわかりません。

だからおもしろい!
いままでのやりかたはもう何も起こらないことがわかっているので、
ちっともおもしろくない!! 

杏樹さん、おもしろい方へ、おもしろい方へと進んでいけば
いいんですよ、ね!

じゃ、何語でも結構、楽しい読書を!

追伸 中国語はもうちょっと待ってください・・・
スペイン語の方がまだわかるような気がする・・・
なんていっていたんでは、せっかくの杏樹さんの報告を
どこ読んでるんだ!と言われそう・・・


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