Re: 杏樹さん、おめでとうございます!!

[掲示板: 〈過去ログ〉英語以外で多読を楽しむ掲示板 -- 最新メッセージID: 3292 // 時刻: 2024/6/29(04:38)]

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852. Re: 杏樹さん、おめでとうございます!!

お名前: 日向
投稿日: 2005/4/4(01:34)

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杏樹さん、こんばんは、日向です。

〉中国語127万字通過しました。

中国語127万語、おめでとうございます!!

〉去年の11月から中国語の個人レッスンに行ってます。目的は発音矯正です。こればかりはマンツーマンで直してもらわないとなかなかうまくいかないので、以前から何とかしたいと思っていました。偶然個人レッスンしてくれる先生(中国人)を見つけたので申し込みました。
〉個人レッスンなので、教材は自由自在。最初はいくつかテキストを持ってきて試しに使ってみたのですが、なにしろ多読のおかげで従来型の勉強がすっかりアホらしくなり、特にテキストの学習用に作られた、ステレオタイプの会話、文法事項の見本みたいな会話にはさっぱり興味が湧きません。しかも多読のおかげでつまらない本は読まない、という姿勢まで身についているもので即パス!になってしまいました。
〉そこで先生が持ってきたのは小学生の国語の教科書。
〉これが「大当たり!」でした。
〉英語では語数の少ないレベル0〜1ぐらいの本でもリズム感重視の文章があり、今まで知らなかった英語のリズムに出会って驚いたりしましたが、この中国の小学生の教科書の文章がリズム感がよくて音読すると楽しいんです。1年生から始めていますので、文章も短くて、繰り返し練習するのにぴったり。しかも楽しいから何度でも読みたくなります。発音矯正なので、同じ所を何度も言わされるし、家に帰ってからも練習するので、「何度繰り返しても飽きない」というのは重要です。

〉でも、こういうのも多読をして「やさしい本をたくさん」の効果を実感したから素直に「楽しい」って思ったんだと思います。多読前の従来型学習法では、こんな教科書ではやさしすぎて「え〜」とか思って、もっと難しくて、そして大して面白くもない学習テキストを望んでしまったのではないかと思います。

〉「聴く中国語」シリーズの日中通信社のHPを見ますと、中国の国語の教科書の通信販売をしています。中国語多読をしている人は、一度購入してみてはいかがでしょう。ちょっと高いような気はしますが、日本で買うと仕方がないんでしょうね。

中国の教科書ですか〜、ものすご〜く気になります! HPも覗いてみました。面白そう〜っ♪

〉100万字越えたので、久しぶりに検定試験(2級)を受けてみました。過去問やってみたらどうも合格点には達しそうにないのですが、今までになく気楽に受けられました。
〉中国語検定試験は3級→準2級→2級とかなり段差が大きいです。1級がネイティブ並みを要求されるので、その間を限られた級で均質に埋めようとするとどうしても級の間の落差が大きくなります。私は4級→3級までは楽勝で合格しましたが、準2級になるとなかなか合格しませんでした。5回目の受験で、やっとのこと青息吐息で滑り込みのように合格しましたが、さらに2級となるともーーーーーっとずーーーっと先だなあと思いました。何年かして一度受けましたが惨敗。よくこれで受けたな、というような点でした。
〉しかし今回は前に受けたときよりずっと上達しているのは確かです。去年中国へ行ったときも会話が楽になっていましたし、さらにそれから100万字達成しています。問題をやってみても、青息吐息、というほど悲惨ではありません。ただ、要求される合格レベルまでには届かないな、という程度です。なにしろ合格率約10%前後ですし。

〉そして過去問や問題集をやってみたところ、なんだかとっても気楽にできるんです。以前は試験勉強しようとすると、できなかったところを一生懸命覚え、なんとかカンペキを目指しました。しかし問題集に出てくる未知単語や文法事項全てを覚えるのは至難の業です。がんばって語学の勉強をしたことがある人はわかると思いますが、本当に語学の勉強はザルで水をくみ上げるように、定着してくれない記憶力との戦いみたいなものです。そしてこれも覚えなきゃ、あれも覚えなきゃ、と、できないこと、やらなくてはいけないことがいくらでも出てくる。それにたまたま覚えられなかったところが試験に出たりするから、油断もスキもありません。なんとか完璧に勉強しなきゃ、というプレッシャーは常にありました。
〉それが今では違うんです。わからないこと、知らないことが出てきてもあせりません。「たくさん読んでいればそのうちわかるだろう」と思えるんです。がんばって暗記するよりも、多読で体得した方が確実に身につくと思えるから。
〉おまけに実際の試験で、その時読んでいる本の中で、何度も出てきて意味が実感できるようになった言葉が問題に出たんです!「おお、この言葉ならよく知ってる!」…たった短文一問ですが、うれしくなりました。不合格だったらまた200万字越えた時にでも再挑戦します。そしてほかにHSKも受けてみたいと思います。こちらは合格、不合格ではなくスコア制なので、きめ細かいレベルに対応した結果が出ますから。

〉長話をしたところで、100万字以降に読んだ本の紹介です。

〉★「周処」中国歴史名人伝
〉100万字前に読んだ「淳于[糸堤]索」と同じシリーズです。ピンインつきで字が大きく、文章もやさしくてよみやすいです。
〉三国時代末期、呉の国に仕えた周処の波乱に満ちた人生です。体力自慢でならずもので暴れん坊だったのが改心して勉学に励み、官位を得て農村で善政を敷きますが、その功績をねたむものに陥れられ…。やさしい上、上がり下がり激しい人生がおもしろくてどんどん読み進みました。

〉★「金色寓言王国」
〉100万字前に読んだ「金色神話世界」「金色伝説奇境」と同じシリーズです。ピンイン付き。
〉おなじみのお話も出てきます。「杞憂」とか「愚公山を移す」とか「漁夫の利」とか。後半になるとイソップやら世界の童話まで出てきます。一つ一つのお話はとても短くて読みやすいです。

〉★「史記」
〉子供向けに書き直されたものです。神田の神保町で調達したもの。ピンイン付き。挿絵がいっぱい。劇画調というか、しかも陰影のつけ方がアニメっぽい。戦国時代はあまり知らないので、いろいろな人物やエピソードが載っていておもしろかったです。「臥薪嘗胆」や「義を買う」話は高校の漢文でも出てきたなあ。35000字でちょっと分厚いです。

〉歴史の本しか読めないのかという不安が消えない中、今回もヤフオクにお世話になり、こういう本を見つけました。

〉★ミッフィーシリーズ5冊

〉米非(「非」は草冠付)哭了
〉米非在学校
〉子猫耐爾
〉小熊鮑里斯
〉波比猪生病了

〉中国語・英語二ヶ国語の絵本です。ミッフィーちゃん、かわい〜。
〉中国語は簡体字でピンインなし。内容は短いんですが、言葉が英語に比べてあまりやさしくないような気がします。直訳っぽいような。

どれも気になる本ばかりですが、ミッフィーちゃんまであるとは…すごいです!

〉それから、絵本の古本がまとめて出品されていました。
〉届いたものを見てみると、1955〜56年出版のものです。中華人民共和国が成立して数年の頃ですね。1冊をのぞいてすでに全て横書きになっています。ただし文字は繁体字です。ピンインもありません。
〉で、これがいいんですよ!紙質も状態も相当悪くて取り扱い注意、みたいなペラペラの古本ですが、内容はとってもいいです。前に中国にはロクな絵本がない、と嘆きましたが、こんなにいいのがあるやん、って感じです。確かに絵は今から見るとかなり古臭いです。昔の日本でも見られたような、個性の乏しい教育絵本みたいな…でもきちんと描かれた絵です。今から見ると古臭くて使えないでしょうけれど、でもアニメっぽいデフォルメの絵や個性を出すに至らない中途半端な絵の絵本が多い状況を考えると、こんな風にきっちりと描かれた絵本が作られていたのにそれが途絶えてしまったのかと思うと残念です。

〉内容もいいです。絵を見ながら読むとさらにわかりやすく、絵と内容がちゃんと連動しています。ツバメの兄妹がお母さんとはぐれて自力で南を目指すお話は感動でした。たわいもない話もありますが、ひねりを聞かそうとして失敗するより素直なほうがいいです。「小水桶」というお話は、いい子の妹と、悪い子のおねえさんのお話で「お約束どおり」っていう感じですが、なぜか楽しく読めました。

〉しかしその中で「快楽的家庭」という話はダラダラしておもしろくないな〜と思っていたらとんでもないオチが。モスクワの小学生のお話なんですが、最後は楽しいお正月の風景で、「声を合わせてスターリンに感謝しましょう」という歌を歌う、というところで終わりました。つかのまの中ソ蜜月時代の産物だと思うと、なかなか興味深いものがあります。

〉お母さんに内緒でおでかけした女の子が迷子になるお話は、絵を見ると当時の中国の町の様子がリアルに感じられました。デパートや公園、路面電車…。おじさんはみな人民服、というところが時代ですねえ。おかあさんは中国服です。チャイナドレスではなく、一般庶民が着る質素な中国服。

〉アンデルセン童話もありました。日本語では「豚飼いの王子」でいいのかな。絵はデンマークのを使っているらしく、ほほえましくも楽しい絵です。お話の中に「かわいいオーガスティン」の歌が出てくるので、最後に楽譜も付いてます。

〉それから「鸚鵡講的故事」。これは原典がわかりません。日本に紹介されているのか、そうでないのか…。ポーランドで書かれたものです。
〉作者はWanda Markowska, Anna Milska
〉原タイトルはKSIWGA PAPUGI
〉ポーランド語なんでしょうねえ…さっぱりわかりません。名前は確かにポーランドっぽい。でも内容は古代ペルシアのお話です。ドイツ語からの重訳です。絵がとってもいいんですよ。これはこのまま復刻して出版すればいいのに、って思うぐらい。印刷が悪いのだけが残念。イラストレーターの名前が漢字のみなので、中国人でないことは確かですが、どういう人なのか、本来の名前は何なのかわかりません。

〉さて、かなり読めるようになってきたので、一度のぞいてみようと思った本。
〉★「紅楼夢」少年版
〉子供向けにリライトされたものですが、字が詰まっていてページも多く、やさしくはありません。でも日本語で読んで内容を知っているのでスムーズに入れました。登場人物がややこしいので、予備知識があったから読めたんだと思います。大家族のお話で、あまり出てこない人など血縁関係がわからなくなって日本語訳についてる系図を確認したりしました。わかりにくいところもありますが、おもしろいエピソードになると夢中になって読みました。やっぱり「おもしろい」と思って読める本だとどんどん進むんですね。ダイジェストなので物足りないところもありましたが、最後は原作の無常観が漂ってしみじみしました。原書が読みたくなりました。でも難しいだろうな…。長いし…。
〉この本でも日数がかかって長いな〜と思いながら読みましたが、読み終わって字数を数えてみると、122000字もありました。時間がかかるはずです。10万字越えてるなんて〜。一気に字数を稼いで20万字を越えてしまいました。
〉それで一度報告しようかと思ったのですが、検定試験を控えて報告を書いているヒマがなかったので、更にもう一冊読みました。中途半端な字数での報告はそのためです。

「紅楼夢」! 新天地でハード版を、目標本として買いました! 大人用なので、たま〜にチラっと覗いては、ニヤニヤしています。

〉紅楼夢は古典、しかもリライトとはいえ一応小説。そろそろ100万字前に枕を並べて討ち死にした児童書も読めるようになってるかな〜と思い(いくら投げたとはいえビンボー症なのでいつかは読みたいと思ってる)パラパラ見てましたが、結局読み始めたのは…。

〉★少年版「中華歴史故事」3
〉でした。このままでは歴史や古典しか読めないカラダになってしまうのでは…。
〉一応2から持ってるんですが、いきなり3です。というのは、3は大好きな唐代が中心で、目次を見ると「読みたい」と思うタイトルがズラーっと並んでいたのです。それでつい手を出してしまいました。一つの章が短くて一話完結しています。最初は唐の前の隋から始まるので、興味の点ではいまいちで、読もうと思えば読めなくもない、というぐらいでした。しかし唐代に入るとどんどん進みます。これも字が詰まっていてあまりやさしくはありません。5万字なので長いです。やはり「読みたい」「面白い」と思って読むことが一番大切なんですね。

しかり、ですね… 面白ければ、少々難しくても進みますもんね♪

〉あと、この本は歴史の本のくせに年号がほとんど出てこない!年表も地図もない。年号に弱い私に配慮した本かと思うぐらい。私は歴史の話をしてて、「それ何年ぐらいのこと?」と聞かれたら、たいてい「あ〜、う〜、その〜」と口ごもってしまうぐらい年号が苦手。でも、年号がなくたって歴史はできる!歴史は年号が大事、と思うのは、英語の本を読むのに辞書が大事だと思うぐらい間違ったことではないかと。でも地図はあったほうがいいですけど…。

私はきっと、杏樹さん以上に、年号や地理に弱いですよーっ この間なんて、くそ重たい大漢和辞典の地図を広げて、「○○の時代のXXって…」と探していました。

〉で、紅楼夢も中華歴史故事も「子供向け」とは思えない内容です。「少年版」ということですので、中学生ぐらいが対象なのかと思います。でも「中華歴史故事」は「小中学生」って書いてあるなあ…。高学年あたりかな?子どもに呼びかけるときに使う「小朋友」という呼びかけが時々出てきますが、どんな「小朋友」が読んでるんだろう…。おまけに歴史上の人物など普段見かけない固有名詞が多くて読み方がわからないんですが、中国の小中学生はどうやって読んでるんでしょう?読めるのかな?ごくごくごくたま〜〜〜にピンインが添えてあります。

〉これで127万字まで来ましたが、試験も終わったことですし、これからは英語の世界史クラブの方へ行きます。ですから130万字まで待たないでの報告となったわけです。

〉それでは長くなりましたがこのへんで。

局所にしか反応できなくて、申し訳ないです。
ではではっ


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