「多言語多読」の可能性

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717. 「多言語多読」の可能性

お名前: 慈幻 http://www.memorize.ne.jp/diary/96/28454/
投稿日: 2004/10/2(11:32)

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どうも慈幻です。

〉慈幻さん、やったね! 新人セミナーではどーも・・・

どうも有難う御座います。その節はお世話になりました。ただ、新人
セミナーは行っておりませんが(苦笑)

〉〉〉読むだけで語彙が増える、というのを実践できたという報告には、
〉〉〉改めて驚きました。

〉いや、いや、まったく驚きです、予想されたこととはいえ・・・
〉優香さんがフランス語で同じような報告をしていますよね。
〉でも、こうやって事実が積み上がってくると、ほんとに驚きです。
〉予想していたのに驚きって言うのは変ですが、そうなんです。
〉サリンジャーがどこかで書いてましたね、ビー玉で当たるのが
〉うれしいのは予想を超えたからだって・・・

〉〉これはやはり漫画は「絵が記号化されている」、「状況が類型化され
〉〉ている」ことが大きいと思います。

〉〉台詞が全く分からなくても、「怪しい人影に追いかけられている状況」
〉〉で、AがBに向かって「血相を変え」ながら「Shnell!」と叫んでいたら、
〉〉「急いで!」もしくは「早く!」だと分かります。

〉〉同じように、「死体が発見された状況」で刑事らしき人物が「ermord」
〉〉とか「umgebracht」とか毎度のように口にしていれば、これらの単語が
〉〉「殺人」に関連した言葉だと分かるようになります。

〉〉物語の展開のパターンや類型化された状況を「約束事」として理解して
〉〉いれば、絵本以上に漫画は「絵の情報量」が多いため、「状況」を把握
〉〉しやすく、台詞の類推もより容易ということが大きいと思います。

〉そうなんです。これも予想していたことでした。
〉だから映画は外国語獲得のいちばんよい素材だと思います。
〉appleさんの提案に、こんなところでダイサンセーを叫んでおきます。
〉(大修館の原稿書きで必死なんです・・・)

「言語」の本来的機能を考えると、語単体で提示されるよりも、その語が
使用されている「状況」も一緒に提示される方が理解も記憶も容易という
ことが言えると思います。

映画の効果については、私は何もやってないので何とも言えませんが、ア
ニメのDVD鑑賞にも手を出している優香さんならば、色々と面白い現象を
経験しておられるかと(笑)

〉いいぞー!
〉杏樹さん、慈幻さん、優香さんが英語以外の言葉で多読の効果を
〉実証できれば、ユネスコで加盟国には自国の言語について
〉多読教材を整備することっていう条項が加わる日も近い!

ユネスコへの提言となると、ある程度まとまった事例がないと厳しいで
でしょうけれど・・・

ただ、「言語学習法としての多読」は、もっと理論的にも技術的にも研
究されてしかるべきです。

後、マルチリンガル研究で経験則として言われている「複数言語習得者
は新言語を習得しやすい」というのが本当かどうかを、「多言語多読」
を実践する過程で自分なりに検証してみるのも面白いかもしれません。

ユネスコへの野望の一歩手前として、ブッククラブよりも気楽に利用で
きる施設として、「漫画喫茶のノリで、多言語の漫画や絵本や児童書や
GRが読める場」があれば良いのにな〜、と思う今日この頃です。

つうか、漫画喫茶のフランチャイズへの参加権が300万くらいらしいで
すから、タドキスト有志で出資して、東京なり大阪なりで作れないもの
ですかね?(笑)

以上、用件のみですが、今回はこれで失礼します。


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