[掲示板: 〈過去ログ〉英語以外で多読を楽しむ掲示板 -- 最新メッセージID: 3292 // 時刻: 2024/11/25(11:26)]
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お名前: 杏樹
投稿日: 2003/9/4(00:06)
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今公開中の映画「HERO(英雄)」。
大好きなリー・リンチェイがチャン・イーモウ監督の映画に出るのでずっとずっと楽しみに待っていました。中国ではお正月に公開されているのに、日本では一体いつ見られるんだー!と、ほんとーーにひたすら待ってました。それでもうガマンできなくて初日に映画館へ駆け込みました。
ずっと待ってたので、中国の映画雑誌や小説本まで購入済みだったのですが、映画を見たら小説が読みたくなりました。
中国語はたまに思い出したように読むぐらいで全然進んでおらず、英語がもうちょっと目鼻が付くようになったら中国語中心に切り替えようとしていたので、本当は辞書なしで一般書をすらすら読むほどの力はないんですが…。
パンフレットを見ると、原案・脚本を書いた人が小説を書いていて、しかも映画にないエピソードが色々盛り込んである様子。ますます読みたくなるではありませんか。
で、おそるおそるのぞいてみたら…映画の情景とダブってなんとなくわかる。それでもうちょっと先まで…と読んでいくと少々難しい。そこで、前に報告した時に買い込んだ児童書を1冊読んで体力強化を図りました。本当はもっとたくさん読まないと「強化」にはならないんですけど。でもどうしても読みたくて無理矢理進むことにしました。
まず映画を見ているので内容はだいたいわかる。それにリンチェイ演じる「無名」が出てくると進みやすい。これはもしかするとKianさんがレクター三部作を呼んだ状況に近いのでは?これがKianさんの言う「愛」かしら!?
…そうは思ってみたものの、やはり手ごわかったです。英語でこの難しさなら投げてたでしょう。でも飛ばし読みも英語で習得したし、英語の多読がまるきり役に立たないこともない。
それで結局、本当に無理矢理読みました。しかし最後の方はすっかり引き込まれて、難しさをものともせずに夢中になって読みました。
そうしたら映画より内容がずっと深く感じられました。本当に映画にはないエピソードが山盛りです。しかも映画のような映像美がない代わり、心理描写が細かくて、特にクライマックスの登場人物の心情がこまやかでずっしり心に響きました。しかも映画の先が少々…。
実は映画を見てから日本語の文庫本が出ていることを知って少々脱力しかけました。しかしわかりにくかった部分を確かめたい気持ちもあって本屋さんで立ち読みしてみたら、どうも内容が違う様子。文庫本は著者名が脚本を書いた人ではなくてチャン・イーモウになってるし、何より訳者がハリウッド映画のノベライズの翻訳を手がけている人です。ということは、日本語版は中国語の小説を訳したものではなくて単なる映画のノベライズかも…。確かに映画にないエピソードもちょっと入っていましたが、中国語版ほど詳しくありません。立ち読みだったし、中国語と付き合わせたわけではないので断言はできませんが。
ということはやはり中国語で読んでお得だったということかしら〜と勝手に気を良くしてます。
で、雑誌のほかに「英雄解密」なんて本も購入してるんですよねー。メイキング本とでも言いましょうか。これも文字がびっしり詰まっていて本当に読めるのか?という状態で…。いつ読めばいいんだろう。
とにかく英語でもう少し読みたい本が読めるようになったら、中国語で読みやすい本を探して本当に多読をして行きたいと思います。今回はイレギュラーな本を読んでしまったので。
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