[掲示板: 〈過去ログ〉英語以外で多読を楽しむ掲示板 -- 最新メッセージID: 3292 // 時刻: 2024/11/26(10:45)]
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お名前: 杏樹
投稿日: 2011/4/9(01:59)
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中国語600万語通過しましたので報告します。
500万語通過してからどれだけたったやら。フランス語多読を本格的に始めてから、そちらに時間を取られてなかなか進みません。500万語通過してからしばらくほとんど中国語の本を読んでいない状態でした。
そうしたら、ほとんどアクシデントのようにいきなり読んでしまった本でかなり語数を稼ぎました。…多読ってこんなんばっかりです。「読むつもりはなかった」と言いながら予想外、予定外の本を手に取ってしまって、つい読んでしまう…。
それは大阪の「上海新天地」で見つけた本です。タイトルは「夜上海」。いかにも私の気を引きそうなタイトルです。しかし、500万語通過の時に報告した本の中にも「夜上海」という本があります。でも著者も装丁も全く違います。前に読んだ「夜上海」は21世紀の上海のお話です。しかしこちらは解説に1930年代ごろの上海と書いてあります。しかし2冊もあって、でかい、分厚い。こんな本買っても読めないよねーと思いながら通り過ぎかけたのですが、そこは中国語の本、後で欲しいと思っても手に入る保証はありません。それでやはり気になるジャンルの本でもありますし、とりあえず積んでおこうかと思って買ってしまいました。
…それで、やはり中を見たくなりました。少しわかりにくいと思いましたが、読めなくもないかも…?と思ってそのまま読んでいきました。やはりわかりにくい…でもわからないところは飛ばせばいいんです。そうやって飛ばしながら読んでたらずーっとそのまま読み続けてしまいました。
1930年代、上海の郊外の旧家に引き取られて育った孤児の女の子と、姉妹のように育ったその家の第三夫人の娘が運命に翻弄されながら波乱の人生を送るのです。しかもヒロインには出生の秘密があって、後半秘められた秘密が次々と現れていくのです。出生の秘密がややこしすぎて全部は理解できませんでしたが、そのあたりになると止まらなくなって加速度がついていきました。
この本は1冊あたり19万字もありました。2冊で38万字!!長かったー。
あとは、去年上海へ万博を見に行ったのですが、それに合わせて上海関連本をいくつか。
「麗人行 民国上海婦女之生活」(古呉軒出版社)
これはタイトルの通りです。前から積んであった本。70000語。
それから万博のほかに魯迅故居、魯迅博物館、中山故居(孫文の家)へ行ったので、そこでパンフレットを買って読みました。
あとは、ハルビンへ行った時に蕭紅という作家を知りました。1911年、ハルビンの郊外にある呼蘭河という小さな町で生まれ、1942年に亡くなりました。魯迅とも交流があったそうです。子ども時代の思い出を基にした「呼蘭河伝」という作品が有名だということで読んでみました。ちょっと昔の中国の、素朴な街の出来事、家族のことなどがつづられた本です。
中国青年出版社、94000語。
ということで、かなり一般書、普通の小説も読むようになってきました。まだまだ「すらすら」とはいきませんが、あまりレベルを気にしないで本が選べるようになってきたようです。
でもやはりスラスラ読める本でパンダ読みもしてみたいと思って、上海へ行った時に児童書を探してみました。そうしたら、子どもの本のコーナーへ行ってももう読みたいと思う本がありません。今まででも普通に児童書を読もうと思ったらなかなか読めなくて、結局中国の子供向けの歴史・故事ばかり読んできたわけで、一般書を読み出したらますます普通の児童書には興味がわきません。また、歴史・故事関連の本ならイヤというほど持ってますので、新たに気を引く本がありません。
つくづく英語って子供向けの面白い本がいくらでもあるんだなあ、と思いました。
さて、今回600万語通過した原因は、1冊の本を読んだからではありません。
上海へ行った時、虹口のレトロ街「多倫路文化名人街」という少々チャチな名所があります。そこに中国風の屋根を乗せた古い教会がありました。そしてその隣に書店があったので入ってみたら、そこはキリスト教書店でした。そこに聖書が何種類かありました。前から中国語の本で西洋人の名前が出てきたとき、漢字で表記されているので元の名前がわからないことがあり、西洋人の名前なら聖書から由来していることが多いので聖書があったら便利かも、と思っていました。それでそこに並んでいる聖書を見ますと、旧約・新約合わさったものでもそんなにゴツくない、手になじみそうなものがありました。しかも地図や索引が充実しています。そこで聖書を1冊買いました。
(ちなみに、その後上海蟹を食べに行ったレストランの向かいに「中国基督教三自愛国運動委員会」という組織があり、そこがその聖書の発行元だったのです)。
でもやはり聖書というものは最初から順番に読もうと思って読めるものではありません。だもんで、取り合えず「買った」ことに満足して手元に置いておくことになるはずでした。
そうしたら、日本の教会で「一年間聖書通読日課表」という小冊子を見つけてしまいました。これに従って読んだら1年間で聖書が全部読めるらしい。そこで、無謀なことを考えてしまいました。中国語の聖書でこれをやったら…?
ということで、日本語の聖書も通読したことがないのに中国語で聖書通読に挑戦することにしました。
これが1日の分量が多くてちょっとキツイです。その代り、1日サボったら翌日に2日分一度に読む、というのが負担が大きくて無理。「今日は気が乗らないから明日」というわけにいきません。1日サボったら絶対挫折する!と思いました。それでかえって何が何でもその日のうちにその日の日課をこなす、という風に追い込まれました。
そして、1年後に全部字数を足したらすごいことになるので、1か月ごとに字数を数えて足していくことにしました。
というわけで、3月分の字数を足したら600万字超えていたのです。
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