フランス語60万語通過〜やさしい児童書のシリーズと多言語情報

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1654. フランス語60万語通過〜やさしい児童書のシリーズと多言語情報

お名前: 杏樹
投稿日: 2009/5/6(22:53)

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みなさま、こんにちは。
フランス語で60万語通過しました。

前回GRをいろいろ紹介しました。その中でやさしくて読みやすかったシリーズが、結局冊数が少なかったのであっという間にレベル3まできてしまいました。そうしたらちょっと難しくて読むのが大変になってきました。他のGRのシリーズは一番やさしいものでもこのシリーズのレベル3以上はあります。それでどうしても「がんばって読む」ことになります。それでもフランス語が読みたかったのでがんばって読んでみましたが、突然「なんか、しんどいなー」と思ってしまいました。
そうなったらもう無理してまで読むことができません。
それでアマゾン・フランスで児童書を探してみました。絵本はダメですが、児童書でマシなものが見つかったらと思って…。
そうしたらいいシリーズが見つかりました!
J'aime Lire(英語に直せばI love reading)というシリーズです。
SIRやICRみたいな感じの本で、レベルはそれより少し高め。
「Mes Premiers J'aime lire」と「J'aime lire」に別れています。Mes Premierは6歳から、もう片方は7歳から。難易度よりも字の大きさと長さが違います。ありがたいのは、同じシリーズということで長さと難易度がほぼそろっていて安心して選ぶことができます。特に絵本を選ぶのはバクチのようなものですから、こうやって内容が揃っているシリーズは購入しやすいです。しかも冊数が多い!

さらに、同じ出版社で同じような装丁で「Les belles histoires」というのも見つかりました。本当に見かけがそっくりで、難易度と長さはは「Mes Premiers J'aime lire」と「J'aime lire」の中間ぐらいです。どう違うのかよくわかりません。さらにやはり似たような装丁のシリーズがほかにもあることがわかりました。これで当分フランス語の本を探すのに困らないで済みそうです。

それから、アメリカのアマゾンで英仏対訳絵本ややさしいリーダーも見つけました。
アメリカですと、外国語として学ぶ人のために作られている本ですので、かえってフランスのアマゾンで見つけるよりもやさしくて読みやすいかもしれません。今回探した絵本ではスペイン語版やイタリア語版もあったりしましたので、多言語多読をしたい人はアメリカのアマゾンで探してみるのもいいと思います。

それでまず対訳絵本から紹介します。
最初はBerlitzのもの。
★Adventures with nicholasシリーズ
・Les Cinq crayons(782語)
[url:http://www.amazon.com/Pastels-Crayons-Aventures-Nicholas-Adventures/dp/9812468285/ref=sr_1_2?ie=UTF8&s=books&qid=1241617077&sr=1-2]
・La CHatte Perdue(996語)
・Une Visit Chez Grand-Mere(995語)

CD付きで、巻末にはフランス語の歌も収録されていて、お話に出てくる単語を集めたピクチュアーディクショナリーもついてます。CDを繰り返し聞くと楽しく語数を重ねられます。特に歌は繰り返し聞いても飽きません。ただ、冊数が少ないのが残念です。
このシリーズはほかにスペイン語、イタリア語があります。

★I Can Read Frenchシリーズ
・BON ANIVERSAIRE!(118語)
[url:http://www.amazon.com/Happy-Birthday-Anniversaire-Read-French/dp/0812065816/ref=sr_1_2?ie=UTF8&s=books&qid=1241616724&sr=1-2
]

・DEPECHE-TOI, MOLLY(178語)
・LE PETIT CIEN SE TROUVE UN AMI(111語)
・JE SUIS TROP GROS(115語)
・BONNE NUIT A TOUS(125語)
こちらは字数が少なくてかなり優しい対訳絵本です。私が読んだのはこれだけですが、ほかにもまだあります。また、スペイン語版があるのは確認しました。

ほかにも対訳絵本はいくつかありましたが、実物は見ていません。

やさしいリーダーでは…

・Beginner's French Reader(1987語)
[url:http://www.amazon.com/Beginners-French-Reader-McGraw-Hill/dp/0844211087/ref=pd_sim_b_5]
教科書っぽい文章で、練習問題もあります。問題は無視しました。Picon家の二人の子どもが中心になって色々な場面が展開します。子どもといっても中学ぐらい。対訳はありませんが、巻末に単語集がついてます。

・Easy French Reader(25000語)
[url:http://www.amazon.com/Easy-French-Reader-Roussy-Sales/dp/0071428488/ref=pd_sim_b_27]
分厚くてお得な本です。
内容は三つに分かれていて、まず1番目はフランス人のMarcとアメリカから来たJulieを中心に日常会話編。2番目はフランスの歴史。3番目はフランスの短いお話集。問題もあります。巻末に単語集がついてます。

1番目は初歩的な文章からです。教科書的な文章から始まって、MarcとJulieの二人がフランスとアメリカの発明の起源についてもめてケンカして、どう仲直りするかハラハラしたりします。
フランスの歴史は、やさしいフランス語でこれだけフランスの歴史がわかるなんてすばらしいです。ただ、だんだん難しくなっていきます。最後のほう、第二次大戦まで来ますとその先は戦後の大統領一人ずつ紹介してまして、そこはかなり難しかったです。
フランスの歴史はウェルキンゲトリクスから始まっていました。ガリアがフランスのルーツだという認識らしいです。ウエルキンゲトリクスはフランスで最初の英雄で、カエサルに立ち向かいました。普通に西洋史だとローマが中心になるところをフランス中心の視点になるとカエサルは侵略者になることがわかりました。
これからフランス語でもやさしい歴史の本を探してみようかと思いました。
3番目のお話はちょっと難しかったです。

アメリカのアマゾンでEasy FrenchとかEasy French readerとかのキーワードで探すといろいろ引っかかります。他の言語でも探してみると何か見つかるんじゃないかと思います。

対訳や英語の単語集は、ヨーロッパ語は親戚の言葉なのでニュアンスや語彙が近く、文章の構造も近いのでわかりやすいです。しかも多読で英語がわかるようになっているので、意味がピンときやすいです。

さらにDVDも見つけました。
★Bonjour Les Amis!
これは子どもが最初にフランス語を覚えるためのDVDです。Moustacheという猫とその家族や仲間たちが案内してくれます。英語の解説の方が多いぐらいで、むしろ英語の聞き取り練習になるかも?英語はやさしくゆっくりですので、多読である程度英語がわかっていれば大丈夫というレベルです。それこそBonjourから何度も繰り返して言う練習をしますので、本当に全くの初心者向きです。

ということで、多言語で多読をするには英語から教材、素材を探すというテがあることがわかりました。

さて、フランスの児童書のシリーズです。

★mes premiers j'aime lire
700〜800語ぐらい。
[url:http://www.amazon.fr/Mes-premiers-jaime-lire-num%C3%A9ro/dp/274701097X/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1241617184&sr=1-1]

★j'aime lire
3000語前後。
[url:http://www.amazon.fr/Mot-interdit-Nicolas-Hirsching/dp/2747008142/ref=sr_1_3?ie=UTF8&s=books&qid=1241617184&sr=1-3]

★Les belles histoires
1000語ぐらい。
[url:http://www.amazon.fr/Belles-histoires-num%C3%A9ro-Rentr%C3%A9e-mamans/dp/274700984X/ref=pd_sim_b_69]

一見mes premiers j'aime lireは一番やさしそうですが、難易度に大きな差はないように思います。むしろ総語数が少ない分、わからないところをどんどん飛ばすと、飛ばした部分の割合が大きくなって何が書いてあるのかわからなくなっていきます。しかし総語数が多いと、物語としてもある程度の内容があり、お話の流れに乗ったら少々飛ばしてもなんとなく全体がわかってきます。ですから順番にレベルを上げていこうとは思わないで、混ぜながら読んでいったほうがいいと思いました。
たくさん読んだので全部タイトルを書き出すのは大変なので省略しました。もしこのシリーズでフランス語多読をしたい人がいましたら、私が読んだタイトルと数えた語数をお知らせします。

それから、以前フランスへ行った人からお土産にもらった小さい絵本があります。読んでみたら短くてわかりやすくておもしろかったので、同じシリーズを探してみました。そうしたらこれがたくさんありました。
それが

★Monsieur et Madameシリーズ
[url:http://www.amazon.fr/Monsieur-Heureux-Roger-Hargreaves/dp/2012248489/ref=pd_sim_b_21]
[url:http://www.amazon.fr/Madame-Catastrophe-Roger-Hargreaves/dp/2012248624/ref=pd_sim_b_6]

といいますが、まとめて注文してから原書が英語だということがわかりました。Mr Men and Little Missというシリーズだったのです。MissがなぜMadameになるのかと思いますが、かなりイメージが変わってしまいます。
英語でもやさしくて読みやすいシリーズじゃないかと思いますが、今まで知らなかったのは不覚です。まず内容があまり子どもっぽくなく、大人の多読に向いていそうなこと、文章が割合教科書どおりのような感じで絵本独特の表現が少ないこと。英語は全然読んでませんが、フランス語で読んだ感想と同じようならもっと英語多読にも勧められていてもいいと思います。

このあたりの絵本・児童書のシリーズをたくさん読んだら、行き詰ったGRも読めるようになるかなーと思います。

ただ、やはり多読を進めるのに難しい部分はあります。
多読の初期に本がたくさん必要なのは仕方のない事とはいえ、3000語の本が10冊で30000万語、20冊で60000語となると、10万語読むのでさえ何冊必要か、考えると気が遠くなります。
英語の時はどうだったかと思い返してみますと、多読セットを中心に少しずつレベルを上げながら読んでいきました。60万語ぐらいになりますと、児童書のシリーズものにも手を出していきました。100万語通過時点でレベル3でしたから、もう少し語数の多いものも読めるようになっていました。それにやはり英語ですと、情報も本の種類も多く、入手も容易です。日本でも本が買えますから、外国のアマゾンに注文するような送料もかからず気軽に注文できます。
何より英語よりも最初のレベルが低すぎて、英語並みにレベル上げができません。あとは再読すれば語数は倍かせげることを期待するぐらいです。

それで仏和辞典を使いながら読んでます。とりあえず多読をしてきて辞書のデメリットはわかっていて承知の上で使っていること、それと基本的に私は辞書が嫌いじゃないので。引きすぎて疲れたら引かないで飛ばし、自分が苦痛に感じない、わかってよかったと思えるような使い方をしています。辞書を使うときの心構えは、自分で辞書引き実験したときの結果にもとづきまして、「理解できる文章の中で未知単語が出てくるとき」に引いたら有効ということです。文章がわからないときは単語の意味だけ調べてもわかるようにならないことが多いです。

本を気軽に注文できないので、本が途切れた合間に英語や中国語を読んでます。この間うっかり中国語で長い本を読んでしまいました。それでフランス語がなかなか進まなくなったりします。

でもフランス語を続けて読んだら頭はフランス語モードになっていきますし、いいシリーズがみつかったので、少しずつ注文しながらでも読んでいく楽しみがありますので、ゆっくりでも語数を重ねていきたいと思います。


▼返答


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