Re: 嗅ぐや姫

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1427. Re: 嗅ぐや姫

お名前: Julie http://paperback.blog10.fc2.com/
投稿日: 2007/5/7(13:56)

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たかぽん、ぽんぽこ! 遅くなってすまぬ〜。

タイトル、「匂いをかがれる かぐや姫 ~日本昔話 Remix~」という
本が出ていたのでした。
昔話を機械翻訳で英訳、さらにそれを機械で和訳すると
とんでもない日本語になるという…。
もとの文、英訳、和訳が並んでます。
(うっかりすると気持ち悪くなるので用法と容量にご注意)

〉〉(お茶菓子に柏餅なんかどう?)

〉お!いいですねー。
〉今日は食べなかったなー。
〉葉っぱの香りが好きですねー。

いい香りですよねー。

〉〉〉〉〉そして、レ点とか一二点とか、あんなことやっても
〉〉〉〉〉詩にならない、へんなのって思ってたんだって。
〉〉〉〉〉その授業では、彼女もレ点とか書き下し文とか覚えなきゃいけなかったので
〉〉〉〉〉とても苦痛だったそうな。

〉〉〉〉でしょうねぇ。
〉〉〉〉あれは、ほんと、読むための便宜であって、無くても読める人には要らないものですもんね。

〉〉そうそう、あの読むための便宜というのは、
〉〉中国語を日本語に変換しようとする涙ぐましい努力ですよね。

〉そうですねー。
〉でも、ここ数日で、あの訓読というのも、それで一種独特の日本文化なのかなー
〉という気もしてきました。
〉原田種成「私の漢文講義」という本をあらためて読んでみまして。。
〉(とってもいい本です。。)

へえ。なんだか面白そう・・・。

〉〉たしか平安時代(そのあとも?)、公式文書は漢文だったんですよね。

〉そのようですね。いつごろまでそうだったんでしょうね。明治までかな?

〉〉漢字から平仮名が派生して、やっと日本語を和文で書けるようになった、
〉〉でも、和文で書いても許されるのは女の特権だった。
〉〉男はいちおー、漢文でむずかしげに書かなきゃいけなかった。

〉うーん。ここはどうだったんでしょうねぇ。
〉平仮名派生前にも、万葉仮名とかで和文は書けたと思います。
〉男もいちおう和文は書けた。(歌とか)
〉でも、平仮名はもともと女文字だったって言いますよね。
〉男が仮名で何か書こうとすると、紀貫之の土佐日記みたいに
〉「男もすなるにきというものを女もしてみむとてするなり」と、
〉女のふりして書くことになる?
〉でも、歌とか、男だって平仮名を使ってますしねぇ…
〉なんだか、私には手に余る問題かもしれない…

すみません、このへん、断定的に書きすぎました。
漢文系と大和言葉系がありそう、っていいたかった。

〉このあたりのことが、高島俊男「漢字と日本人」(文春新書)に詳しく書いてたと思うけど、
〉すっかり忘れてしまった…

へえ。そんな本も…。ありがとう!

〉〉古典にも、漢文の影響を色濃く受けた文体と
〉〉和文(書き言葉じゃなくて口語)の文体がありますが、
〉〉漢文系より和文系のほうが読みやすいのではないかしらん?

〉うーん。必ずしもそうとも言えないような…
〉漢文のほうが、ばしっ、ばしっと言い切ってて、言葉さえわかれば、
〉あんがい読みやすかったりするかなと思います。

なるほど〜。
ばしっと簡潔なところはありますよね。

〉和文(やまとことば主体の)で、るる流れていくんだけど、誰がなにしてるのか
〉よくわからないような文章もありますね…

ああっ、そうそう!
気がつくと、るると流されて、まるっとわからない。
でもその流されっぷりが好き!(爆)
(ろくに読んでもいないのに、すみません)

〉〉時代より、そっちのほうが読みやすさに影響しそうなのでは??

〉時代よりも、その文章の特徴ってのは、確かにあると思います。
〉源氏物語は難しそうだなーと思うけど、それより古い竹取物語は読みやすい。

ああ、そうなんだー。

〉〉といっても源氏物語までいくと、世界初の小説だけあって、
〉〉基本は「ちょっときいてくださいよ、こんな話があってね」だから、
〉〉伝聞調なところがかえって読みにくいのかも、
〉〉とたかぽんの感想を読んで思いました。

〉たかぽんの感想はアテにしないでねー!
〉(心アテに折らばや折らんー!(?))

いえいえ、こちらこそ、読んでないのにすみません。
(白菊の花ー!(?))

〉源氏物語は、あんまり読んでないのにあれなんですけど、会話文とか多くて、
〉「もののあはれ」の物語だけに、微妙な心理描写なんかも巧み(っぽい)ので、
〉それでわかりにくいかもですねー。(読んでないのに言ってます…)
〉しかしそれだけに、はまればはまるというか、かめばかむほど、味わり深いんでしょうね。

るるると読んでるととんでもないことが書いてあったような気がします。
(部屋に○ンコまかれた、とかそういうのありませんでしたっけ?)

〉〉徒然草あたりだと、漢文の教養と和文のやわらかさが融合して
〉〉いい感じに読みやすいのかもしれませんねー。(読んでないけど)

〉そうですねー。ちょっと読んだ感じでは、さくっ、さくっ、とした感じですね。
〉どっちかというと、漢文の簡潔さの影響が強いかも。男の作品だなーと思います。

ああ、読みたいなあ。

〉〉夏目漱石や三島由紀夫は、(いいかわるいかは別として)
〉〉漢文の教養と英語のロジックの影響を受けた文だなあと思います。
〉〉ちょうど村上春樹を読むと、英語読んでるような感じがするみたいに。
〉〉川端康成とか、幸田文とか、「にごりえ」は
〉〉和文だなあ〜、日本語ってこうだよなあ〜って感じます。
〉〉(こういうの、もっと読みたいのですが、おすすめありませんか?)

〉そうですねぇ。。
〉ぜんぜん思いつかないんですけど、太宰治の「富嶽百景」「女生徒」、
〉岡本かの子、向田邦子、の書き方ってか、言葉の使い方は好きですかねー。

ありがとうございます。みごとに読んでないです(爆)。
読んでみよっと。

なんかねー、多読してると和訳しないようにしてるとはいえ、
変な、英文直訳調の日本語がたまってくる感があって、
たまに、とても日本語らしい本が読みたくなるんです。
そんな気分のときに、村上春樹を読むと、
日本語なのに英語のままの感じで読めちゃって
求めているのはこれじゃないって時があるんです。

そんな気分のときに漱石とか三島とかのぞいてみても、
ピンとこなくて、志賀直哉ならとおもったらイマイチで、
なにかやわらかい言葉の本を探していたのでした。
だから、ありがとうね、たかぽん!

(あ、井伏鱒二は適度に漢文調で気持ちよかった)

〉歎異抄は三人称、かぁ〜。

ええと、He said that ... and that ...ってところがほとんどなくて、
自分が親鸞になったかのように断定して書いているような…(^^;
日本人の伝聞口調って、そういえばそうかも。
(よくわからずに書いてます・・・)

〉次から次へと、興味深い本が出てくるなぁ。困ったなぁ…(笑)

こちらこそ、たくさん教えてもらって、ありがとうでしたー!
(本屋にいって困ることにしよっと・笑)


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