Re: 「ベルサイユのばら」でフランス語26万語通過

[掲示板: 〈過去ログ〉英語以外で多読を楽しむ掲示板 -- 最新メッセージID: 3292 // 時刻: 2024/6/27(00:55)]

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1315. Re: 「ベルサイユのばら」でフランス語26万語通過

お名前: メリーベル
投稿日: 2007/2/11(22:41)

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杏樹さん、おひさで〜す。メリーベルです。
フランス語26万語おめでとうございます!

〉以前「『ベルサイユのばら』で学ぶフランス語」という本を見つけましたが…。

以前の杏樹さんのご紹介で買ってから時々眺めています。

〉ついに購入してしまいました。フランス語版「ベルサイユのばら」。

おぉ!!ついに!!

〉日本語で出てる分厚い2冊の愛蔵版そのままで、「黒衣の伯爵夫人」も入っています。池田理代子の前書きもついてます。

ボリュームありそうですね。

〉届いたときはパラパラと気になるところを見てみましたが、私のフランス語ではまだまだ難しくて、すんなり読めそうにありません。しかも文字が大文字だというだけならまだしも、字そのものが小さく字間が詰まっていて、とっても判読しにくい。
〉しかしこのまま積んでおくのはあまりにももったいない。
〉…そこで…。
〉連載1回分ずつ読んでいくことにしました。リアルタイム組なので、だいたいどこで「つづく」になっているかはわかります。連載1回分だといい区切りになるのではないかと思いました。

あ、そうだね!さすがリアルタイム組!

〉最初は文字そのものが判読しにくくて、読むのに時間がかかりました。フランス語自体もあまりわかりません。確かに一度に連載1回分読むのが精一杯でした。しかし連載と言うものは、次回を読ませるための「ヒキ」という終わり方をします。「この先どうなる?」と思わせるところで切ります。すると続きが読みたくなって、また次の日読んでしまいます。内容はわかっているんですが、それでも読みたくなります。

そこが名作の持つチカラですね。

〉そうして毎日連載1回分ずつ読んでいきました。そうしたら、フランス語がわからなくても内容がわかっているので「脳内対訳」状態で進めることができました。そして読んでいくうちに少しずつスピードも上がっていきました。「脳内対訳」プラス何度も出てくる表現で、言葉も少しずつ覚えていきました。

「脳内対訳」、いいですね〜!(私も「ポーの一族」なら…)

〉そして巻頭の池田理代子の文章は、文章が詰まっていてとても読めないので飛ばして本文に入りましたが、1巻を読み終わってから読んでみると、これまた内容がわかっていることもあって、読めるようになっていました。フランス語そのものの理解度はあまり高くないんですけど。
〉そして2巻に入ると、物語が佳境を迎え、特にマーガレットコミックスで言えば7〜8巻のあたりになると、連載1回分では物足りなくなって2回分ぐらい一度に読んでしまうようになりました。しかしこれはやはりオスカル様のおかげでした。オスカル様が亡くなったら放心状態になってしまって、数日間空いてしまいました。そしてその後は連載1回分に戻ってしまい、2回分を読むことはありませんでした。でも「黒衣の伯爵夫人」は前後編だったのに、1回で読んでしまいました。やはりオスカル様が出てるとはかどるようです。

オスカル様は偉大です☆

〉改めて連載1回分ずつ読んだことで、連載を追体験したような気分になりました。そして日本語ではすっかり覚えているので、あまり丁寧に読まなくなっていたのがじっくりと読むことが出来て、改めて細部まで味わって読むことができました。

〉それからフランス語版を読んだら、いろいろ発見や衝撃がありました。
〉特に英語でヒストリカル・ロマンスを読んでいるとこともあって、ヨーロッパの貴族社会の称号や呼び方など「なるほど」と思うことがありました。
〉一番の発見はヨーロッパ語には「様」という敬称が存在しないこと。ですからロザリーもマロン・グラッセも「Oscar」と呼んでいるのです。さすがに使用人はそう呼ぶわけに行かないのか、「マドモワゼル・オスカル」になっています。そう呼ぶのはジェローデルだけだと思ってましたが…。ちなみにジェローデルのつづりはGirodelleでした…。
〉ロザリーがジャンヌを訪ねていって「ジャンヌ様」と言い直す時も「マドモワゼル・ジャンヌ」です。
〉また、「アントワネット様」と言えないので、オスカルもフェルゼンも「MAJESTE」と呼んでいます。フェルゼンは2〜3回「MARIE-ANTOINETTE」と呼んでいました。
〉シャルロットが「ロザリーさん」と話しかけるところは「ロザリー」だけ。
〉日本語の「様」「さん」というのは誰でも何でも使えて便利なものだったんですね。

〉また、「だんな様」というのは単に「ムッシュー」です。ですからアンドレやロザリーがジャルジェ将軍に呼びかけるときは「ムッシュー」。目上の人に特に呼びかけるのに使う言葉ってないんでしょうか。
〉「Conte」や「Marquis」という称号はヒストリカル・ロマンスでおなじみになってました。そういえば、正式な称号をつけて呼ぶのが敬称の代わりということになるのかもしれません。ヒストリカル・ロマンスでは、公式に呼ばれてる名前が領地の名前だったりして、本名が別にあったり、けっこうややこしいことがありました。
〉それからオスカルもアンドレもばあやのことを「Grand-Mere」と呼んでいます。「ばあや」と「おばあさん」の区別はないんでしょうか。

〉しかしちょっとショックだったのは、アントワネットの子どもが「ママン・レーヌ」と言っていないこと。全部「Mere」です。「ママン・レーヌ」って一体何だったんでしょう…。

「おかあさま王妃」ってルビがふってありましたよね。

〉結局「脳内対訳」に頼っていたので、フランス語能力がどれだけ上がったかよくわかりません。でもそれは文法とか単語とかを勉強したわけではないので、計りようがないからで。多分全部で10万語近くあったので、何らかの蓄積にはなってるんでしょう。そして意味がよくわからなくても読み進めるスピードだけは上がったのは確かです。
〉多言語多読でネックになるのは、英語のようなきめ細かいレベルに対応できる本がなかなかみつからないことですが、わからなくてもとにかく読み進めることができれば語数を重ねることが出来ます。「わからなくても読んでみる」ことがどれだけできるか、ですね。

そうなのか〜、杏樹さんにそういわれると全然読めないのに欲しくなっちゃいますよ〜、どうしよーどうしよー。

〉今まで品切れで手に入らなかった「絵で見るフランス語」が手に入りました。これでさらにフランス語多読を続けていけば、理解度は上がるかな〜と思います。
〉ヒストリカル・ロマンスばかり読んで中国語が全然進まないーと言っていたのに、フランス語の語数を増やしてる場合かと思いますが…。

良いではないですか、アントワネット様の映画も封切られたことですし。
もうご覧になりましたか?


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