[掲示板: 〈過去ログ〉英語以外で多読を楽しむ掲示板 -- 最新メッセージID: 3292 // 時刻: 2024/11/24(09:57)]
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お名前: 杏樹
投稿日: 2005/11/23(01:10)
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タルタランさん、こんにちは。
〉11月17日にフランス語200万語を通過しました。100万語をすっ飛ばしての報告になります。長いこと報告していなかったので、もしかしたら仏語多読を飽きらめてしまったんじゃないか、と思われてたかもしれませんね。申し訳ありません。
フランス語、200万語通過おめでとうございます。報告が途切れていたのでどうしているのかと思っていましたが、タルタランさんはもともとある程度読める方のようですので、おそらく多読とは関係なく好きな本を読んでいるのではないかと思っていました。けっこう苦労なさっていたのですね。
省略させていただきましたが、詳しい状況を書いていただいて、とても参考になります。GRのレベルの違いなどとても興味深い報告です。
〉ところが、ここでまた発想の転換です。フランス語が基本単語が多くしめる言語であるということは、逆にレベルを挙げたところで、英語ほど基本単語の割合が減るわけではありません。レベル2のGRを読んでみても、劇的に難しくなるわけでもなく、むしろレベル1よりも易しいことすらあります。そして、下に書いているように僕は一般小説も読みはじめているのですが、その一般小説がGRよりも読みやすいという、英語ではおよそ考えられない逆転現象すら発生したりします。
英語でもGRが苦手と言う人はいます。そういう人にとっては一般書の方が読みやすいということがあるかもしれません。「英語では考えられない」とはいえないかもしれません。
〉というわけで、フランス語のレベルはあまり気にしないほうがいいんだな、と悟りました。「中国語200万字で多読について考えたこと」[url:kb:1080]で杏樹さんが書かれているように、「レベルに関係なくおもしろくない本は読めない」の法則はフランス語でも、まさにあてはまります。もう、読める本を読む、読みたい本を読む、読めるところを読んで、読めないものはどんどん投げる、という感じで、多読の精神をアグレッシブに全開にしてやらないと、フランス語多読は楽しめません。この辺り、英語300万語通過報告[url:kb:6847]で書いた英語のふっきれ方とも同期してるんですが、本当に最近、本の選び方、読み方が戦略皆無でものすごくラフになっています。
私の投稿も読んでくださったんですね。多読をしていてつくづく思うのは、レベルは単なる目安に過ぎなくて、結局は自分がその本を面白いと思うかどうかが読める、読めないを左右するな〜ということです。「つまらない本は投げる」という原則はそのためにあるのですね。英語は情報量が多いため、「はずれ」の割合を低く抑えることができますが、私の中国語もとにかく読んでみる、面白かったら続けて面白くなかったらやめる、の繰り返しです。
〉●児童書が読めない!
これも面白い考察ですね。「プチ・ニコラ」もダメでしたか。もっとも、私はほとんどわからないで読んでいたので、タルタランさんのほうがずっと内容がわかっていると思いますが。「プチ・ニコラ」は一つのお話が短くて、シチュエーションがわかったらなんとなく内容がつかめるのと、イラストが助けになりました。でもオチもわからないことが多く、内容はほとんどわかってません。
さて、私も中国語では児童書がぜんぜん読めません。英語の児童書は好きですので、どうも中国語の児童書の内容が性に合わないらしいです。そこで自分の好きな歴史・古典に走りました。児童文学はやめて、子供向けに書かれた歴史・古典の本を集めたら多読が進みました。
ですからタルタランさんもフランス語の児童書でもノンフィクションなどはいかがでしょう。文学的表現がない分、文章が明快かもしれません。これは英語の本でも感じました。ノンフィクションで好きなジャンルのものを読めば、予備知識や興味の助けを借りて読むことができるかもしれません。
…と、書いてきて気がつきました。そうだ、私もフランス語の児童書で歴史の本を探したらいいかも…。英語だと歴史と言ってもイギリス史やアメリカ史が多くなります。やはり私はフランスの方が好きなので、フランス語でフランス史が読めたらおもしろいかもしれません。
ところで、マンガには興味はありませんか?マンガも好きな人にとっては多読の強力アイテムになるようです。
〉●フランス語GRの特徴
詳しく書いてくださってありがとうございます。フランス語多読をするのに大変参考になります。…いつ読むつもりなんだか…。
〉●一般書の紹介 Agota Kristof の「双子三部作」
〉一般書も紹介してみたいと思います。紹介するのはAgota Kristofのいわゆる「双子三部作」です。以前、50万語通過時に第1作の“Le Grand Chier”をかなりのキリン読みしたことを報告しましたが、今回それにあわせて“La Preuve”“La Troisieme Mensonge”を読了しました。このシリーズは、フランス語多読者の方には是非一度通過して欲しいです。語彙も文章構造も易しく、それでいて心に深く残ること間違いありません。
〉作者のAgota Kristofはハンガリーからスイスへ亡命された方で、長いこと慣れないフランス語に苦労していたそうですが、そこからこのような簡素な文体を生みだして、世界的なベストセラー作家となりました。
アゴタ・クリストフは名前は聞いたことがありますが読んだことがありません。ハンガリー出身なんですね。「ハンガリー」という言葉にも弱い私…。フランス語の次に多読するならハンガリー語をしたいぐらいで。(だからいつの話?)
こういった本が原書で読めたらいいですね。
〉というわけで、長くなりましたが、なんだかんだ言いながらフランス語でも多読を信じてよかったな、というのが正直な感想です。他言語だと様々な困難があって、従来の勉強法で補完しないと無理なんじゃないか、という不安がどうしてもつきまといますが、むしろ他言語だからこそ、多読三原則を過激に適用すること!これしかないと思います。
やはり英語に比べて多読素材の量や情報が格段に違いますからね。フランス語の貴重な体験談、ありがとうございました。
〉それでは、Bonne lecture!
あー、そう言うんですね。では
Bonne lecture!
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