Re: 中国語200万字で多読について考えたこと

[掲示板: 〈過去ログ〉英語以外で多読を楽しむ掲示板 -- 最新メッセージID: 3292 // 時刻: 2024/11/24(11:59)]

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[♪] 1082. Re: 中国語200万字で多読について考えたこと

お名前: 酒井@快読100万語!
投稿日: 2005/10/13(20:57)

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杏樹さん、中国語200万字、やったねー!
酒井@快読100万語!です。

カイさん、こんばんは!!

〉みなさま、こんにちは。
〉中国語で200万字読みました。
〉まず150万字の報告後に読んだ本を報告します。

なんていうか・・・
杏樹さんは不思議な人ですねえ・・・!
なんともいえませんねえ・・・
とっとっとかるーいフットワークと、実に堅実な状況把握が
同居してるんですねえ・・・

途中ばっさり・・・

〉しかしいつのまにこんなに漢字が読めるようになったんでしょう?
〉と、我ながら不思議に思いました。
〉●理由その1・・・多読前に一生懸命勉強したのでそれで覚えた。
〉まあ、あり得ることです。しかしこれだけの漢字を本当に覚えたのか。なんだかあまり実感がありません。しかもそれで中国語の本を読むのに困難だったというのはかなり問題ではないかと。結局単語を覚えても本は読めない、という証明になります。

〉●理由その2・・・ピンイン付きの本を多読してるうちに覚えた
〉●理由その3・・・「中国語ジャーナル」を定期購読している。
〉「中国語ジャーナル」はCD付きの月刊誌で、多読前は少々勉強もしましたが、多読を始めたら勉強が面倒になったので、最近はもっぱら通勤時に聞き流してるだけです。時々雑誌を開いて文字を見ます。ピンインは内容によってついているものとついていないものがあります。

〉まあ、三つの理由が重なっているのでしょうけれど…。
〉多読は「無自覚に」「いつのまにか」読めるようになるのが特徴です。どうも漢字の読み方も同じような経過をたどっているのかもしれません。

ここに反応。多読の喜びと、こういう分析が同居しているところがね、
杏樹さんの独特のところですね。その冷静さで、ここもたしかめて
ほしい。

〉「その1」とすると、読み方と意味を一生懸命暗記して覚えて、それでも本をすんなり読むことができなかった。それが多読をしたため文字と発音の結びつきが早くなった、ということが考えられます。そして英語多読と同じように、勉強で覚えただけの言葉が、身体にしみこんで理解が深まった。
〉「その2」「その3」の場合、意識して覚えようとしていないのに、多読をしたら覚えていったということになります。

多読しているうちに、「発音」の仕方を知らないはずの語が聞き取れる
ようになってきたという発言は、どなたの投稿でしたっけ? 
あれと似ているなあ!

あれ? カイさんだったかな?

〉100万字前にも、それまでは中国語を読むのに一字ずつ「解読」しながら読むような感じだったのが、多読が進んできたらスムーズに読めるようになったと感じたことがあります。それで振り返ってみますと、ピンイン付きの本を読んだとき、ピンインを見て脳内発音しながら読むより、ピンインを見ないで黙読したほうが早くなってきたような気がします。脳内発音がなくなったわけではありませんが、一字ずつ発音していたのが文章としてスムーズにかたまりで発音できるようになってきたようです。読むのが早くなったので一字ずつ発音してなくて「飛ばした」ような気になっていたのかもしれません。なのに一字ずつ見ていくとほとんどの漢字の読み方がわかってしまうのは、やはりちょっと不思議です。

不思議です。このへん、また慈幻さんが現れていろいろ考察してくれると
いいんだけど・・・

〉以前慈幻さんが「言語獲得装置」ということを言っていました。大量インプットすることで言語習得にはずみがついて、知らない言葉もいつのまにか身につくようになっていくのかもしれません。

これはねえ、「言語獲得装置」を言い出した人もそこまでは
考えていないと思うなあ・・・ でも、多読ではいままでにも
これまでの「学説」では不可能と思われることが起きているように
思えるから・・・

〉普通、外国語を覚えるのには単語を覚える必要があると考えられています。そしてそれは意味を調べて、暗記して、というプロセスによって覚えることになっています。しかし言語獲得装置が働くようになると、意識的に暗記するという行為がなくても覚えていくことができるのかもしれません。とすると、「辞書を引かなくてどうして読めるようになるのか」という疑問の答えになるかもしれません。

そうそう、ここがいままの学説と違っているところ。
たとえばPaul Nationなんていう人は多読では覚えた単語は
fragileつまりすぐに忘れやすいなんて言ってるんだけど、
この掲示板を見る限り、またぼくのクラスを見る限り、
その逆だと思われます。多読で獲得した語は忘れにくい!

〉そこで、中国語多読についてですが、中国語は漢字、ピンイン(読み方)、意味を覚えなくてはなりません。そうなると多読でどの程度まかなえるのか、英語と違う問題があります。しかし以上のことを考えますと、ピンインつきの本を読んでいれば英語と同じように漢字も「いつのまにか」読めるようになっている、という境地に達することができるかもしれません。また、それにCDなどの音源がついていればさらに正確な発音を習得することができるでしょう。
〉問題は音源つきの本が少ないことです。とりあえずピンイン付きの本を集めてたくさん読んで多読して、その合間に気に入った音源を探して何度も聞く、ということで補うことでいかがでしょうか。

これからは中国語についても素材開拓をすすめたいですね。

〉やさしい本を集めるのが難しいので、100万字を超えてからはかなりバラバラな本を読みました。それで、100万字から200万字の間に自分がどの程度上達しているのかよくわからなくなってきました。しかしこの漢字の習得を考え直したことで、多読前より格段に楽に本が読めるようになったことを自覚しました。

さあ、300万字へ向かって、堂々と船出してください。
そして、できれば報告は250万字でね!

好量読!(?)


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