[掲示板: 〈過去ログ〉100万語通過報告 -- 最新メッセージID: 8032 // 時刻: 2024/11/24(14:55)]
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5092. 100万語通過しました!(長文になってしまいました。。)
お名前: jun_nsj
投稿日: 2005/6/11(21:34)
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始めて投稿します。
昨年10/21より多読を開始し、6/7に100万語を通過しました。7ヶ月半、結構長い道のりでした。
開始に至った経緯と経過についてお知らせします。
昨年4月より、語学留学で1年間カナダ西部に滞在していました。語学学校にも通い、カレッジのESLコースなども取っていましたが(学校で勉強したのはトータル6ヶ月)英語に関しては毎日毎日フラストレーションで一杯でした。聞こえない、話せない、読むのが遅すぎる、、滞在開始から半年が迫ろうとしていたとき、SSSのサイトを発見しました。その内容にすぐに惹かれるとともに、SEGがこれを指導していることに驚きました。さてここで白状すると、私は高校時代(10年以上前)、SEGに大変お世話になった(本当にSEGの授業に救われました)もので、新宿ブッククラブの記事を目にしたとき、あの微妙に廃れた雰囲気の西新宿の一角を遠く離れたカナダで想像し、空間的+時間的にどれほどの郷愁の想いがこみ上げてきたものでしょうか。。
さて、話を戻すと、しかし当初は「これ良さそうだー。日本に帰ったらやってみよう。」と思ったのみだったのですが(本の入手が実は大変そうなので)、そのとき通っていたカレッジの図書館にPGRのレベル0, 1が結構揃っていることを発見し、それで多読をスタートする決心をつけました。そして、PGRとOBWを中心に図書館にあったレベル0, 1の本はすぐ読み終わり、レベル2まで手を出しましたが、ちょうどクリスマス休暇を迎えたのでカナダ東部を巡る1ヶ月の旅行に出かけました(この時点で18万語)。空港でPaulo Coelhoの"Alchemist"(英訳版)を購入し、これが始めて読んだPBとなりました。(読み終わったのは旅行から帰ってきた後)さて旅行に出てみて驚いたことは、自分が突然ペラペラと話すようになっていたこと、そして折しもスマトラ沖津波が発生し、以来毎日新聞を買って読んでいたのですが、飛ばし読みでスラスラ読んでしまえることでした。もちろん意味は半分も分かりません。でも「読めてる」んです。ちょうど小学生が新聞を読むように、簡単な記事を選べばイメージぐらいは掴めるという感じです。
外国に滞在して勉強していた以上、当然様々な要素が絡み合っていたと思いますが、自分では多読の効果が一番大きかったのではないかと信じていました。
以前、自分で話をする時は、文法的知識をベースに、喋るべき内容を一旦頭の中で構築していました。さらに口に出した後、まだ空中に浮いている言葉をもう一度なぞって、ミスが無いかを無意識に確認していました。ミスを発見すると「ああやっちゃった」という感じです。人の話を聞く段になると、頭の中にセンテンスを蓄積してそれを遅れてなぞり、文法や意味を確認し、やっと相手の発言を理解するという感じでした。これでは話す時も聞く時もタイムラグが発生するし、そのせいでお互いストレスも溜まります。会話のタイミングも上手く作り出せません。ところが多読によって、おそらく単純な文章を大量に読んだせいか、基本的な文章構造が体に染み込み、文法知識から文を組み立てなくとも Hello, how're you? と同じぐらいのレベルで簡単な文章なら勝手に口をついて出てくるようになりました。GRの低いレベルでも関係詞ぐらいは出てくるし、ここまでが使いこなせるだけでも日常会話で用いる文の構造的には不自由しなくなるのではと思います。
またこれと同時に、相手の話も(知らない単語、表現が無ければ)リアルタイムに理解するようになっていました。
文章を読む時は、以前から返り読みをしようとはしていませんでしたが、分詞や関係詞の後置修飾がどんどん続くと、文の前半の内容が頭から抜けてしまうことが良くあり、また最初から読み直すということを良くやっていました。これもどんどん後から修飾する英語の構造を、多読によって体に染み込ませたことで、言いたいことは後からくっつけるという英語的な理解の方法に慣れ、結果長めの文章の聞き取りが苦で無くなったり、新聞も違和感無く読めるようになってしまったのではないかと思います。
さて、旅行から帰ってきた後は授業も無く暇をしていたので、6, 7年前に日本語で読んだ村上春樹「ねじまき鳥クロニクル」の英訳版"The Wind-up Bird Chronicle"を図書館で見つけ、思わず手を出し、飛ばし読み&ストーリー思い出し読みをしながら20日程で読破してしまいました(284,000語)。その後Vancouver に引っ越して最後の一か月を過ごし、また中央図書館に通って、以前のカレッジの図書館には置いていなかったPGR, OBW, CERの本をレベル1 から読み直し、4月に日本に戻ってきた時点で81万語、そして新宿ブッククラブにさっそく登録し、OBWを中心にまだ読んだことの無いレベル2の本をしらみ潰しして達成した100万語です。
YL別読んだ冊数は以下の通りです。
Level 0: 35
Level 1: 32
Level 2: 78
Level 3: 4
PB: 2
合計: 151
ところで、レベル2の本を大量に読んでいて思ったのは、GRではOBWが自分の一番の好みだと言うことです。語彙は少なくとも、文法の制限を緩くしてあるのか、レベル1, 2の本から英語的な綺麗な表現が溢れていて、PGRの文章が本当につまらないと感じ始め、PGRに手が伸びなくなりました。"Apollo 13"がとどめでした。書評システムの評価では、PGRを一段階下げ、OBWを一段階上げて読み変えていて、自分に取ってはそれでちょうどしっくりくるぐらいです。
今、何しろ多読前と全く変わってしまったのは、英語を読むのが日常的で当たり前になってしまったことです。駅の自動券売機も英語モードに切り替えて使ったりしています。今後は本格的にレベル3に入り、またOBWを中心に村上春樹をキリン読みし、2周目完走を目指したいと思います!
長々と失礼しました。
ではお約束の、、Happy reading, everyone!!
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