野超え山超え100万語通過(思い切り長い!!です)

[掲示板: 〈過去ログ〉100万語通過報告 -- 最新メッセージID: 8032 // 時刻: 2024/6/29(20:21)]

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[報告] 488. 野超え山超え100万語通過(思い切り長い!!です)

お名前: 杏樹
投稿日: 2003/4/19(23:32)

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今日100万語通過しました!
ついにここに報告を書くかと思うとドキドキします。一生に一度のことですからね。

11月2日に始めていますから半年足らずです。最近は早い人が多いので少々あせったりもしましたがなんとかたどりつきました。10万語ごとに几帳面に報告してきましたが、10万語ごとにどうなるかわからない、次の10万語で一体どうなっているやら、過ぎてみないとわからない。と言う状態で進んできました。

とりあえず90〜100万語までの報告を

The Children of Noisy Village
楽しかったです。こんな村に住みたいなーと思いました。学校から帰ってくるのにどうしてそんなに時間がかかったのか、とか子供たちのやんちゃな様子が生き生きと書かれていました。買い物の話も面白かったです。

これでLEVEL4だったので、PGR2などほいほい読めるのではないかと思ってパンダ読みをしてみました。しかし…
Apollo 13
読みにくかっったです。なんかわかりにくい。どうやら宇宙船や操縦状態を表す言葉がわからなくてどういう状況なのかわかりにくかったのではないかと。レベルが低いからって読みやすいとは限らないんですね。

DOUBLE CROSS(SER3)
ハラハラさせるだけさせてハイ終わり、のスリル&サスペンスと違って読み応えがありました。国際的な活躍をするスパイもので、内容も複雑だったからかもしれません。後の方になると「英語を読んでいる」という意識よりも「この先どうなるんだろう」と思って普通の本を読んでいるような意識になってきました。こういう本を読めばいいんだなーと思いました。

Captain Underpants3〜5
最初はただのおバカ本と思っていたら、巻数を重ねるにつれてどんどんパワーアップ!5巻目になるとものすごいハチャメチャパワー炸裂です。あーおもしろかった。この本に出会えただけでも多読を始めた甲斐がありました(!?)。5巻でOPPOSITEという言葉も覚えました。最初ニュースの場面で出てきた時はわかりませんでしたが、その後Ms.Ribbleを見れば一目瞭然!でした。

そしてこだわりの100万語通過本は…
NUMBER THE STARS
ずっしり重かったです。「読んでおくべき本」とでも言いましょうか。

さて
0〜100万語の読んだ本の内訳です。

PGR0…8冊
SIR0…3冊
OBW0…3冊
SIR1…8冊

PGR1…8冊
ICR2…6冊
OBW1…13冊
CER1…2冊

SIR2…9冊
PGR2…27冊
OBW2…8冊
CER2…4冊

OBW3…14冊
PGR3…8冊
CER3…3冊

OBW4…1冊(Washington Square)

MTH…9冊(ちゅ〜〜とはんぱやな〜)
Roald Dahl
 ・LEVEL3…7冊
 ・LEVEL6…1冊(The Witches)
CATWINGS…4冊
Full House…3冊
CANPAIN UNDERPANTS…5冊

その他絵本・児童書
Sylvester and the Magic Pebble
Mrs.Cookle's Cat
Stone Fox
Sleepovers
The Velvetteen Rabbit
The Children of Noisy Village
NUMBER THE STARS

※Curious George3冊とFrog and Tod4冊がカウント外です。
これは「快読100万語!」を読んですぐ購入して何度も読み返していたからです。その後しばらくたってからSSSのサイトを訪れるようになって、多読セットを購入して語数カウントを始めました。

○100万語までの道のり
最初は本当に簡単!と思ってすらすら読んでいました。PGR2やOBW2までは多読セットのみで、読み終わったら次へ進む、という方法ですんなり進みました。しかしOBW3で行き詰まりました。なかなかすんなり読めません。特にPGR2とOBW2合わせてかなり読んだので、基礎力もそれなりにつけてきたと思うのに。そのあたりで私のもともとの英語力が限界だったのかもしれません。最初にスラスラ進んだだけに、OBW3を何冊読んでもなぜかすんなり読めるようにならないのがもどかしくて、行き詰まりを感じました。そのあたりでイラついて困っていたら、掲示板の皆さんがいろいろアドバイスをして助けてくれました。
その時打開のきっかけになったのが、掲示板でもお知らせした「The Witches」のキリン読みでした。これで「飛ばし読み」ができるようになりました。それまで全部わかって読んでいたので「飛ばし読み」ができなかったのです。そして「飛ばし読み」をすれば、読めないと思っていた本も読めることがわかりました。
それからは「わからなかったら飛ばせばいい」という気持ちで色々な本に挑戦するようになりました。本当に「飛ばす」ことで読めるようになるんですね。

○100万語を読んで変わったこと
100万語報告でよく見るのが「それほど大きな変化はないが英語に抵抗がなくなった」というような感想。しかし私は思うのですが、「それほど大きな変化はない」ということは、それだけ自然に英語を読んでいるので「変化」を感じないのではないかと。劇的に大きく変わるのではなく自然にだんだん読めるようになっているので「変化」を実感していないのではないかと思います。
私も語数が進んできてもそれほど大きな変化を感じることがあまりなかったのですが、ある時ふと気がつきました。それは職場に届く海外からの営業案内やメール。たま〜〜にしかありませんが、ある時届いた手紙を何となく読んでいてはたと気づきました。以前の私は関係代名詞や前置詞などがあると返り読みをしていたこと、そして関係代名詞などの後ろが長かったり複雑な文章になるとひっくり返したり戻ったりして訳がわからなくなることがよくあったこを思い出しました。それがすっかり返り読みしなくなっているではありませんか。語順のまますーっと読んでいるのです。しかもそこに「関係代名詞や前置詞がある」ことすら意識しないでそのまま読んでいたことに気がつきました。

私は前から英語を英語のままわかりたいと思っていました。和訳しないで読みたいと思っていました。しかし関係代名詞や前置詞があるとどうしてもそこでひっかかってしまい、理解できないのでつい日本語の語順に置き換えて読もうとしてしまうのです。それで英語を語順のまま理解するってどんな感じだろうと思っていました。それが語順のまま読んでいることに気がつかないまま読んでいたのです。それに気がついてから、本を読むのに「語順のままどうやって理解しているのだろう」と気をつけてみました。…しかし気がついたらすーっと読んでいて、どう違うのかよくわかりません。「理屈はわからないけどとにかく読めてる」…これこそ多読の効果ではないでしょうか。文法だの何だの考えながら解釈しながら読んでいたら到達できない境地ではないでしょうか。

○多読の極意
多読の最大の極意は「飛ばし読み」ではないかと思います。今まで英語の本と言えば辞書を引きながら精読するのが常識でした。しかし知らない単語やわからないところをすっ飛ばして読むことを覚えることで、英語の本が読めるようになる!素晴らしいパラドックスです。
特に私は高校で英語がわからなくなったので、文法に基づいて解釈するとか意味を取るのがまったく苦手です。しかし文法を意識しないで、わからないところは無視して読み進めることができるようになったのは驚異です。

○100万語の意味
そして最近はレベル3〜4あたりで100万語が普通になっているようですが、それだとまだペーパーバックには遠いですよね。それにこれだけ100万語通過者が増えると100万語は必ずしもゴールではなくなりました。
では100万語にどういう意味があるのか?
それは「100万語読むとペーパーバックへの道が見えてくる」ことだと思います。
最初は「英語の本が読めるなんて」と半信半疑、疑心暗鬼だった人も、英語が苦手だったと言う人も、100万語読めば「このまま読み続けていたらそのうちペーパーバックだって読めるだろう」と実感できると思うのです。特に100万語も読めば「飛ばし読み」を覚えるので、それが「英語が読める」実感につながります。それが100万語の効果だと思います。

*私の英語歴*(長いのでヒマな人だけお読みください)

○学校時代

・中学校では英語はまあまあできていました。もともと本や文字を読むのが好きなので、勉強しているというより教科書を先取りしてどんどん読んでいました。また、教会のバイブルクラスへ行ってネイティブの人とお話したりもしました。

・高校で英語がわからなくなりました。リーダーを読んでもわからず、教科書を先取りして読むなんてもってのほか、今やってるところも読めない、になってしまいました。グラマーもわからない。1年と2年で選択で取った英会話だけはやさしかったのでなんとか。ネイティブの先生で日本語は一切使わない授業でした。最初の日に出席を取って「はい」ではなく「YES」でもなく「HERE」と返事することを教わったのに驚きました。

・大学は志望校に落ちてレベルの低い大学に何とかもぐりこんだので、高校で落ちこぼれた英語力でも入れました。しかし英語の「勉強」はゴメンだと思って、第一外国語はフランス語、第二外国語は中国語にしました。両方とも高校の時から教育テレビの講座を見ていたので楽勝でした。第二外国語だろうが、学校の勉強はあまり役に立たない、テレビの方が語学をするにはずっと役に立つことがわかりました。

○その後
英語は高校卒業でお休みしたまま年月が経ちました。

そのうち舞台のお芝居やミュージカルをせっせと見に行くようになり、自称ミュージカルマニアにまでなりました。そうなるとめざすはブロードウェイかウエストエンド!…舞台に立つんじゃなくて見に行くだけ、ですが…。しかし見に行くためには英語がわからないとどうしようもない。舞台を見るにはヒアリングをしなくては!!と思い立ちました。

○ヒアリング

・「マザー・グースのうた」(教育テレビ)
「ヒアリングをしたい」と思ったちょうどいい時に放送された番組です。英語圏の番組だと思うのですが、週1回5分ぐらいの番組で、おかあさんGooseが子供たちにマザー・グースのうたとそれにまつわるお話(創作のストーリー)を語って聞かせる、という内容。マペットと子供が出演してました。テキストもありました。これをビデオにとって毎日1回、1週間同じのを見ました。子供向けなので言葉はやさしくていねいでゆっくりめなのでヒアリング練習には役に立ちました。マザー・グースは色々バージョンがあるせいか、メロディーはなくて全て語りでした。それで英語のリズム感がわかるようになりました。

・英会話講座(教育テレビ)
「マザー・グースのうた」が終わってさて…と思っていたら、英会話講座でブロードウェイの演劇学校に通う女の子を主人公にしたシリーズが始まるではありませんか!まるでブロードウェイを目指す私のために用意してくれたような内容!(いや、だから舞台に立つんじゃないってば)。番組は最初に一通り見て、その後はビデオでスキットの部分だけを毎日1回見ました。「マザー・グースのうた」よりは難しかったです。
とにかくヒアリングが目標なので「聞く」ことだけやって、書いたり話したり暗記や文法勉強は無視。単語を一生懸命覚える、なんてこともしません。
続けるには不精が一番。

このシリーズが終わったら「シャーロック・ホームズ」になりました。一応同じように見ていました。昔の推理物なので日常生活に縁のないような言葉がよく出てきました。
それが終わったら今度は内容がビジネスものになりました。そうしたら途端に2ヶ月持たないで挫折しました。
教訓→興味がないと続かない

・英会話テープ
1ヶ月に1本、12本1年で完了するヤツです。
私が使ったテープの特徴は、まずA面に日本語とゆっくり英語が入っています。そしてB面は同じ内容が日本語なしでナチュラルスピード(といっても本当のナチュラルよりは少々ていねいで遅め)で2回入っています。
一番の特徴は「日本語が先」です。日本語で何を言うかわかってから英語を聞くと「そうか!」と思います。似たようなテープのシリーズで「日本語が後」というものがありますが、わからない英語を聞いてから日本語を聞いても手遅れ。中国語で「日本語が後」というテープを聞いたことがありますが、意味がわからないまま外国語を聞いて、その後日本語を聞いたら「今なんて言ってたの?」になるだけなのでやはり「日本語が先」がいいと思いました。日本語を聞いてから英語を聞くと日本語→英語の回路ができるような気がします。テキストは一応ありますが、日本語が入っているのでテキストなしで聞き流すだけでオッケー、がうたい文句です。それで通勤時間に毎日聞いていました。「聞く」だけで「勉強」はせず。

更にこのテープの大きな特徴は「ゆっくりモード」の作り方です。英語の発音はいくつもの単語がひとつながりになって発音されます。しかし普通はゆっくり話してもらうとそのつながりが切れて一語一語独立して発音することになってしまいます。しかしこのテープはナチュラルスピードの会話をそのままゆっくりに変換して、語と語がつながったまま「ゆっくり」になっているのです。それを聞いてからB面のナチュラルスピードを聞くと語のつながり方がよくわかりました。

このテープは当時新聞で時々広告を見かけたものですが、最近見かけなくなりました。まだあるのでしょうか?

・ミュージカルCD
英会話テープが終了してさて…と思いました。
そこで思いついたのはCDを聞くこと。
私はミュージカル名曲集10枚組のCDセットを持っていたのです。これを聞き倒せばいいのではないか。しかも第一目標そのもの!…と、いうことでCD1枚を毎日1ヶ月ずつ聞き続け、10枚10ヶ月かけて聞きました。
しかしこれは難しかったです。やさしい歌もありますが、日本語対訳の歌詞集があるのに、日本語を見ても英語がよくわからないこともあったり聞き取りが異様に難しい歌があったり。

そこで気がつきました。
色々聞き倒してかなり耳は鍛えられました。RとLの違いもわかってきました。しかし「聞く」練習をいくらやっても文章そのものが理解できなければ聞いてわかるようにはならないのです。

「やっぱり英語勉強しなきゃ…」

高校で英語がわからなくなった私にはナチュラルな英語は難しすぎました。文法もさっぱりわからないですし。

○読む
その後「英語勉強しなきゃ」とは思ったものの、何をすればいいかわからずほったらかしになっていました。
しかし失業して仕事を探すことになったため、履歴書のにぎわいに英検でも受けておこうと思いました。そして中学卒業レベルで3級ということなので3級を受けました。軽く高得点で通りました。それに気をよくして準2級を受けました。これも受かりました。その時長文問題を見て気がつきました。「長文の英語が読める!」…それまで英語は読めないものと思っていたんです。

・講談社英語文庫
簡単な英語なら読むことが可能らしいことに気がつきました。それで試しに書店へ行ったら講談社英語文庫というのがあったので、★ひとつの最低レベルの本を選んでみました。そしてポケットサイズのデイリーコンサイス英和辞典も買いました。私は電車の待ち時間や仕事の休憩時間にいつも本を持って読んでいたので、この英和辞典だと持ち歩くことができて便利!しかも薄くてページ数が少ないせいか、英和中辞典よりずっと目的の言葉に早くたどり着けて能率もいい!
ということで、何とか1冊読み終わり、「この辞書があれば英語の本が読める!」と感動。そして更に★ひとつレベルの本に挑戦しました。

・「ゲド戦記」に敗れる
巷にハリー・ポッターの原書が出回っているので一度読んでみようかと思って書店へ行って「どうしようかなー」と悩んでウロウロしていたら「ゲド戦記」を見つけてしまいました。ハリー・ポッターよりこっちの方がいい!と思って購入。(だいたい私のように「指輪物語」を崇め奉っているディープなファンタジーマニアは「ハリー・ポッター」をバカにする傾向があるので、読む決心がつかなかった)。
結果は惨敗。「ゲド戦記」がそんなに難しいとは知らなかったのです。最初の2行がすでにわかりません。それでも一応先へ進みました。やっぱりわかりません。まだらにわかるところだけ拾い読み、みたいな状態。

・さらにイバラの道
それでも「ゲド戦記」をむりやり最後まで目を通したころ(「読んだ」とはとてもいえない)「ロード・オブ・ザ・リング」が公開されました。その勢いで今度は「指輪物語」の原書があちこちで出回ることに。日本語版はよく読んだので、映画を見た後見返してもすでに新鮮さが感じられなくなっていて、ちょっと寂しかったので原語で読みたくなりました。しかし「ゲド戦記」のことを思うととても読めるとは思えません。どう考えてもそれ以上に難しいはず。

「やっぱり英語、勉強しなきゃ読めないか…」

ということで、「ヒアリング」と「読む」の両方で自分の英語力のなさを痛感し、いい勉強法はないかと思っていたところ…

「快読100万語!ペーパーバックへの道」
に出会ったのです。
英語が読めるようになりたいと思っていた時にぴったりの本ではありませんか!

ということで今では「英語、勉強しなきゃ」という気持ちはすっかり吹き飛びました。

○おまけ
シャドウイングは今のところする気がありません。ヒアリングをかなりやったので、英語を見ると英語の発音が頭に浮かぶので、今のところ必要を感じないからです。「話す」練習はしていないので口はなめらかに回りませんが、通じる程度には発音できるし、きれいな英語を話したいというほど野望もないし、使う予定もないので。


▼返答


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