100万語通過〜

[掲示板: 〈過去ログ〉100万語通過報告 -- 最新メッセージID: 8032 // 時刻: 2024/11/22(15:34)]

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[報告] 4403. 100万語通過〜

お名前: 虎ファン
投稿日: 2004/10/17(19:15)

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100万語通過報告

ふぅー、通過しました、できました〜!

100語通過に約5ヶ月、180冊です。
通過本に選んだ「Holes」にてこずりました。キリンの首伸ばしすぎのキリン読みとなってしまいました。昨日、今日と絶好の外出日和だったのにも関わらず、家にこもって必死でなんとか読み終えました。
正直、最初の数ページを読み始めたときは「こりゃ、ダメだ」って感じるぐらい難度が高くて読めなかったのですが、せっかくだから半分、いや三分の一って感じでしばらく読んでみました。すると、これが結構読めるんですね〜
分からない単語はものすごくいっぱいあるのですが、GRと違って、一文ごとに展開が変わることがないので極端に言うと数行、いや1ページ飛ばしてもその前後から内容の理解が補完できるといった感じです。新たな発見でした。(当たり前なんでしょうが...)
で、後は100万語通過記念の根性で進んだって感じです。

ただ、正直言うとこの本はもう高いレベルが読めるようになってから読んだほうが良かったなと思いました。恐らくかなり重要な部分を読み落としていると思います。それを差し引いても内容のおもしろさと厚い本を読み終えた満足感は格別でした。

通過前に記念(?)にOBW1で速度計測してみました。
127語/分です...前回70万語通過の際は140語/分ぐらい出ていたんです...後退している
まあ、本の種類にもよるのであまり気にする必要もないのでしょうが...でもショック

今月末にはこれもまた記念(?)にTOEICを受けます。こっちもショックになりそうですが...

以下、今100万語を目指している方々に少しでも参考になるかと思いまして、私の100万語までをまとめてみました。

●多読をはじめたきっかけ
私の仕事はコンピュータのソフトウェアのエンジニアですが、ここ数年前ぐらいから英語を避けられない状況が続いておりました。
英語は正直全然ダメですし、もう歳も歳なので今からでは英語は厳しいなと思いながらも「英語勉強法オタク」になるぐらい、各種英語勉強法を研究してみました。
その中のいくつかの勉強方法を数年間、一日数時間続けて頑張っていたのですが、さほど効果を感じることも出来ないうちに「疲れちゃった症候群」になってしまいました。
そこでたどり着いたのが「多読」です。
「多読」については、「オタク」になりそうなぐらい研究した際に既に知っていたのですが「英語は音から」という自分の「考え」があったものですから着手する順番が後になりました。今だから言えるのですが、最初の勉強法を始めるのと同時に「多読」を並行していても良かったようにも思います。

●最初の壁はなく
出来たかどうかは別にして「訳さない」、「英語を英語として理解する」という考えには極めて共感しており、全く抵抗はありませんでした。
元々、受験英語、つまり英文を辞書を引いて訳して、知らなかった単語を覚えて、知らなかった構文を理解して...などと言った旧来の英語勉強方が嫌いで仕方なかったためです。
ですので、多読前にやっていた勉強方法も受験英語とは異なるアプローチのものを選び、それが「英語を英語で」の考えが基本であったため、「多読」開始前に既にある程度なれており、最初の壁は感じませんでした。

●多読3原則への抵抗感
 1.「辞書は引かない」
 2.「分からないところはとばす」
 3.「つまらなかったら後回し」
3原則への抵抗感についてですが、最初は「2」が出来ませんでした。分からないと何度も読んで理解しようと努力する習慣がなかなか抜けませんでした。今でも少し残っているかもしれません。
一番抵抗があった(ある)のが「3」です。元々貧乏性であるため、一度読み始めたものをそのまま横に置いて別の本へ移るといった行動がなかなか取れませんでした。
私なりに3原則の目指すところを一言で表現するなら「ストレスなくたくさん英文を読んでください」だと思います。そう考えられるようになってからこれらに対する抵抗感は薄れてきました。
最初は「そんなやり方で英語が読めるようになるの?」とみなさん思うようですが、これが結構読めるようになるんです。

●前半(〜30万語)
最初は1冊の語数が少ないこともあり結構調子よく進みます。
私は、多読前にリスニングを結構頑張ってやっており、その成果で英語に対する難聴、つまり子音が多用される言語への耳の対応は徐々にできていました。ただ、聞き取れるのと、何を言っているのか分かるのとは別の問題であってなかなかリスニング能力は上がりませんでした。
それが、多読開始して数十万語ぐらいの頃に英語を聞いたときに急に意味が分かることが多くなったのを覚えています。もちろん、ベラベラベラって話されると付いていけませんが映画のワンフレーズぐらいなら結構分かるようになりました。私の英語のレベル自体が低いと思うので「ワンフレーズぐらいなら誰でも」と思われる方も多いと思いますが、私にはそれまで全く出来なかっただけに印象に残っています。
また、この時期はタドキストの先輩方から「絵本」を奨められます。ただ当時は奨められる理由が分からなかったので、私はあまり絵本は読みませんでした。そのおかげで後で苦労したこともあり、その理由に「気づき」ました。
何事もそうですが、全部手取り足取り教えてしまうとその人の身につかないことが分かっているので有能なTeacherはアドバイスの際に「気づかす」ようにだけしてくれます。SSSの掲示板もそんなところです。私は、本当に感謝しています。
ですので絵本の秘密は自分で気づいてください。

●中盤(〜50万語)
ここまではレベル2までのGRばかりを読んでいました。このころ、いっこうにスラスラ読めない自分にイライラしていたこともあり、「自然にスピードは上がるよ」とのアドバイスを頂いていたにも関わらず、無理にスピードを上げることにトライしてみました。結果的にはやはり「無理」だったようでさほど効果はなかったようです。ただ、ケガの巧妙と言ったら大げさですが英語を読むときの「集中力」が付いた気がします。日本語と英語は別物ですから同じ感覚で読んでいるとなかなか頭が切り替わらリマ線でした。それが集中することで英語読書モードに頭が切り替えられたようです。結果的にスラスラ読める文が増えた気がしました。
また、同時にこの頃は多読に英語力向上の効果があるのかどうか疑心暗鬼になった時期でした。

●終盤(〜100万語)
レベル3を中心に100万語を目指しました。
この辺りのレベルのGRは一冊の語数が多いので語数カウントがどんどん進みます。
このころようやく思い腰を上げて「シャドウイング」を始めました。教材は「レベル0」のGRの朗読です。始めてみると結構楽しく出来ることに気づきました。また、「シャドウイング」は、それが簡単なレベルゼロであっても読むほうにも確実に効果があります。やってみると分かります。
同時に、「はやり」の児童書に手を出し始めました。GRが肌に合っていたので敢えて児童書を読む気はなかったのですが、掲示板のみなさんが読んでいたので何かあるのかと思って読み始めました。最初はかなり読みにくくて苦労しましたが3,4冊読んだ辺りでコツと言うか癖が分って後は苦労なく読めるようになりました。
またこの時期に、積極的にパンダ読みをすると中だるみの防止になったことを覚えています。スラスラ読めて自信も付きました。
100万語近くになってくるとかなり読めるようになってくるので、逆に自分の弱い部分がよく分かりました。私の場合は「会話」でした。代名詞ばっかりの会話は未だに不得意です。

●100万語を通過して
私は、ほとんどストレスなく続けてきたので「疲れちゃった症候群」とか「燃え尽き症候群」にはならないと思っています。
「効果はあったの?」と聞かれれば自身をもって「ありましたよ」と答えられます。それを測る良い指標がないのでなかなか表現が難しいですが、効果を感じている具体例を挙げてみます。

仕事で英語の資料を使っていますが辞書なしで「使える」ようになっています。(いつの間にかって感じです。)

「多読」を始める前に児童書の「Encyclopedia Brown」シリーズを読んだのですが、当時は難しくて読めませんでした。で、それを先日読み直して見たのですが、2回目だと言う事を考慮してもスラスラ読めるようになっていました。知らない単語は以前と同様にたくさんあるにも関わらずです。これは、GRを読んだ効果もさることながら、やはり児童書を一緒に読んだおかげで知らない単語がたくさんあっても無視できるというか、パニックにならない姿勢が身に付いたようです。

●読む時間の確保
ストレスになってはいけないと思いますが、持論として「多読」は毎日続けたほうが良いと思っています。
しかも、ある程度のボリュームをまとまった時間に読むようにした方がいいと思います。その理由は、細切れの時間で少しずつ読むと日本語以上に次に読んだ時に話の筋が分らなくなるからです。
私は通勤に使う電車の時間が短い(5分と10分の乗り継ぎ)ため、通勤時間は結果的には多読には向きませんでした。ですので、半身浴をしながら30分ぐらい読んで、それに続けて寝るまでの時間に読むように習慣化しました。

●今後の目標
100万語通過で肩の力が抜けたので、今後は今までよりも楽しく続けられそうでワクワクしています。

具体的な、次の目標はシドニィシェルダンの「ゲームの達人」を読むことです。そして、シドニィシェルダンの著作9冊読破したいです。
更に次の目標は、はてしなく先になるかもしれませんが英字新聞や英語圏の雑誌を読めるようになって、CNNで「ラリーキングライブ」を観ることです。

おわり


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