[掲示板: 〈過去ログ〉100万語通過報告 -- 最新メッセージID: 8032 // 時刻: 2024/11/23(10:48)]
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お名前: まりあ@SSS http://www.buhimaman.jp/
投稿日: 2004/8/12(14:12)
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marinさん、今日は。 まりあ@SSSです。 〉100万語はずいぶん前(去年の6月(汗))に達成しているのですが、 〉一気に報告すると長くなりそうだし、100万語まではGRがメインなので、こちらの 〉方が良いかなと思いこちらで報告することにしましたのでよろしくお願いします。 報告までに9ヶ月、星が配られるまでに4ヶ月、これは前人未踏の 新記録じゃ〜 ということでおめでとう 。.:*:・'゜★゜'・:*:.。゜'・:*:.。☆。.:*:・'゜。.:*:・'゜★゜'・ 〉■多読の良さについて 〉多読の良さっていうと、もう、苦痛がないということにつきるのですが、それだと 〉一言で終わってしまう(笑)ので、もうちょっと書いてみます。 〉私は、他の英語の勉強方法が特に悪いとは思っていないのですが、たいていの勉強 〉方法は、それを始めるにあたっての必要な英語のレベルが想定されていて、また、 〉それで勉強することによって上がっていく英語のレベルも想定されているように 〉思えます。だから、まず、その想定されたレベルにない人は始めた自体でアウト、 〉また、最初のレベルがあっていても、想定されたレベルでレベルがあがらなけば、 〉やっぱり、そこでアウト。そこら辺が挫折の人を大量に作る原因かな、と。 そうですね、SSSは英語がほんとに初歩の方でも、また問題集などで 勉強して英語資格テストでは高得点をとったけれど、PBなどが読めない、 という方でも、ご自分の英語力と好みにあった本を選んで続けて頂けます。 色々な方がいらして、掲示板の書込みにも英知が結集されるし、オフ会など での交流を楽しまれている方も大勢! 〉■90万語弱まで(GR only) 〉Starter set AからAdvanced set Aまで続けて読みました。(語数が少ないのは、 〉同じ本が3冊入っていたのと、会社で購入したため、誰かが借りっぱなしで返却され 〉てない本があるためです。)全部の感想を書くとすごくなってしまうので、この 〉setの中のベスト10と簡単なコメントを。 〉1. David Copperfield (PGR3) 〉Dickensを読んで来なかったのは一生の不覚とさえ思わせた一作(私は読書をほと 〉んどしない人なので、読んでなかったのは当然なんですが)。出てくる人達がすご 〉くいいんですよね、なんか、皆、いい味出していて Dickens というと、文学史などで暗記させられる(笑)えら〜い作家と いうイメージですが、当時のベストセラー作家で、作品は読み応えもあるけれど、 面白さが全面に出たものです。原作が読めるようになりたいですね。 〉2. Captain Corelli's Mandoline(PGR6) 〉なんというか、人間の強さとか弱さとかが、うまく表現された心に残るお話だった 〉と思います。戦争という暗くなりがちな題材にほのかなラブロマンスを織り交ぜ、 〉読後感もさわやかなのもポイント高いです。 酒井先生の一押し作品です。映画もありましたね。 〉3. The Full Monty(PGR4) 〉書評でも多くの方が絶賛されてますが、それにたがわず、面白かったです。TVを 〉引き取りに来るシーンとか、想像して大爆笑でした。で、こうやって大笑いできる 〉一方で、主人公と息子、または、上司とその部下とのじ〜んとくるシーンもあり 〉と、一粒で二度おいしい?お話でした。 英語の本を読んで笑えると、「ああ、英語を読んでいる私!」って 感動しません? 〉4. Love Story(OBW3) 〉最初、安易なタイトル、ラブストーリーかよ、とか思って読み始めたのですが、 〉読んだらはまって大泣き。普段は通勤電車の中で読んでるのですが、後半部、気に 〉なって家で読んで良かったです(笑)。ほのかに、映画のキャッチコピー、愛とは 〉決して後悔しないこと、を覚えてるのですが、これはLove means you never 〉have to say you're sorry.の訳ですが、なんだか、罪の文化を恥の文化にうまく 〉置き換えた感じで、訳者の方の力量が感じられます。 深い読みですね〜(^^*)。ストーリーを追うだけでなく、文化の違いを感じ ながら読むのは、英語の本を読む楽しみを倍加してくれると思っています。 続編の Oliver Story がGRにないのが残念 ←横着しないでPB読めって(笑) 2人の恋愛よりも、父親との葛藤や、対照的な2人の父親の人間性などに 関心がいった人には続編必読。 〉5. Two Lives(CER3) 〉ラブロマンスものが続いちゃいましたが、これも、その純粋さに思わず涙してしま 〉った一作。 〉6. Heidi(PGR2) 〉Heidiはやっぱり、良いです。しばらく、”口笛は何故〜”の歌が頭をぐるぐる 〉回ってました。こ〜んな圧縮された話なのに、クララの歩くシーンで、やっぱり 〉うるうるきちゃうのは名作の証ですね。 これには、色んな人が続編を書いちゃっていて、フランス語への翻訳者が書いた ものが一番評判が良く、日本語訳も出ています。大学へ進学して、知性的な女性に 育ったハイジが、教養ある男性と、純朴な田舎の青年のペーターとの間で揺れ動く というストーリー。英語版があるかどうかは未調査ですが... 〉*番外その1 Wuthering Heights(OBW5) 〉表紙の絵を見て、あっ、これは、と思ったらやはり「嵐が丘」でした。(このタイ 〉トルの日本語訳、いいですね)その昔、テレビで見てあまりの内容の激しさに、 〉その晩、悪夢を見た記憶があるですが(笑)、文章だけで読んでも激しかったです。 〉出てくる登場人物達に全然共感できないし、話もいいとは思えないのに、先を読み 〉たくなる衝動に駆られるのは何故でしょう(笑)。何度も、映画化されているとの 〉ことですが、この話を前にしたら、他のお話は平凡に思えちゃうんでしょうかね。 人間の愛憎もここまで来ると理解不能。「ああ、つくづく肉食白人の書いた本だ」 なんて差別的な感想が出てしまいます...これに比べたら、どろどろ系昼メロが ほのぼのストーリーに見えてきますね。荒涼とした一面ヒースの丘を見てみたい気も して、検索したけれど、そんなツアー催行しているところはなかった(T_T;) 〉■GRの読み易さについて 〉GRの読み易さですが、私の場合、CER > 一部のPGR > OBW >残りのPGR、 〉こんな感じでした。 PGR、読みにく〜いっていう人が多いように思えるのですが、 〉Totalすると、PGRとOBWはどっちが読み易いというのは、私の場合はなかった 〉ですね。 それぞれの収録タイトルに個性があるので、好みが別れるようですね。 OBWは、death とか murder とか多すぎる!と嫌う方もいるし、あの黒い表紙が 好き、という方もいらして。 〉ただ、PGRはLevelが低い方が読みにくい本が多く、Levelが高い方が読み 〉易い本が多かった気がしますので(PGRは波があるんですよね)、 紙質がすごく悪いのがあって、あれを何とかして欲しい! 〉retoldはLevelが高い方が読み易く、アクション系の映画のretoldは、私には読み 〉辛く感じました。 低いレベルにretoldしたものは、端折り方が大きくなるので、それが 分りにくさに繋がるのだと思います。 またシャーロックホームズなどは、原作が緻密な構成で書かれているため (GRを読んで初めて気付いた)、retoldだと論理の飛躍が生じてしまいがち ですね。「読んでいる最中、分らないと感じる部分はなかったのに、読み終って みたらなんだか腑に落ちない。やっぱり読めていなかったんだろうか?」という 感想を良く聞きます。 アクション系の映画は、そもそも本にすることに無理があることが多く、 映画を見ていれば、スリリングな場面を思い出して楽しめるでしょうけれど、 見ていない場合はパスした方が無難かも。それに引替えラブストーリーは 字で読んでも感動出来ますよね。主演俳優が好きな人でなかった、なんて いう時は、本に限ります。 〉■100万語まで 〉*James and the Giant Peach / Roald Dahl(児童書) L5 〉一番、 〉理解度が低かった本は間違いなくこの本でした。 Dahl は非常にイギリス人気質が強くて(両親はノルウェーからの移民、 小説を書始めたのはアメリカに移住してからなんですが、それ故によけい?)、 好き嫌いの分れる作家ではないでしょうか? 「チキ・チキ・バンバン」や 「007は二度死ぬ」の脚本なども書いていて、売れるものを書く才能の ある人ですね〜...なんていうのは私の独断と偏見で、世間ではダールは 偉大な短編・児童書作家として有名ですから、そのつもりで。 あっ、それからどして「チキ・チキ・バンバン」と「007は二度死ぬ」 の脚本を書いたの? というと、今や007作家のイアン・フレミングは、 007で有名になるまで、売れない児童書作家で、「チキ・チキ・バンバン」 もフレミングの作品だったからです。洋書を読むといろんな「へ〜〜」に 出会えて楽しいでしょ(^^*) 〉*The sky is falling / Sidney Sheldon (PB) L6 〉わからない部分がどうということよりも、とにかく先を読みたいと 〉いう気持ちが強くなって、また、お手軽ミステリー(笑)というジャンル?の 〉ため、多少読み飛ばしても話に支障が出ることはないので、飛ばし読みを身に 〉付けるのに最強の1冊だと思います。 まさしくおっしゃるとおり。Sheldonは2,3ページ飛ばしてしまっても ちっとも困りません。なんなら2,3章飛ばしちゃっても、平気です。 どうせストーリーは荒唐無稽、全部読んでも飛躍ばっかりなんですから。 私なんか2,3冊飛ばしました(笑) 〉てなわけで、私が読めるようになった順番はGR→PB→児童書(100万語までの 〉ため、児童書が読めるようになった話は次になりますが)と、ふつうの人と異なる 〉結果になったため、児童書がPBを読むための前段階とか、児童書が読み飛ばしに 〉適してるとか、私にとってはひじょうに疑問です(笑)。(注:否定してるわけで 〉はないですよ。私の場合、そうではなかったということです。) 〉まあ、人それぞれということで、とくに、レベルとか、種類とかにこだわること 〉なく、いろいろと手を出して見るのもおすすめします。読めないと思ってたPBが 〉実は簡単に読めるかもしれませんよ。 まさに「人それぞれ」です。まあ私達は、多読を始める前の英語量・英語力 によって(受験英語で難しい単語を沢山暗記した・本は読んでいないけれど会話は 結構経験している・英語は苦手だったけれど読書は大好き、などなど)、ある程度 「それぞれ」の方向性を感じ取っていますが。 また長くなっちゃいましたね。次いきま〜す! Happy Reading!
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