[掲示板: 〈過去ログ〉100万語通過報告 -- 最新メッセージID: 8032 // 時刻: 2024/11/23(09:46)]
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3254. 100万語通過しました!とっても嬉しいです!(すごーく長文です)
お名前: ririco
投稿日: 2004/3/29(11:00)
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本日(3/29)、無事に100万語通過しました。素直にとっても嬉しいです。 3月は私のお誕生日月でもあるので、新しい年を迎えるようなそんな気分です。 100万語通過本は、「Snow Goose and Other Stories, The」(PGR3)です。 90万語を過ぎた頃から、通過本を考えていたのですが、GR中心に多読してきたので、 通過本はお世話になったGRでと決めていました。 その中でも、翻訳本で読んでいて大好きな作家ポール・ギャリコの作品を選びました。 次の200万語報告はギャリコの原書にチャレンジしたいなあという意味もこめたのですが、 訳者の矢川澄子さんの訳が大好きなので、GRを読みながらも、 時々翻訳本の文章を思い出してしまい困ってしまいました。 100万語までにかかった日数は、2003年11月21日から数えて約130日くらい。 読書はほとんどが通勤の電車の中だったので、土日はお休みというペースで進めてきました。 今現在の快適に読めるレベルはGRならレベル3、児童書だとちょっと落としてレベル2くらいです。 まだまだ、読みたい本がたくさんあるので、これからもどんどんキリン読み&パンダ読みで イロイロなレベルの本を読んでいきたいです。 ■多読を始めるまでの英語学習歴 高校に入るまでは、英語はどちらかと言うと得意できちんと勉強していました。 地元のLL教室に通ったりもしていました。 (ちなみにLL教室に通ったのは、幼稚園から中学を卒業するまでです。 その割にリスニングもスピーキングも全然・・・なので、いかに早く学習を始めるかより、 いかに継続するかのほうが大切なのでしょう) 高校に入ってから、すっかり英語が分らなくなり学校の授業についていけなくなってしまいました。 英文法とイディオムを覚えるのが大嫌いで、ほとんど勉強もせず、授業もロクに聞かず成績も悪かったです・・・。 大学受験の際に一念発起して勉強しようとしたのですが、文系なのに英語が全然駄目。 諦めて、国語と世界史ばかり勉強していました。 そんな英語キライの私だったのですが、志望学科は英文科でした。 理由は、もともと読書は大好きで、しかもイギリス文学・イギリスミステリの翻訳ものが好きだったから、 シェイクスピアのお芝居が好きだったから、世界史の中でヨーロッパ史・ヨーロッパ文化が好きだったからです。 英語の実力が身につかないまま、英文科生になったのは良いのですが、 周りのクラスメイトとの英語力の差や「英文科だから英語ができる筈」という周りの認識とのギャップには 本当に困ってしまいました。 TOEICで英語力の総てが測れるとは思わないのですが、目安のために書くと、 私の大学時代のTOEICの点数は入学してすぐの頃360点(いかに受験勉強をしなかったかが分ります)、 大学4年次で340点(いかに大学時代勉強をサボっていたかが分ります・・・。 バイトばかりしていたのです)。 ちなみに4年次のクラスメイトはほとんどTOEIC700点台、900点台の子もたくさんいました。 この後TOEICは受けてないのですが、下がっている可能性はあっても上がっていることはないので (だって、何もしていないから・・・)多読前の私の英語力はTOEIC300点台ということです。 大学時代、英語の本は1冊も通読できていません。 ゼミもテスト勉強も論文も全部翻訳を読んで誤魔化してしまいました。 そんな私のゼミ論がAで、更に中学・高校の英語科教員免許まで取れてしまうので、 何処の大学卒かとか英語資格とかって本当に意味がないなあと思います。 一番苦労したのは、母校での教育実習でしょうか。 こんな学生時代を送っていましたが、もちろん翻訳があるから英語ができなくても良いと思っていたわけではなく、 英語ができるようになりたいと言う気持はずっとずっと持っていました。 もともと英文を専門に選ぶほどイギリスが好きだし、イギリスに旅行した時もカナダに語学研修に行ったときも 英語ができなくて恥ずかしい思いをしたし、教育実習のときにもネイティブの先生と喋れなくて苦労したし、 会社に入ってからも外資系でもなんでもない会社なのに、 何か英語を使う機会があると英文科でしょー?と言って呼ばれるし・・・。 でも、ラジオ講座は1ヶ月も続かず、英会話スクールも何回か行ったけれど効果が感じられなくてやめてしまい、 TOEICの勉強をしても英検の勉強をしても問題集を一冊終わらせたことがない。 このまま、偽英文科卒でコソコソしているしかないのかー。 読書も翻訳を待つしかないのか—とほとんど諦めていました。 ■多読との出会い 2002年秋頃、ダイヤモンド出版の雑誌(タイトルは忘れてしまいました・・・) ページにすると3ページくらい。 MTHやHOLESなどが紹介されていて、簡単な本をたくさんよんでレベルを上げていくことによって、 ハリーポッターが読めるというのに心が惹かれました。 丁度その頃、大学の時の友達とハリーポッターが原書で読めるかという話が盛んだったからです。 早速、SSSのHPでGRについてなどイロイロ調べて、新宿の紀伊国屋に行き、 多読をスタートしました。 それが、2002年10月ごろの事です。 ■100万語までの道のり 2002年の10月末くらいがスタートで、2003年の1月の初めまで2ヶ月強で35万語ほど読みました。 (前に自己紹介の広場で40万語って申告してしまったのですが数えなおしたら間違ってました・・・(汗)) SSSのHPも時々覗いて掲示板で質問したり、10万語から30万語までは読書報告などもしたと思います。 ほとんどGRばかり読んでいたので、30万語報告の時に酒井先生がレスで ミッシェルのシリーズとか読むと良い事があると思いますよーなんて書いてくれたのを覚えています。 この35万語までほとんど停滞知らずで、義務的に毎日読むわけでもなく、 おもしろ〜い、英語が読めるんだ〜と言う感覚でどんどん進んでいました。 子供の頃の読書量も多い方だったので、子供の頃好きだった児童書がRetoldで読めて感動したり、 FROG&TORADのシリーズでほのぼのしたり、コレなら続けられそうと思っていたのですが。 何故か、ここでほぼ1年多読を中断してしまいました。何故でしょう?今でも自分でも不思議です。 当時の読書記録を見ても、最後に読んだのはOBW2の「DRACULA」で、 とても面白かったと書いてあるし、30万語過ぎでOBW3に手を出していますが、 その後またL2に戻ってのんびりと読んでるし、振り返ってみても壁にぶつかったとか、 読めなくなったとか、停滞とかそんな感じはしません。 ペギー双葉山さん(急に、お名前出してしまってゴメンナサイ)の停滞研究なども、 多読再開してから面白く読ませていただきましたが、どうも私の場合は停滞とは違うのかなー? と思っています。 まあ、仕事やプライベートが忙しくなったのが理由なので、ちょっと中断といったところです。 ちょっと中断にしては長い約1年後、2003年11月の終りに多読を再開しました。 再開のきっかけは、かわいいパンダの表紙の本「今日から読みます めざせ!100万語」です。 もう一度、多読にチャレンジしたいなー、今度はちゃんとPBが読めるようになりたいなーと思って、 その後、もう一度「快読!100万語」も読み直しました。 文字のカウントはちょっと迷ったのですが、ゼロからやり直しました。 多読を中断する前のL2や3を読もうとしたらどうも読めないし、じゃあL0に戻ってと思ったときに、 自分の現在何万語というレベルと読んでいる本のレベルがあまりにギャップがあると 嫌だなあという理由でした。 今振り返ると、カウントをゼロに戻したのは、本当の意味ではレベル分けなんてないはずの多読を ちゃんと理解できていなかったなと思います。 多読を再開してから、SSSの掲示板などを読んで、いろんなヒトの声を聞いたり、1 00万語(もしくは100万語超え)通過報告を読んで、 何万語読んだらレベル幾つと言うのは決ってないんだ、人それぞれなんだと思うようになったのですが、 その多読再開時、去年の11月末の時点では35万語でレベル0と言うスタートに違和感を感じたんです。 まだまだ、多読の意味がわかってなかったなーって、 何万語読んでいればレベルが〇〇の筈って言う思い込みがあったんだな—って今なら思います。 でも、結果的に、ゼロからカウントし始めた事によって、良かったこともあります。 一度目の10万語と二度目の10万語を比べてみたり、 分速を計るのは再開してからはすっかりやめてしまったので比較できませんが、 いろんな点で自己比較して、1年間のブレイク前と後の違いを見つけるのは面白かったです。 それによって、自分で成長を実感できたり、励みになったりしました。 もう一点よかった事は、たくさん再読ができたことです。 勿体無いので、最初の35万語までに買った本は余程つまらなかった記憶があるものを除いて 総て再読したのですが、それがとてもよかったと思います。 当たり前のことですが、面白い本は何度読んでも面白い、好きな本は何度読んでも好き。 そんなの再読しなくてもわかることかもしれないのですが、それによって、 私の場合書評の☆の数に惑わされずに自分の好きな本を選ぶと言う点に 自信を持てるようになったと思います。 前は、書評で評価の良い本がつまらないと「読めてないんじゃないか?」 って言う自分に対する疑問があったのですが、 今はそういう自信のなさは全然なくなったので、良かったと思います。 結局、2003年11月末に再開してから2004年3月29日、 4ヶ月ちょっとで100万語の通過となりました。 中断前は、レベル上げが早すぎたなと言うイメージだったので、 今度は100万語はレベル2くらいで通過しようと思っていたのですが、 結局40万語過ぎでレベル3が読みたくなって、レベルを上げてしまいました。 もっと長いものを読みたいとかもっと読み応えのあるものを読みたいとか、 逆に疲れたから簡単なものを読みたいとかGRの気分とか児童書の気分とか、 何万語の時にレベル何なんて決めなくても、読書をしていれば自分の体(脳かもしれません)が 勝手に判断するんだな—と分ったのが100万語の収穫だと思っています。 ■読んだ本の内訳 【2002年10月末〜2002年12月末】→最初の35万語 レベル0 11冊(約13000語) レベル1 41冊(約135000語) レベル2 23冊(180000語) レベル3 2冊(20000語) (その内GR:61冊 児童書:16冊 合計:77冊 ) 【2003年11月末〜2004年3月末】→やり直し100万語 レベル0 35冊(35000語) レベル1 53冊(168000語) レベル2 79冊(444000語) レベル3 31冊(300000語) レベル4 2冊(49000語) その他 10冊(12000語) (内訳 GR: 141冊 児童書など:69冊 合計:210冊) ■ 一度目の多読と二度目の多読の比較 レベルゼロから初めて徐々にレベルを上げてという経緯を二度繰り返す事によって、 分った自分の読書の傾向など分って良かったです。 1度目は早くレベルを上げたいという気持がやっぱりどこかにあって、 なるべく語数の多い本で語数を稼ごうとして本を選んだりしていたのですが、 そう言う本の選び方をしなくなったのは良かったと思います。 GRの面白さも2度目の方が分るようになりました。 最初の時には、同じタイトルなら書評を調べて☆の数が多い方、総語数の多い方を選んだりしていたのですが、 2度目の時には自分の好きな話はOBWでも読む、PGRでも読む、マクミランでも読むというような 余裕が出てきました。 長い話を短くしているので、そこにRetold作家の力量が発揮されると言う感じで面白かったです。 そんな楽しみも見つけたので、早くGRを卒業したいと言うような気持がなくなりました。 比較してみると、SSS自体が私の休んでいた一年前と後でずいぶん変わったと思います。 掲示板の広場が増えた事・レベルの低い児童書の書評が増えた事、 「やさしいものをたくさん」やゆっくり読むことが前より更に更に提唱されていること、 100万語超えの経験者の方が増えたこと。なんだか良い時期に再開できて、得したな—と思っています。 ■これから 職場が新宿に近くなったということもあって、ブッククラブについに入会しました。 自分で本を買っていたときにはコストパフォーマンスを考えて、なかなか買えなかった絵本や ORTをたくさん読みたいなと思います。 最終的には、シェイクスピアを原書で読みたい(大学の専攻だったので)、 お芝居を見て分るようになりたいという目標があるので、つい焦ったりしますが、 焦らずにゆっくり体が欲しがる本を選んで与えていけたらなあと思います。 それから、最近和書をめっきり読めていないので、もうちょっと読みたいと思っています。 読書はバランスが大事ですから。 3月に入ってから、シャドウイングを始めたので、L&Rなど読むほうばかりでなく、 聞く方話す方も少しずつできるようになればなあというのがこれからやりたいことです。 それから、まだ私一度も「つまらなくなったら止める」を実践できていないのです。 GRのような短い本だと、つまらないかも・・・やめようかな・・・どこかで盛り上るのかな・・・ あ、読み終わりそう・・・って感じで読み通してしまうので。 これから、長い本を読めるようになって、投げ本を作るのが目標です。 ■最後に 振り返ってみると多読に興味を持ってから1年半くらいになります。 ところが実際に本を読んでいた時間は6ヶ月くらいです。勿体無い事をしたような、 自分には必要だったオヤスミのような。。。 100万語は最初の一歩だと思います。 ちょっと遠回りしたけれど、一歩踏み出せて良かった!! この100万語達成までの間に私自身の考え方も少し変わり、 この区切りに中断前の35万語も足してしまおうと思います。 上述したように、中断後にゼロからカウントしたのは、35万語スタートなのに全然読めない という状況が自分の中で違和感があったからです。 でも、それは裏返せば35万語だったらレベル〇〇くらい読めるはずという思い込みで、 例えば英文科を卒業すれば、英語ができるようになるはずという思い込みと 似たようなものだったと思います。 それに、中断した直後は、全然読めなくなっているように感じていましたが、 やっぱりちゃんと最初の35万語の時に得たものは体の中に残っているのです。 それを100万語までの再読やパンダ読みの際に何度か感じました。 例えば、辞書を引いて覚えたのではなくストーリーの中で発見して覚えた単語は、 1年中断してもちゃんと覚えていました。 再読もたくさんしましたが、ストーリーはうろ覚えなのに、単語の発見については ヤケに鮮明に覚えている本もありました。 しばらく、読書から離れると、英語の長文を見たときにちょっと面倒くさくなったり、 読むスピードもレベルも一時的には下がると思います。 それは当然ですが、ちゃんとよんだ語数分はカラダに残ると実感しました。 80万語を越えた頃から、苦手だった児童書や飛ばし読みもどんどんできるようになってきて、 掲示板で読んだ「量が解決する」という言葉を何度か思い出しました。 そして、最後に、100万語+35万語の間に、このSSSのHPにはとてもお世話になりました。 SSSの書評や掲示板には、励まされたり、教えてもらったりの連続でした。 酒井先生をはじめ、タドキストのみなさん、どうもありがとうございました!! 再読好きの私なので、「快読!100万語」「今日から100万語」掲示板の書き込みなども 再読しては新しい発見があります。これからも宜しくお願いしますね。 次は135万語からのスタートで2週目に行きたいと思います。 皆さんも楽しく読書なさってください。 まとめるのが下手なのですっかり長くなってしまいました。 長文お付き合いありがとうございました。
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